飲食店にとって、最新のトレンドを知っておくことはとても重要です。飲食店ではもちろんのこと、料理のトレンドをおさえてお店に取り入れることで、SNSなどで注目を集めて、話題のお店にできます。
ベトナム発祥の料理である「ゴイ・クォン（生春巻き）」をご存じの方がいるのではないでしょうか。
ゴイ・クォンとは、ベトナム風生春巻きを指しています。「ゴイ」は和える、「クォン」は、巻くという意味を持っており、ライスペーパーで巻いたサラダ全般の料理をゴイ・クォンと呼ぶのです。
ヘルシーでさっぱりとした食感が味わえます。
今回は、ヘルシーでさっぱりとした味わい！！ベトナム発祥の「ゴイ・クォン」について紹介していきます。
レシピについても紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
「ゴイ・クォン」の歴史
ゴイ・クォンは、ベトナム料理の一つであり、日本では生春巻きと呼ばれていることが多いです。
ゴイ・クォンの歴史は古く、ベトナムの伝統的な食文化に根付いています。
ゴイ・クォンの起源は、南ベトナムの「メコンデルタ地域」にあります。この地域では、稲作が盛んなため、ライスペーパー（バイン・チャン）が豊富に使われてきました。
ゴイ・クォンは、ライスペーパーに新鮮な野菜・ハーブ・エビや豚肉。さらに、米麺などを包んだ料理です。
ライスペーパーの起源は、中国から伝わった技術だといわれていますが、ベトナムの地で独自の進化を遂げ、今のような形になりました。
ゴイ・クォンは、もともと家庭料理として食べられていましたが、軽やかな味わいと手軽さから、現在では世界中で愛されている料理です。
特にヘルシーな料理として、ベトナム料理店やアジア料理のレストランで、広く提供されています。
伝統的には、ゴイ・クォンはヌクチャムという魚醤ベースのタレや、ピーナッツソースと一緒に提供され、シンプルながらも深い味わいを楽しめます。
近年では、具材やソースに創意工夫が加えられ、ベジタリアン向けや多国籍料理として提供されているのです。
「ゴイ・クォン」と「揚げ春巻き」はなにが違う？
ゴイ・クォン（生春巻き）と揚げ春巻きは、どちらもベトナム料理を代表する春巻きですが、いくつかの点で異なります。
まず、ゴイ・クォン（生春巻き）は、調理されずに生の状態で提供されることが最大の特徴です。
薄くて柔らかいライスペーパー（バイン・チャン）で、新鮮な野菜・ハーブ・エビ・豚肉・米麺などを包みます。
ゴイ・クォンは、ヘルシーで軽い食感が特徴的で、ダイエットや健康を意識した食事としても人気です。
一般的に、ヌクチャム（魚醤ベースのソース）や、ピーナッツソースと一緒に提供されており、さっぱりとした味わいを楽しめるでしょう。
一方で、揚げ春巻きは、名前の通り、油で揚げて調理されています。ベトナムでは「ネムザン」または「チャーヨー」と呼ばれていることが多いです。
揚げ春巻きのライスペーパーは、ゴイ・クォンで使用されるものよりも厚みがあり、揚げることで「カリッ」とした食感を生み出せます。
中身には、豚ひき肉・エビ・春雨・キクラゲ・タロイモなどが使われており、香辛料が加えられていることもあります。
揚げたての春巻きは、外側が「カリッ」としており、内側が「ジューシー」で濃厚な味わいになっていることが特徴的です。
また、食べ方の違いにおいても違いが見受けられます。ゴイ・クォンは、そのまま手で持って食べたり、ヌクチャムに軽く浸して食べたりすることが多いです。
一方で、揚げ春巻きは、ライスペーパーに包んだり、レタスやハーブと一緒に包んだりして、食べられていることが多く、食感の対比を楽しめます。
また、揚げ春巻きは、ベトナムの伝統的な料理である「ブンチャー」や、「ブンティットヌン」といった、米麺料理の付け合わせとしてもよく使われています。
栄養面においては、ゴイ・クォンは低カロリーでビタミンや、ミネラルが豊富な一方で、揚げ春巻きは油分が多く、より高カロリーです。
これにより、食事の目的や好みによってどちらを選択するのか変わってきます。
このように、ゴイ・クォンと揚げ春巻きは、食材や調理法・食べ方・栄養価において大きく異なり、それぞれが異なる魅力を持っているのです。
