盛岡冷麺
岩手県盛岡市の郷土料理のひとつである。もともとは朝鮮半島に伝わる咸興冷麺と平壌冷麺を融合させた麺料理で、盛岡の麺職人である青木輝人氏の創作料理である。高麗キジのだし汁に似た牛スープと酸味と辛味のあるキムチの組み合わせが絶妙な味わいを感じさせる。盛岡冷麺の魅力は、日本古来の食文化にない味が楽しめるところであるが、盛岡冷麺はもとの料理である咸興冷麺と平壌冷麺を単に組み合わせた料理以上の完成度となっている点である。日本人の舌に合うように改良された麺は、強いコシと喉越しの良さを合わせ持ち、その食感と喉越しが多くの麺好きから愛される要因となっている。また、食材を地元盛岡のものにこだわっている点も盛岡冷麺のブランド力を上げる要素である。