お店でスイーツを提供しようと思ったものの、どんなスイーツがよいのか思いつかない…。
そんなお店さんにはプリンがおすすめです。プリンは卵・牛乳・砂糖があればつくることができるため、スイーツ用に特別な材料を仕入れる必要がなく、シンプルながら奥深くさまざまなアレンジがきくスイーツです。
しかも、今プリンブーム再来!と言われるほどプリンが流行っているのをご存じですか?
流行のスイーツは流行り廃りが激しいものも多いですが、私たちが生まれた頃から親しまれているプリンなら、お店の定番メニューとして長く楽しんでもらえること間違いなしです!
目次
プリンの歴史
プリンというと甘いカスタードプリンをイメージしますが、発祥はデザートではなかったことをご存じでしょうか。
プリンの発祥はイギリスです。語源となったプディングとは、イギリスの船乗りが考えた料理で肉や野菜の端切れ等捨ててしまう食材を集めて、卵液と一緒に蒸してできあがった料理でした。
次第に具材を入れないで卵液を固めるようになり、19世紀頃のフランスで現在のカスタードプリンが作られたと言われています。
日本に伝わったのは、江戸時代後期〜明治の初期だそうです。
各国のプリン
プリンというと、日本では一般的にカスタードプリンのことを指しますが、イギリスでは蒸して作ったスポンジケーキをベースに、カスタードソースをかけたものや、お米を牛乳で炊いて甘くしたライスプディングを指します。また、アメリカではゼラチンを含んだムースのようなデザートを連想することが多いようです。
原材料による違い
プリンの基本の材料は、卵・牛乳・砂糖=2:1:0.5と言われていますが、材料の比率やプラスする材料によって味が変わってきます。
シンプルだからこそ奥深い料理なのです。
卵を増やす
プリンが固まる要因である卵のタンパク質の量が増えるため、固めのしっかりした食感のプリンができます。また、卵のコクも加わり、濃厚なプリンになります。
卵黄のみを使用すると、さらに風味豊かでリッチな味わいになります。
牛乳を増やす
やわらかく、あっさりとした味になります。とろとろ〜っと、とろける食感にしたい場合は増やしましょう。増やしすぎると固まらなくなるので注意。
砂糖を増やす
プリンを固める卵のタンパク質の働きを邪魔するため、やわらかい仕上がりになります。
生クリームをプラス
口あたりがとろりとなめらかになり、コクのある濃厚な味を楽しめます。
他にも抹茶やかぼちゃなどをプラスしたり、フルーツを飾ることでさまざまなプリンを作ることができます。
季節に合わせて限定の味を提供するのもよいかもしれません。
加熱の仕方による違い
蒸す
プリンの一番基本の作り方です。茶碗蒸しのように、口に入れるととろける食感でやさしい味わいになります。
火加減に気を使うのが難点です。
焼く
上の部分が厚い膜を張ったようになり、しっかりとした固さがあります。同じ原材料でも水分が抜けやすい分、卵の風味を感じやすいです。
お湯を貼って蒸し焼きのような状態にするため、天板が薄すぎるとできない工程なので注意が必要です。
冷やす
冷やして固めるには、ゼラチンや寒天などの凝固剤が必要です。
寒天はなめらかで、歯切れのよい仕上がりになります。
常温で固まるため作業性はよくありませんが、一度固まると溶けにくいため提供時に心配はありません。
一方ゼラチンは、柔らかくくちどけの良い、プルンとした弾力のある食感に仕上がります。常温では固まらないため作業性はよいですが、一度固まったとしても常温で溶ける場合があるため、提供時には注意が必要です。
短所・長所を理解して、自分のイメージするプリンの固さに近づけることが必要です。
プリンの親戚
プリンと似たようなスイーツもたくさんあります。
カタラーナ
スペイン発祥のスイーツです。牛乳と生クリーム、卵、砂糖のほか、コーンスターチなどの粉類が入り、デンプンでとろみをつけてから冷凍庫や冷蔵庫で固めます。どっしり濃厚な味わいを楽しめます。本場スペインではできたてのアツアツをいただくのが一般的だそうです。
店内限定メニューとしていかがでしょうか?
クレームブリュレ
卵と砂糖、牛乳や生クリームを混ぜ合わせ、オーブンで湯煎焼きにしたのち、上面にのせた砂糖を焦がしてカラメルをつくります。焦がしたカラメルの香ばしさとパリパリした食感、下部のやわらかくしっとりした食感のコントラストが楽しいスイーツです。
実際に食べてみる
読んでいても実際に食べてみないとイメージはわかないものです。
今回はお取り寄せできる特徴あるプリンを3つご紹介します。
食べてみて、自分のお店で提供したいプリンをイメージしてみるのはいかがでしょうか?
2層プリン
なめらか食感とぷるんと食感が一度に楽しめる「2層プリン」です。
厳選した素材を使用し、生クリームが加わることで濃厚かつとろけるような食感をお楽しみいただけます。
風船プリン
つまようじでつついて、風船からプリンをだすというおもしろさあふれる商品です。
おいしいものを食べるだけではなく、食べるまでの過程も楽しんでもらおうという工夫がすばらしいです。
カラメルなしの素材にこだわったプリン
すべて北海道産の素材を使用したこだわりのプリンです。
これを食べれば、素材の味がプリンにどれほど影響するかわかっていただけるでしょう。
まとめ
いかがでしょうか。
自分のお店だけの味や固さ、見た目のプリンで差をつけて、長く愛されるデザートを開発してみませんか。