飲食店にとって、最新のトレンドを知っておくことはとても重要です。カフェではもちろんのこと、デザートについておさえてお店に取り入れることで、SNSなどで注目を集めて、話題のお店にできます。
フィリピンの夏に大人気である、フィリピン発祥デザート「ハロハロ」を、ご存じの人がいるのではないでしょうか。
フィリピンの国民的デザートである「ハロハロ」。現地語で「混ぜこぜ」という意味で、かき氷の上に果物や、あずき。さらに、ゼリー・アイス・フランと呼ばれるプリンなどの具材が乗っています。
1年を通じて食べられており、特に一番売れるのが夏です。常夏のフィリピンで、4〜6月は温度が一段と上昇して、酷暑と呼ばれています。
そのため、多くの人が涼しさを求めて「ハロハロ」を購入するのです。
今回は、フィリピンで大人気。フィリピン発祥のデザート「ハロハロ」について紹介していきます。
自宅でも作れるレシピも紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
「ハロハロ」の歴史
ハロハロは、フィリピンを代表する伝統的なデザートで、その名前はタガログ語(フィリピンの言語の一つ)で「混ぜる」という意味です。
ハロハロは、いろいろな食材を混ぜ合わせて作られており、その独特の組み合わせがフィリピン文化を象徴しています。
ハロハロの起源は、19世紀末から20世紀初頭にかけてのフィリピンと日本との交流にさかのぼります。
当時、フィリピンには日本人労働者が多く移住しており、彼らがもたらした「かき氷」や「ミルクシャーベット」が、ハロハロの基盤となりました。
日本のかき氷(かき氷シロップや、練乳をかけた氷菓)に、フィリピン固有の食材を加えることで、独自のデザートが誕生したのです。
20世紀中頃に、ハロハロはフィリピン全土で人気を集め、特に暑い気候の中で清涼感を与える夏の定番デザートとなりました。
多様な具材には、紫色のウベ(紫山芋)のアイスクリーム・スイートビーン・ジャックフルーツ・ココナッツジェリー・バナナ。そして、かき氷や、練乳などが含まれています。
これらが積み重なって提供され、食べる前に混ぜ合わせるのが特徴です。
近年では、ハロハロはフィリピン国内に限らず、世界中のフィリピン料理レストランでも提供されるようになり、国際的な認知度も高まっています。
特に、フィリピンの大手ファストフードチェーン「ジョリビー」が海外進出したことにより、ハロハロはさらに広く知られるようになりました。
ハロハロは、フィリピンの豊かな文化的背景や、多様な影響を受けて発展してきた歴史を反映しているデザートです。
ハロハロの鮮やかな見た目や、多彩な味わいは、フィリピン人の誇りとなっています。
「ハロハロ」の魅力
フィリピンで大人気なハロハロの魅力とは、いったいなにがあげられるのでしょうか。
ここでは、ハロハロの魅力についていくつか紹介していきます。主に以下のことがあげられます。
・多様な食材の組み合わせ
・見た目の美しさ
・暑い気候にぴったりの清涼感
・文化的な伝統や現代との融合
それぞれ詳しくみていきましょう。
多様な食材の組み合わせ
一つ目の魅力は、多様な食材の組み合わせです。ハロハロは、名前の意味通り「混ぜる」というコンセプトで作られており、色とりどりの食材が一つのグラスに詰め込まれています。
主な材料は、甘く煮た豆類・ゼリー・フルーツ・タピオカ。そして、クラッシュアイスが含まれています。
上にかけるアイスクリームや、ウベ(紫芋)のクリームは、さらに豊かな風味を与えます。
これらの食材を一緒に混ぜることで、食べるたびに新しい食感や味が楽しめます。
見た目の美しさ
二つ目の魅力は、見た目の美しさです。ハロハロは、視覚的にも非常に魅力的です。多彩な色と層が重なり合った見た目は、食欲をそそるだけではなく、インスタグラムなどのSNSでも人気を集めています。
そのため、鮮やかな色合いは、フィリピンの陽気で活気ある文化を反映しているでしょう。
暑い気候にぴったりの清涼感
三つ目の魅力は、暑い気候にぴったりの清涼感です。フィリピンは、一年を通して暑い気候が続く国で、ハロハロはその気候に、ぴったりな冷たいデザートです。
クラッシュアイスや、冷たいアイスクリームがたっぷり使われているため、ひんやりとした爽快感を提供し、暑さを和らげてくれます。
文化的な伝統や現代との融合
四つ目の魅力は、文化的な伝統や現代との融合です。ハロハロは、フィリピンの豊かな食文化を象徴するデザートです。
伝統的なフィリピンの食材が使われている一方で、現代的なアレンジも加えられ、進化し続けています。
ハロハロを楽しむことは、フィリピンの歴史と現代の創造を味わうことでもあります。
ハロハロは、フィリピンの多様性と活気を体現した逸品であり、その魅力は食べる人に新たな発見と喜びをもたらすでしょう。
「ハロハロ」は日本ではやるのか?
