飲食店にとって、最新のトレンドを知っておくことはとても重要です。カフェではもちろんのこと、デザートについておさえてお店に取り入れることで、SNSなどで注目を集めて、話題のお店にできます。
SNSで話題になっている、昔ながらの「フルーツ白玉あんみつ」を、ご存じの人がいるのではないでしょうか。
あんみつは、寒天やあん。さらに、求肥や赤えんどうの豆にみつなど加えた、全体のバランスよく構成された甘味スイーツです。
あんみつは、和菓子として昔から親しまれています。
和菓子は、どうしても古いデザートと思われるかもしれませんが、今でも人気があるのは多くの人に愛されているからです。
今回は、夏に食べたい!!昔ながらの「フルーツ白玉あんみつ」について紹介していきます。
目次
「あんみつ」の始まり
あんみつは、日本の伝統的なデザートであり、その歴史は古く、江戸時代にまでさかのぼります。
あんみつの甘味は、三つの主要な材料から成り立っています。まず、あずきの甘煮があります。これは、あずきを砂糖と、ともにじっくりと煮込んで作られる甘いペーストで、色は赤紫色が特徴です。
次に、白玉団子があります。もち米粉と水を練って丸め、熱湯でゆでた透明で弾力のある団子です。
最後に、白玉団子とあずきの甘煮に対して、コンデンスミルク(凝縮したミルク)、あるいはシロップが添えられます。
「あんみつ」が広まった理由
江戸時代のあんみつは、特に夏季に人気がありました。理由として、あずきの甘煮が体を冷やす効果があると、言い伝えられていたのです。
また、夏の暑さをしのぐために、冷たくて甘いデザートとして食べられることが多かったようです。
あんみつは、日本各地でいろいろな種類が存在しており、地域や季節によって異なるスタイルで楽しまれています。
たとえば、関西地方では、あんみつに餅を加えた「ぜんざい」があります。また、九州地方では、あずきの代わりにさつまいもを使用した「芋あんみつ」なども人気です。
今は、和菓子店やレストランにかかわらず、スーパーマーケットや、コンビニエンスストアでも手軽に購入できます。
さらに、自宅で簡単に作れるレシピも多く紹介されており、多くの人に愛されています。
あんみつの魅力は、その独特の食感と甘さ。そして季節や、地域の特色を反映した多様な種類にあります。
日本の文化と歴史を感じさせるあんみつは、いつの時代も多くの人に親しまれ、愛され続けてきたのでしょう。
「あんみつ」は海外でも人気がある?
日本では、有名な和菓子として人気のあるあんみつですが、海外では人気があるのでしょうか。
あんみつは、日本国外でも一部の地域で人気を持つ和菓子ではありますが、普及度や、認知度は地域によって異なります。
特に日本食ブームが広がったことで、あんみつも一部の国や地域で知られるようになりました。
しかし、日本のあんみつがそのまま反映されているのではなく、それぞれの文化や食文化に合わせたアレンジがされています。
アジア圏では、あんみつに似たデザートがいくつか存在しており、人気があります。たとえば、台湾や香港では「紅豆湯(ホンドウタン)」と呼ばれる、あずきの甘煮を熱い甘いスープで食べるデザートです。
これは日本のあんみつと似ていますが、地域ごとに微妙な違いがあります。
また、中国でも「紅豆沙(ホンドウシャ)」という小豆を甘いスープや、プリンにしたデザートがあり、これもあんみつの影響を受けているのです。
さらに、韓国でも「パッビンス(かき氷)」というデザートがあります。パッビンスは、氷と一緒にあずきの甘煮やフルーツ。さらに、ミルクをトッピングしたもので、夏季に人気があります。
こうしたアジア圏のデザートは、日本のあんみつが影響を与えたり、共通点が見られたりします。
そのため、それぞれの文化や、地域特有の風味や食感が反映されているのでしょう。
一方で、西洋諸国ではあんみつは、あまり知られておらず、日本食レストランや和菓子店でしか入手することが難しい場合が多いです。
日本食ブームによりすしや、ラーメンが広まった一方で、和菓子はその他のアジア料理に比べて、知名度が低い傾向にあります。
しかし、大都市の多様な食文化を持つ地域では、日本食の愛好者や、食文化の探求者によって、あんみつも含めた和菓子が評価されています。
日本国外で「あんみつ」は人気がでるのか?
