サビ病
サビ病とは、コーヒーの木に見られる病気のこと。葉からサビ状の粉をふいたような症状を呈し、やがて樹全体の葉や樹皮に症状が広がり枯れてしまう。コーヒーノキ、特にアラビカ種のほとんどはこの病気に非常に弱く、中間寄生体を媒介し複数年にわたって断続的に広がるため、流行し始めると壊滅的な被害が発生する。過去何度か大発生したことがあり、被害の大きかった地域ではアラビカ種からロブスタ種への大々的な植え替えを余儀なくされるなど、産業全体に大ダメージを与えた。そのため、この病気に対する耐病性が高い品種は栽培用としても交配用としても需要が非常に大きい。