すきみとも呼ばれる、牛の食道部分のこと。その形状が「ネクタイ」に似ていることから「ネクタイ」と呼ばれている。肉を開き切れ目を入れ提供する事が多く、赤身肉に近いためクセはあまりない。しっかりした肉の味であるため、ホルモンらしはあまりないが分類上はホルモンとされている。この他、ランプ（サーロイン後方の腰部分のお肉）の近くにある細長い肉のことも「ネクタイ」と呼ぶ事がある。希少部位であるため「ネクタイ」は精肉業者の間だけではよく知られているものの、通常はあまり流通しない。牛1頭の700kgから約0.1％にあたる300gのみ取ることのできるのが「ネクタイ」である。食べていると肉がほぐれていくようなジューシーで噛み心地の食感が特徴。同じく希少価値のある「トウガラシ」という部位も牛1頭に対して0.6％の2kg程度しか取ることが出来ず、「ネクタイ」同様ジューシーで、肉の風味と甘みを楽しむことができる部位。