飲食店の経営で利益を上げていくには、売上を上げることと同様に、経費を下げることが大事になりますよね。その中でも電気代は飲食店の経費の一つである水道光熱費の大半を占めます。
「飲食店の電気代は高い」と言われていますが、電気料金を抑える工夫は多くあります。この記事では電気料金を抑える方法と注意点を紹介します。すぐにできること、費用が発生するものなど、削減する方法はたくさんあります。できることから自分のお店に取り入れ、少しづつでも利益を伸ばしていきましょう。
目次
飲食店の電気料金は高い
飲食店において、水道光熱費の約80%が電気代と言われています。この数値だけでも、電気代を下げる取り組みが重要と言えるでしょう。
飲食店の電気料金が高い理由
飲食店は業務用の冷蔵庫や空調設備など大型の機器を使用しているため電気代が高くなりがちです。また、使用量はそこまで多くなくても、契約している電力のプランが自分のお店の合っていない場合は電気代が高くなってしまいます。
電気料金削減のメリット
メリットは何と言ってもお店の経費が削減できて利益のアップにつなげられることです。月に1,000円でも下がれば、年間12,000円の削減になります。一つの取り組みではそこまでの削減にならなくても、いくつかの方法を組み合わせればより多くの削減につながります。
また、これを機に電気代だけでなく光熱費(電気・水道・ガス)を見直してみてはいかがでしょうか。
テンポスでは光熱費に関する記事も取り扱っていますので、ぜひチェックしてみてください。
電気料金を削減する方法
それでは、電気料金を削減する方法を紹介していきます。
電気をこまめに消す
使ってない場所の電気はこまめに消しましょう。ランチとディナーの間のアイドルタイムで調理をおこなわない時間帯は換気扇も切っておき、電気を節約しましょう。
従業員にも節電の意識を持ってもらい、お店全体で取り組むことが大切です。
来店客にも協力してもらう
トイレも使っていない時は電気を切り、節電しましょう。「節電にご協力お願いします」といった貼り紙を貼って、来店客にも節電の意識を持ってもらうことでさらに効果を上げていきましょう。
契約している電気のプランを見直す
契約している電力会社で新しいプランが出ることがあります。より自分のお店に合う料金プランで契約できる場合もあるため、こまめにチェックしましょう。
契約している電力会社を変える
昔は関東なら東京電力、関西なら関西電力といったように、エリアによって契約する電力会社が決められていました。今は電力自由化によって契約する電力会社を自分で決められるようになっているため、より自分のお店にあった会社を選ぶことができます。
新電力の会社が増えたことによって価格競争が起こり、お得なプランやオプションが多くあるため、すでに新電力の会社と契約済みの場合でも、さらに割引きを受けられるかもしれません。定期的に見直すのがおすすめです。
ただし、新電力は契約期間に縛りがあり解約金が発生することが多いため、契約の条件を確認することが必要です。
テンポスでは新電力に関する記事も取り扱っています。
ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。
電子ブレーカーを導入する
業務用エアコンなど、電源が三相200Vの機器を使用している場合は、電子ブレーカーを導入することもおすすめです。電子ブレーカーは契約電力の基本料金を下げるために開発されたものです。
機器などは起動する時に一番電力を使用します。電力を契約する時は、その設備の中で一番使用された状態で電気容量が決められます。電子ブレーカーはその起動時の電力を抑える機能を持っているため、基本料金が安いプランに契約を変えられるというしくみです。
ただし、電子ブレーカーの中には違法のものがあったり、電力会社に申請を通さずに設置されてしまう場合もあります。そのため、JET(一般財団法人電気安全環境研究所)のPSEマーク(第三者認証マーク)を取得している商品を扱っているか、電子ブレーカーの取付け工事の際に電力会社に正式な申請を通すか、など安心できる会社かどうか確認したうえでお願いするといいでしょう。
照明をLEDに変える
LED電球は従来の白熱電球と比べて消費電力が約50%抑えられるため、電気代が節約できます。また、耐久年数も20~40倍と言われているため、お店の照明が白熱電球の場合は、LEDに交換するといいでしょう。
レンタルの活用
お店の照明を一度にすべてLEDに替えようとすると、電球の数にもよりますが、数十万円といった費用がかかってきます。大きな出費を抑えたい時は、支払いが月々の分割になるレンタルもおすすめです。
レンタルなら初期費用無料で導入でき、契約期間中に壊れたりつかなくなってしまった場合に無料交換のサポートもあります。導入前にどのくらい電気代が削減できるか見積りもできるので、レンタルも選択肢の一つにしましょう。
エアコンの清掃をおこなう
飲食店は多くの油を使い、人の出入りも頻繁にあるためほこりも発生しやすいです。空調効率を保つため、定期的にエアコンの清掃をするといいでしょう。
自分でも清掃可能ですが、夏や冬が来る前は細かい部分まで分解して洗浄してくれる業者にお願いするのがおすすめです。
プロペラファンの取付け
エアコンの下部分でプロペラファンがまわっているのを一度は見たことがあると思います。これは「ハイブリットファン」「エココプター」と呼ばれ、エアコンの風をフロア全体にいきわたらせることができる装置です。
プロペラファンによって空調効率が高まり、消費電力を20%削減できると言われています。また、席ごとに暑すぎる、寒すぎるといったような温度差が生まれるのを防ぐことができるため、顧客満足度を高める効果にもつながります。
室外機の周りを整理
室外機はある程度決められた場所に置かれているため、難しい場合もありますが、なるべく直射日光を避けるようにしましょう。周辺に荷物などが置かれている場合も空調効果を下げるので、片づけるといいでしょう。
省電力タイプの機器に替える
冷蔵庫や製氷機などは飲食店にとって必須アイテムですが、新しい機器は古い機器と比べて消費電力が抑えられます。
厨房機器メーカーは常に開発をおこない、商品をアップデートさせているため、10年以上同じ機器を使用している場合は入れ替えも検討しましょう。
電気料金削減に取り組むときの注意点
ここまで電気料金を削減する方法を挙げましたが、注意点もあります。場合によっては顧客満足度を下げることにつながるので、削減に取り組む際に考えるべきことをご紹介します。
費用対効果に見合うか考える
電気代を抑える方法には初期費用や月額費用など、料金が発生するものがあります。お店に取り入れる前には削減効果が見合うかの確認をおこないましょう。
業者にお願いすれば導入前に削減シミュレーションや見積りをおこなってくれることが多いため、必ず費用対効果も考えるようにしましょう。
環境が変わると使用量も変わる
シミュレーションや見積りは、現在のお店の環境や電気の使用量をもとに計算されます。実施する前と後で新たな機器の導入など設備が変わると使用量も変わるので、思うように下がらないと感じることがあるかもしれません。
同時に複数の方法に取り組む場合は注意しましょう。
サービス低下につながらないか注意が必要
エアコンの設定温度を1度変えるだけで電気の使用量が大きく変わります。電気料金が削減できても、それによって来店客が暑い、寒いと感じると顧客満足度の低下につながります。
電気料金を削減することはとても大事ですが、サービスの低下につながらないよう最適な方法を取るようにしましょう。
まとめ
電気料金を抑えることは利益を上げることにつながるため、メリットが多くとても大切な取り組みです。実施する時にかかる費用やサービス面を考慮し、うまく自分のお店に取り入れていきましょう。
テンポスフードプレイスは飲食店向けに電気料金削減のサービスをおこなっております。テンポス特別割引きが適用可能で、ほかにもガス料金や水道料金の削減サービスもあるため、お気軽にご相談ください。
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