牛の第一胃にあたるこぶ胃の俗称。名前の由来は、開いた様子が蓑笠(みのかさ)に似ていることからこのように呼ばれた。「ミノ」は独特の臭みがついているため、しっかりと水洗いをする下ごしらえをしておく必要がある。焼肉屋で提供される「ミノ」の多くは、下処理を済ませている。下処理したものはクセがなく淡泊だが、非常に硬いため、通常は包丁で切り込みを入れてから調理する。主に焼肉で食べられるが、家庭で食べる方法としては、「ミノ」を細かく切って灰汁抜きし、昆布出汁とお酒でさっと湯引きし、大根おろしと七味で食べると、さっぱり食べられる。他には、ニラ、モヤシなどと一緒に味噌やラー油を入れて炒めてもコリコリした食感を楽しめる。