用語集

焙煎度合

焙煎の進行度のこと。コーヒー豆は、焙煎器で加熱されることで生豆からコーヒーとして飲むことのできる状態へと変化していくが、その時どの時点で加熱をやめるかによって味や香りが大きく変わってくる。大きな区分としては「浅煎り」「中煎り」「深煎り」の三段階、一般的には浅い方から「ライトロースト」「シナモンロースト」「ミディアムロースト」「ハイロースト」「シティロースト」「フルシティロースト」「フレンチロースト」「イタリアンロースト」の八段階に分類される。コーヒー豆に含まれる成分は品種によって様々なので、どの焙煎度合が適正かは豆によって変わるが、基本的には焙煎が浅いほど酸味が強く、深いほど苦味が強くなっていく。豆の品種、抽出方法と並んで、コーヒーの味や香りを決める重要な要素といえるだろう。ハイブリッド系アラビカ種とカネフォラ種の交配によって生まれた品種。本来この二種は染色体数が違うため交配することはできないが、東ティモールで同時に植えられていたカネフォラ種の中に偶然倍数体が含まれていたため交配が起こった。アラビカ種より耐病性が強くカネフォラ種より味や香りが優れていたため研究が進められ、特にサビ病が世界的に猛威を振るった20世紀後半以降はハイブリッド系品種が多数植えられていった。ただ、どうしてもアラビカ種に比べて香味が劣るものが多いため、近年では評価が分かれる所となっている。