飲食店にとって、最新のトレンドを知っておくことはとても重要です。カフェではもちろんのこと、スイーツのトレンドをおさえ、お店に取り入れることで、SNSなどで注目を集めて、話題のお店にできます。
SNSなどで、話題となっている韓国発祥のスイーツ「パッピンス」をご存じの人がいるのではないでしょうか。
「パッピンス」とは、「ピンス」とは、韓国流の(かき氷)のことを指します。また、「パッ」は(あずき)のことを意味するそうです。
日本語に訳すと、「あずきかき氷」です。
もともとは氷の上にあずきが乗っかっている、シンプルなデザートでしたが、時代の変化により、アレンジされました。
やがて多くの地域に広まり、アイスクリームやフルーツなどのトッピングが加わり、見た目がかわいい、きれいなデザートとして日本に上陸したのです。
今回は、夏場に流行間違いなし。韓国スイーツ「パッピンス」の魅力について紹介していきます。
夏本番を迎える際に、ぜひ参考にしてみてください。
目次
「パッピンス」発祥地
パッピンスは、韓国発祥の伝統的なデザートです。パッピンスは、細かく削った氷に甘いトッピングを加えたものです。
一般的には、「パッ」(あずき)と「ビンス」(かき氷)を組み合わせたかき氷です。
パッピンスの起源は古く、朝鮮王朝時代(1392〜1897年)にまでさかのぼります。当時は、氷を手に入れるのが困難であり、氷を使ったデザートは王族や貴族の特権でした。
氷を削ったものに、小豆・緑豆・シロップ・果物などを、トッピングして食べる習慣が、当時にありました。
現代では、パッピンスは韓国全土で人気があり、いろいろな種類が楽しめます。伝統的な小豆のトッピングに加えて、フルーツやアイスクリーム。
さらに、コンデンスミルク(本来濃縮乳全般であり、日本では加糖全脂練乳の通称)などが使用されています。
特に夏の暑い季節には、涼しさを求めて、多くの人がパッピンスを楽しんでいます。
「パッピンス」の魅力
パッピンスの魅力とは、なにがあげられるのでしょうか。ここでは、パッピンスの魅力についていくつか紹介していきます。
主に以下のことがあげられます。
・爽やかな涼感
・多彩なトッピングの楽しさ
・見た目の美しさ
・シェアできる楽しさ
・健康的なオプション
それぞれ詳しくみていきましょう。
爽やかな涼感
一つ目の魅力は、爽やかな涼感です。パッピンスは、暑い夏にぴったりのデザートです。ふわふわの氷がすぐに口の中で溶け、食べると瞬時に涼しさを感じられます。
また、氷自体が細かく、「ふわっ」とした食感が特徴的であり、暑場には特にもってこいのデザートです。
多彩なトッピングの楽しさ
二つ目の魅力は、多彩なトッピングの楽しさです。パッピンスは、トッピングの種類が豊富で、自分好みの味にカスタマイズできるのが魅力です。
あずきや餅のような伝統的なトッピングから、フルーツやアイスクリーム。さらに、チョコレートソースなど、現代的なトッピングまで、組み合わせ次第で無限の種類を楽しめます。
見た目の美しさ
三つ目の魅力は、見た目の美しさです。色鮮やかなフルーツや、カラフルなトッピングが氷の上に飾られたパッピンスは、見た目にも華やかで魅力的です。
インスタグラムなどのSNSでも人気であり、「インスタ映え」するデザートとしても楽しめます。
シェアできる楽しさ
四つ目の魅力は、シェアできる楽しさです。パッピンスは、ボリュームのあるかき氷で、友人や家族とシェアして、楽しめます。
大きなボウルに盛られたパッピンスを、みんなで分け合うのは特にカフェや、デザートショップでの人気の楽しみ方です。
健康的なオプション
五つ目の魅力は、健康的なオプションがあることです。パッピンスには、フルーツやナッツ。さらに、豆などのヘルシーなトッピングが使われることが多く、栄養価の高いデザートとしても評価されています。
シンプルな氷ベースに、自然な甘さのトッピングを加えることで、比較的低カロリーで栄養豊富なデザートになります。
これらの魅力が揃い、パッピンスが多くの人に愛されるデザートになっているのでしょう。
「パッピンス」と日本のかき氷の違いとは?
