焼肉

コロナ禍において、好調なのが焼肉業態です。

焼肉店が好調な理由

近年の肉ブーム

焼肉は、子どもから大人まで年齢や性別を問わず好まれるメニューです。そのため、市場が安定しています。
元より人気のあった焼肉ですが、”肉ブーム”が到来により、”肉フェス”など肉をテーマにしたイベントや「熟成肉、赤身肉、ジビエ」など食のトレンド発信も多く、焼肉業界の更なる成長にもつながっています。

コロナかにおいても、飲食の他業態と比較して焼肉業態は比較的堅調に推移しています。

特別な日の外食などで安定的に利用される定番の業態

焼肉店は、誕生日などの記念日や学校行事の後に外食に選ばれることが多く、外食市場の低迷に影響を受けにくい業態だといえます。
お肉好きの顧客による”一人焼肉”ブームも焼肉業界の新たな需要となっています。
2021年1月13日にグルメ情報サイト「ぐるなび」が行った『2021年に食べたいメニューランキング』では『焼肉』が1位になるなど、日本での焼肉人気が窺えます。


出典:株式会社ぐるなび

https://corporate.gnavi.co.jp/release/2021/20210113-019397.html

換気の良さ

焼肉店は、換気システムが優れており、煙と共に店内の空気も換気します。
ダイキンの『第26回 現代人の空気感調査』によると、「コロナ禍で、空気の重要性に対する意識は以前と比べてどのように変わりましたか」という問いに対し、約6割(63.3%)の人(「とても重要になった」(16.6%)、「どちらかといえば重要になった」(46.7%)の計)が、“空気”は以前よりも「重要になった」というアンケート結果が出ています。
また、空気質が気になる3大スポットは「飲食店」(45.9%)、「病院」(45.4%)、「交通機関」(32.9%)となっています。


出典:ダイキン工業株式会社

https://www.daikin.co.jp/press/2020/20201125/

焼肉店の換気力の高さがお客様への「安心感」となり、来店を促す材料の一つとなっていると考えられます。

セルフクックスタイル

焼肉店は、主にお客様自身が調理(肉を焼く)する、セルフクックスタイルですので、調理の手間の低減や、調理スタッフの少なく済み、人件費の削減が可能です。

他の業態と比較して、圧倒的に客単価が高い

焼肉は、コースや複数のメニューを注文されることが多く、ドリンクの注文も受けやすいため、他の業態と比較すると圧倒的に客単価が高い業態と言えます。

注意点

大手の焼肉チェーン店の台頭

好調な焼肉業界は、外食産業では注目の業態となっているため大手チェーンの出店が相次ぎ、競争が激化しています。
今後、増えすぎた焼肉店が淘汰されていく可能性があります。

初期費用

焼肉店は、テーブル一台ごとに無煙ロースターや七厘フードといった調理器具が必要なうえ、吸排気設備や、それを設置するためには屋外の排気ダクト工事が必要なため初期費用が高額になりがちです。

人件費や食材の高騰

飲食業界全体おいて、人件費および国産牛など食材の高騰によるコスト増加の傾向が続いています。そのため、業務の効率化やコストダウンなど対策を講じる必要があります。

節約志向と中食市場の拡大

背景には消費者の強い節約志向、自宅で作る『内食』および弁当や総菜などのテイクアウトやデリバリーなど『中食』の市場の拡大により、外食産業の成長は鈍化しています。今後、この傾向は増々強くなるでしょう。また、コロナ前とは消費者動向の変化が起き、今までと同じ集客方法では対応できなくなると考えられます。

焼肉業態開業のポイント

焼肉業態は、かつてBSE問題やユッケの食中毒事件など幾多の逆風も受けてきました。
しかし、近年では『希少部位』や『熟成肉』などのこだわりの食材を利用した店舗の増加や、一人で焼肉店での食事を楽しむ『ソロ焼肉』人気が相まって、『肉ブーム』を後押ししています。

好調の焼肉業界ですが、近年チェーン店の出店が相次いでいます。コロナ禍において出店や業態転換がさらに加速し、個人店は厳しい状況にあるといえます。

出店形態は、高級志向の店舗と、食べ放題や安さに特化した店舗との2極化が進んでいます。
他店との差別化が図りづらい業態ではありますが、独自性をアピールできるかが集客の鍵となります。
近年、欧米・アジアを中心に世界では、大豆や小麦などを使った植物由来の食べ物である『プラントベースフード』市場が拡大しています。
プラントベースミート(代替肉)を使用したメニューを提供する飲食店も増えており、ニーズの高まりと共に注目を集めています。このような新しい食材を取り扱い、新たな顧客層を掴んでいくことも必要かもしれません。

事業計画の始めには、調査・分析、市場規模、成長率、参入障壁、ポジショニングなどの現状の把握、今後の焼肉業界の動向を推測してご自店の開業の方向性・戦略を立てることが重要です。

多機能順番待ちシステムの導入

「EPARK」などの順番待ちシステムは、お客様の待ち時間に対するストレスを緩和することができます。行列・待ち時間による機会損失を抑えることがきでます。
列に並ばず自由な場所で待つことができるため、「密」を避ける意味でも重宝します。

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