イスラム法において、ブタ、イヌ、トラ、ネコ、ロバ、ラバなどの肉を食すことは禁じられている。そのため、イスラム法により食す事が許されている食材を用いた焼肉のことをハラル焼肉と呼ぶ。食べることが禁じられていない肉もあるが、正しい手順によって処理された肉でなければ食べてはいけないことになっている。また、ハラルで用いられる食器や調理器具はその禁じられた食材にすら触れてはいけないなど、厳しいルールの元提供されなくてはならないという制約がある。ハラル焼肉とは、これら厳しいルールに準じて、食す事を許された肉を厳格に決められた手順などで用意された食器と調理法で調理された焼肉の事である。日本でも数はごくごく少ないもののハラル料理をうたった飲食店は存在し、増えつつある。ただし、このハラルのルールは地域や国によって異なるため、国際的な統一基準があるわけではないので注意が必要だ。