飲食店にとって、最新のトレンドを知っておくことはとても重要です。飲食店ではもちろんのこと、料理のトレンドをおさえてお店に取り入れることで、SNSなどで注目を集めて、話題のお店にできます。
冬の季節を感じられる食材を使用した「洋梨パイ」をご存じの方もいるのではないでしょうか。
洋梨とは、ヨーロッパ原産のバラ科ナシ属の樹に実る果実の総称であり、西洋梨（セイヨウナシ）とも呼ばれています。
冬が旬の洋梨とパイ生地を組み合わせた洋梨パイは、サクサクで甘い食感を味わえます。
今回は、サクサク食感が溜まらない！！旬の食材を使用した「洋梨パイ」について紹介していきます。
レシピについても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
洋梨の発祥地
洋梨の発祥地は、西ヨーロッパ、特に現在のフランスやベルギー周辺とされています。
洋梨の歴史は非常に古く、紀元前数千年前のヨーロッパで原種となる野生の梨が存在していたことが分かっています。
これらの野生種が徐々に品種改良され、現在のような甘みや柔らかさを持つ洋梨が誕生したのです。
洋梨の本格的な栽培は、古代ギリシャやローマ時代に始まりました。ギリシャの詩人ホメロスが作品の中で洋梨を「神々の果物」と称えた記録もあります。
その後、ローマ人によってヨーロッパ各地に広まりました。
中世になると、洋梨の栽培技術はさらに発展し、多くの新品種が誕生しました。特に、17〜19世紀のフランスとベルギーでは、洋梨の改良が活発に行われ、現在も親しまれている品種が誕生しました。
「ラ・フランス」や「ボスコップ」といった有名な品種は、この時期に誕生したものです。
日本には明治時代に導入され、北海道や東北地方を中心に栽培が広がりました。特に山形県は「ラ・フランス」の栽培で有名で、日本産洋梨の一大産地になっています。
洋梨とラ・フランスの違いとは？
洋梨とラ・フランスの違いは、いったいどこにあるのでしょうか。
洋梨とラ・フランスは、混同されることも多いですが、実際には多くの違いがあります。
ここでは、それぞれの特徴を3つあげて紹介していきます。
主に以下の違いがあげられます。
・洋梨の総称とラ・フランスという品種の違い
・形状と見た目の違い
・味と香りの違い
それぞれ詳しくみていきましょう。
洋梨の総称とラ・フランスという品種の違い
一つ目は、洋梨の総称とラ・フランスという品種の違いです。洋梨は、西洋梨全般を指す総称であり、数多くの品種が含まれています。
一方で、ラ・フランスはその中の一品種で、19世紀のフランスで誕生しました果物です。
洋梨には「バートレット」・「コンファレンス」・「コミス」など他にも多くの品種があり、それぞれ形や味、食感が異なります。
その中で「ラ・フランス」は、日本で特に有名で栽培量も多いため、洋梨の代表例と認識されることが多いのです。
形状と見た目の違い
二つ目は、形状と見た目の違いです。ラ・フランスの外観は独特で、丸みを帯びた不規則な形が特徴です。
一方で、他の洋梨品種、特に「バートレット」などは、より均整のとれた細長い形をしているものが多いです。
また、ラ・フランスは熟すと果皮が黄緑からやや黄色みを帯びますが、バートレットなどの品種は鮮やかな黄色や赤みを帯びるものもあり、見た目のバリエーションが豊富です。
味と香りの違い
三つ目は、味と香りの違いです。ラ・フランスは「洋梨の女王」とも称されるほど、芳醇（ほうじゅん）な香りと濃厚な甘みが特徴的です。
果肉はなめらかで、口当たりが非常によい点が人気の理由です。
他の洋梨品種は、香りや甘みが控えめなもの、果肉が少し「シャリっ」とした食感を持つものなど、多様性に富んでいます。