パッピンスと日本のかき氷は、どちらも氷を使った冷たいデザートですが、いくつかの異なる違いがあります。
ここでは、パッピンスと日本のかき氷の違いについて紹介していきます。
主に以下のことがあげられます。
・トッピングの内容と種類
・氷の質感と製法
・デザートとしての位置づけと食べ方
・歴史的背景と文化的要素
それぞれ詳しくみていきましょう。
トッピングの内容と種類
パッピンス
パッピンスは、非常に多様なトッピングが特徴です。伝統的には、甘く煮たあずきが、主なトッピングとして使われます。
その他にも、フルーツ(たとえば、いちご・バナナ・キウイなど)・餅(インジョルミやトック)・アイスクリーム・ナッツ・シリアル・コンデンスミルクなどが加えられます。
これらのトッピングが、氷の上に積み重なり、見た目にも豪華で華やかです。
日本のかき氷
日本のかき氷は、シンプルなシロップがけが一般的です。たとえば、いちご・メロン・レモン・ブルーハワイなど、色とりどりのフレーバーシロップが氷にかけられます。
最近では、抹茶・黒蜜きな粉・あんこ・練乳など、日本の伝統的な味や、フルーツ。さらに、ヨーグルトや、ゼリーなどを使った種類も増えています。
氷の質感と製法
パッピンス
パッピンスの氷は非常に細かく削られており、ふわふわとした雪のような質感が特徴です。
氷の粒が非常に細かいため、口の中で瞬時に溶ける感覚が楽しめます。また、氷の軽さと滑らかさが、トッピングとの相性を高めています。
日本のかき氷
日本のかき氷は、一般的に氷の粒がやや粗く、「シャリシャリ」とした食感が残ります。削り方も多様で、家庭用のかき氷機から、特別な技術を使った専門店のかき氷まで、質感に多くの種類があります。
最近の高級かき氷では、氷の質感を極めて滑らかにしたものも増えている一方で、まだ「シャリシャリ感」のあるかき氷が残っていることが多いです。
デザートとしての位置づけと食べ方
パッピンス
パッピンスは、韓国で夏の定番デザートであり、特にカフェやデザートショップで、友人や家族とシェアして食べることが多いです。
大きなボウルに盛られて提供されており、複数人で楽しむことが基本です。
また、トッピングが豊富なため、まるで食事のような満足感を得られます。
日本のかき氷
日本のかき氷は、家庭でも手軽に作れる夏の定番スイーツであり、祭りの屋台や観光地でもよく見かけます。
個別のカップやボウルで提供され、一人ひとりが自分の好みのシロップをかけて楽しみます。
またかき氷は、軽くてさっぱりとしたデザートであり、食後や休憩中に気軽に食べることが多いです。
歴史的背景と文化的要素
パッピンス
パッピンスは、朝鮮時代から続く韓国の伝統的なデザートです。当時は、氷にあずきを乗せるシンプルなものでしたが、近年では多様なトッピングが加わり、現代的に進化しています。
また韓国でのパッピンスは、夏場の日に涼しさを感じるための、伝統的なデザートとしての文化的な役割があります。
日本のかき氷
日本のかき氷は、平安時代から存在すると言われており、貴族の間で氷を削って食べる文化が始まりました。
現在では、庶民的な夏の風物詩として広く親しまれています。特に夏祭りや、花火大会などのイベントで、屋台のかき氷が楽しみの一つとされています。
これらの違いが、パッピンスと日本のかき氷をそれぞれ独特で魅力的なものにしています。
まとめ
今回は、夏場に流行間違いなし。韓国スイーツ「パッピンス」の魅力について紹介してきました。
「パッピンス」は、朝鮮王朝時代(1392〜1897年)に生まれた韓国発祥スイーツです。「パッピンス」の魅力として、爽やかな涼感や、多彩なトッピングの楽しさなどがあげられます。
これから暑くなる季節ですが、大人数で遊びに行った際に、みんなで食べられるスイーツとして、人気が出てくるのではないでしょうか。
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