日本国外での、あんみつの人気が高まる可能性があります。特に、日本食や、和食の人気が世界中で高まっている近年では、和菓子やあんみつは、新たなファンを獲得するでしょう。
インターネットや、ソーシャルメディアを通じて、世界各地の食文化を紹介する機会も増えており、あんみつを含む和菓子の普及に影響する可能性があります。
あんみつは、独特な甘さや、食感から日本国外でも一部のファンに愛されていますが、普及度は地域によって大きく異なるということです。
日本文化や食文化に興味を持つ人や、日本食の多様性を楽しみたいと考える人にとって、あんみつは魅力的な選択肢となるでしょう。
「あんみつ」の作り方
ここでは、自宅で作れるおいしいあんみつの作り方について、紹介していきます。
4人分のレシピを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
材料(4人分)
寒天ゼリー
・粉寒天:4g
・水:500ml
・砂糖:50g
みつ(シロップ)
・水:200ml
・砂糖:100g
・黒砂糖:50g(お好みで)
白玉団子
・白玉粉:100g
・水:80ml
具材
・缶詰フルーツ(みかん・パイナップル・チェリーなど):適量
・あずきの甘煮(市販のあんこでも可):100g
・好みでアイスクリームや、生クリームなど
作り方
寒天ゼリーを作る
鍋に水を入れて沸騰させ、粉寒天を入れてよく溶かします。その後、砂糖を加えてさらに混ぜ、寒天が完全に溶けるまで加熱します。
火を止め、型に流し入れて室温で冷やし固めます。固まったら、食べやすい大きさに切りましょう。
みつ(シロップ)を作る
鍋に水と砂糖を入れて中火で加熱して、砂糖が完全に溶けるまで混ぜます。
黒砂糖を加える場合は、完全に溶けるまでさらに加熱します。
完全に溶けたら火を止めて、冷ましておきましょう。
白玉団子を作る
ボウルに白玉粉を加え、水を少しずつ加えながら混ぜます。耳たぶくらいの柔らかさになるまで練ります。
生地を、小さな団子状に丸めておきます。
鍋に沸騰した湯を用意して、団子を入れます。浮いてきたら、さらに1〜2分ほどゆでてから、冷水にとって冷やします。
盛り付け
器に寒天ゼリー・白玉団子・あずきの甘煮を盛り付けます。この際に、缶詰フルーツや、お好みの具材を加えましょう。
最後に、作ったみつをかけて完成です。
アレンジアイデア
・抹茶あんみつ:寒天ゼリーに抹茶を加えたり、抹茶アイスをトッピングしたりできます。
・黒蜜あんみつ:シロップを黒蜜にして、さらにコクを加えます。
・フルーツあんみつ:旬のフレッシュフルーツをたっぷり使用して、よりヘルシーに仕上げる。
注意点
・寒天ゼリーは、しっかりと冷やし固めることが重要です。冷やす時間を十分に確保しましょう。
・白玉団子の硬さは、水加減で調整できます。柔らかめが好きな人は、水を少し多めに、硬めが好きな人は少なめに調整しましょう。
・みつの甘さは、好みに合わせて砂糖の量を調整できます。また、フルーツのシロップを利用することで、フルーツの風味を楽しめます。
自宅であんみつを作ると、自分好みの甘さや、具材でアレンジできるのが魅力です。ぜひ、いろいろな種類を試してみてください。
まとめ
今回は、夏に食べたい!!昔ながらの「フルーツ白玉あんみつ」について紹介してきました。
「あんみつ」は、江戸時代に発祥した国民的和菓子です。今では、日本国外でそれぞれの文化や、食文化に合わせたアレンジがされている人気のデザートです。
「あんみつ」は、これからも日本国内に限らず、世界で愛されるデザートになるでしょう。
テンポスドットコムでは、様々な視点からカフェの開業成功を全力で応援します。
自分のお店の業態に合わせて必要なものは何があるのか、詳細を確認することができますので是非ご覧ください!
※独立・開業に至るまでの経緯やとっておきの裏話、成功の秘話などを独占インタビュー!上記ボタンをクリックし、他店舗店主のヒストリーもぜひご覧ください。