たとえば「コンファレンス」はやや酸味が強く、「バートレット」はさっぱりとした味わいが特徴的です。
まとめると、「洋梨」は広い分類を指し、その中に「ラ・フランス」という濃厚で香り高い特別な品種が含まれているのです。
この違いを知ることで、洋梨をより深く楽しむことができるでしょう。
洋梨パイを美味しく食べるには？
洋梨パイをおいしく食べるには、どうしたらよいのでしょうか。洋梨パイをおいしく食べるには、以下の工夫がおすすめです。
温めて香りを引き立てる
冷たいままでもおいしいですが、軽く温めるとさらに香ばしさが増します。オーブンや、トースターを使って180℃で5分ほど温めると、パイ生地が「サクサク」になり、洋梨の甘い香りが引き立ちます。
焦げないようにアルミホイルをかけると安心です。
アイスクリームやクリームをそえる
温かい洋梨パイに冷たいバニラアイスや、キャラメルソースをそえることで、温冷の対比が楽しめます。
また、ホイップクリームを加えると、さらに豪華な味わいになります。
コーヒーや紅茶と一緒に楽しむ
甘さと香ばしさのバランスを引き立てるために、香り高いコーヒーやアールグレイティーなどと合わせるのがおすすめです。
飲み物の風味がパイのおいしさをさらに引き立てるでしょう。
これらの方法で、洋梨パイをよりぜいたくに楽しめます。
洋梨パイ作り方
ここでは、自宅で作れる洋梨パイのレシピについて紹介していきます。サクサクのパイ生地と洋梨の甘さが絶妙な組み合わせです。
主に以下の材料や作り方があげられます。
材料（6～8人分）
パイ生地
・市販の冷凍パイシート：2枚
・強力粉（打ち粉用）：少々
フィリング
・洋梨：2個（缶詰の場合は4つ切り×6～8個）
・砂糖：大さじ2～3（洋梨の甘さに合わせて調整）
・レモン汁：小さじ1
・シナモンパウダー：少々（お好みで）
仕上げ用
・溶き卵：1個分（ツヤ出し用）
作り方
下準備
オーブンを200℃に予熱します。パイシートを冷蔵庫から出して5〜10分ほど常温に戻し、打ち粉をした台の上で少し伸ばしておきましょう。
洋梨の準備
洋梨は皮をむき、芯を取り除きます。食べやすい薄切りにしましょう。
ボウルに切った洋梨・砂糖・レモン汁・シナモンを加え、軽く混ぜてなじませます。
パイ生地の成形
1枚のパイシートをパイ型または天板に敷きます（フォークで底に数か所穴を開ける）。
洋梨フィリングを均等にのせます。
蓋をする
もう1枚のパイシートを被せ、端を指でしっかり押さえて閉じます。
表面に切り込みを入れ（空気穴を作る）、溶き卵を刷毛で塗ります。
焼く
200℃のオーブンで約20〜25分、表面がこんがりときつね色になるまで焼きます。
仕上げ
焼きあがったら粗熱をとり、食べやすい大きさに切り分けて完成です。
ポイント
缶詰を使う場合は、シロップの甘さに注意し、砂糖の量を調整してください。
シナモンの代わりに、バニラエッセンスやラム酒を少量加えることで、風味が豊かになります。
また、焼く前にパイ生地をしっかり冷やすことで、「サクサク」に仕上がるでしょう。
熱々をそのまま食べても、冷やしてもおいしい洋梨パイを楽しんでください。
洋梨パイに使う調理器具や食器
テンポスで扱っている、洋梨パイを作る際に使う調理器具や、おすすめの食器をご紹介！
スチームコンベクションオーブン電気式
サティニーク 17.5cmプレート
まとめ
今回は、サクサク食感が溜まらない！！旬の食材を使用した「洋梨パイ」について紹介してきました。
洋梨は、フランスやベルギーで発祥した果物だといわれています。サクサクで梨の甘さを感じられる洋梨パイは、自宅でも簡単に作れるため、ぜひ自宅で試してみてください。
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