「ゴイ・クォン」は夏でもおいしく食べられる？
ゴイ・クォンは、夏でもおいしく食べられるのでしょうか。結論から言うと、ゴイ・クォンは、夏であってもおいしく食べられる料理です。
むしろ、暑い季節に人気が高まります。
その理由の一つは、ゴイ・クォンがとてもさっぱりとしていることです。生春巻きは、新鮮な野菜やハーブ。さらに、エビ・豚肉などを薄いライスペーパーで包んでいるため、軽い食感とともに、野菜やハーブの爽やかな風味を楽しめます。
ライスペーパーは、蒸し暑い季節に重く感じることがなく、むしろ食欲が落ちがちな夏であっても食べやすい一品です。
また、ゴイ・クォンは一般的に、冷たい状態で提供されています。冷えたライスペーパーと新鮮な具材が、暑さで疲れた体をリフレッシュさせ、満足感を得られます。
さらに、ヌクチャム（魚醤ベースのタレ）や、ピーナッツソースをつけて食べることで、さっぱりした酸味や豊かな風味が加わり、食欲をそそるでしょう。
そのため、夏にゴイ・クォンがおいしく感じられ、多くの人に親しまれている料理です。
家庭で手軽に作ることもでき、ピクニックやバーベキューなど、屋外での食事にも適しています。
健康的で、暑い日にも負担なく楽しめる一品として、夏の食卓にぴったりでしょう。
「ゴイ・クォン」の作り方
ここでは、自宅で作るゴイ・クォン（生春巻き）のレシピについて紹介していきます。シンプルでヘルシーな一品であるため、ぜひ試してみてください。
材料（約4人分、8〜10本分）
・ライスペーパー（バイン・チャン）：8〜10枚
・むきエビ：200g
・豚バラ肉（薄切り）：100g
・ビーフン（乾燥）：50g
・きゅうり：1本
・にんじん：1/2本
・レタス：4〜5枚
・ミントやバジル、パクチーなどのハーブ：適量
・青ねぎやモヤシ：適量（お好み）
手順
下準備
まず、下準備を行います。むきエビは軽く塩をふり、さっとゆでて火を通し、冷水にとって冷まします。冷めたら縦半分にスライスしましょう。
豚バラ肉も同様にゆで、薄くスライスしておきます。ビーフンは、パッケージの指示に従ってゆで、冷水で冷やしておきましょう。
きゅうりとにんじんは、細切りにしておきます。レタスは、手でちぎっておきます。
ライスペーパーの準備
大きめのボウルに、ぬるま湯を用意し、ライスペーパーをさっと浸して柔らかくします。
ライスペーパーが柔らかくなりすぎないように注意しながら、取り出します。
巻く
柔らかくなったライスペーパーをまな板や、清潔な布の上に広げます。ライスペーパーの手前に、レタスを置き、その上にビーフン・きゅうり・にんじん・エビ・豚肉・ハーブを順に乗せます。
ライスペーパーの手前を持ち上げて、具材を包み込みながら、両端を折りたたんで、しっかりと巻いていきます。
できるだけきつく巻いていくと、見た目がきれいに仕上がります。
仕上げ
最後に、仕上げです。巻き終わったゴイ・クォンを、お好みで半分に切り分け、ヌクチャムや、ピーナッツソースと一緒にいただきましょう。
ヌクチャム（ディップソース）
・魚醤：大さじ2
・水：大さじ2
・砂糖：大さじ1
・ライムジュース：大さじ1
・にんにく（みじん切り）：1片分
・唐辛子（みじん切り）：適量
これらを混ぜ合わせて、ゴイ・クォンにそえましょう。
これらの手順で簡単にゴイ・クォンを作れます。新鮮な具材と一緒に、いろいろな味の組み合わせを楽しんでみてください。
「ゴイ・クォン」に使う調理器具や食器
テンポスで扱っている、ゴイ・クォンを作る際に使う調理器具や、おすすめの食器をご紹介！
包丁 ミソノ 三徳庖丁 18cm ツバ無し モリブデン鋼
まな板 テンポスオリジナル幅500×奥行250×高さ15mm
まとめ
今回は、ヘルシーでさっぱりとした味わい！！ベトナム発祥の「ゴイ・クォン」について紹介してきました。
ゴイ・クォン（生春巻き）は、南ベトナムの「メコンデルタ地域」で発祥したといわれています。
ゴイ・クォンは、冷たい状態で提供されているため、暑い季節であってもさっぱりとした野菜や、ハーブの爽やかな風味を楽しめます。
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