日本国内でも、ハロハロを提供しているお店はいくつかありますが、実際のところそれほどまで多いとは言えません。
日本の各地で「かき氷」や「シャーベット」といった、類似したデザートが愛されていることからも、ハロハロの導入や、普及には自然な流れがあるのでしょう。
日本国内では、ハロハロはそのまま、いろいろな食材を組み合わせたカラフルなデザートとして提供されています。
たとえば、マンゴーやウベ(紫芋)のペースト。さらに、ミルクや、コンデンスミルク・アイスクリーム・タピオカなど、多彩なトッピングが加えられています。
これにより、味の種類や食感の変化が楽しめるのが特徴です。
また、日本の各地域で独自のアレンジや、地域特有の食材を使ったハロハロが提供されています。
たとえば、沖縄ではシークワーサーや、紅イモを使ったハロハロが大人気です。
日本では、フィリピン料理レストランやアジアンカフェ、観光地の屋台などでハロハロを見つけることがあります。
特に都市部では、国際的な食文化が交流する場として、ハロハロを提供するお店が増え続けています。
このように、ハロハロは日本でも広く愛されており、地域ごとのアレンジや、シーズンごとの特別メニューが楽しめるデザートとして、人気が定着しているのです。
自宅で簡単に作れる「ハロハロ」
ここでは、自宅で簡単に作れるハロハロのレシピを紹介していきます。
材料
・クラッシュアイスまたは、かき氷用の氷
・缶詰のフルーツカクテルやマンゴー、ライチなどのフルーツ
・ジュレ状のゼリーや、コンデンスミルクで味付けしたゼリー
・缶詰のココナッツミルクや、コンデンスミルク
・タピオカ
・アイス
手順
グラスに氷を詰める
まず、グラスの底にクラッシュアイスを詰めます。
フルーツを追加する
缶詰のフルーツカクテルや、カットしたフルーツを氷の上に均等に分けます。
ゼリーを加える
ジュレ状のゼリーや、コンデンスミルクで味付けしたゼリーを加えます。
ミルクをかける
ココナッツミルクや、コンデンスミルクをかけて風味を加えます。
オプションの追加
必要に応じてタピオカや、アイスをトッピングします。
仕上げ
最後は、仕上げです。ストローを挿して、冷たいデザートを楽しみます。
ポイント
カスタマイズ
自分の好みに合わせてフルーツや、トッピングに変えられます。たとえば、マンゴーやライチ。さらに、パパイヤなど、好きなフルーツを使ってもよいでしょう。
手軽さ
缶詰のフルーツや、ジュレ(液体をゼラチンなどで固めたもの)を使用することで、準備が簡単になります。
冷やす
冷やした氷や、冷たいトッピングを使うことで、爽やかな味わいを楽しめます。
このレシピを参考に、自宅で手軽にハロハロを楽しんでみてください。
まとめ
今回は、フィリピンで大人気。フィリピン発祥のデザート「ハロハロ」について紹介してきました。
「ハロハロ」は、フィリピンと日本との交流により、19世紀末から20世紀初頭にかけて発祥したデザートです。
「ハロハロ」の魅力として、多様な食材の組み合わせや、見た目の美しさなどがあげられます。
今後日本でも、はやる大人気のデザートになるでしょう。
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