寒い冬、暖かくした部屋でゆっくりとしたひとときを過ごしたい。そんな時にお供にしたいのはやっぱり美味しいお酒ですよね。今回はそんなホットなひとときに合うラム酒をご紹介します。
目次
ラム酒の歴史や豆知識
先ずラム酒の歴史について見てみましょう。ゆっくり飲みながら豆知識として披露出来るかもしれません。
ラム酒の歴史
それではラム酒がいかにしてこの世に誕生したのか見ていきましょう。
需要と品質向上
17世紀頃ヨーロッパでの砂糖の需要拡大から大規模なサトウキビ栽培が展開され、労働力として奴隷が使われるようになりました。この時、サトウキビからの廃棄物である糖蜜からラム酒を大量生産するようになり奴隷の売買に使用されました。需要の拡大、奴隷の売買がラム酒の品質を底上げしたのでした。
ラム酒ってどんなもの?
そもそもラム酒とはどんなお酒なのでしょうか?原料や製法などを見てみましょう。
原料と製法
”ラム酒とは、サトウキビが原料で、平均的なアルコール度数が約40~50度と高く甘い香りが特徴のカリブ諸島を代表するお酒です。世界4大スピリッツに数えられ、カクテルのベースやお菓子作りにも使われます。”
参考:「お酒の楽しさ」がみつかる、シニアソムリエ監修サイト「たのしいお酒.jp、ラム酒とはどんなお酒?原料や製法などの基本情報とおいしい飲み方を解説」より抜粋して引用
ラム酒の原料は、上記の通りサトウキビで、砂糖を精製する際に出る絞り汁の糖蜜です。その糖蜜を醗酵させたものがラム酒となります。製造過程の熟成方法や期間によって多種多様な風味や口当たりが生まれます。
原産国
カリブ海諸島のキューバ、ジャマイカ、プエルトリコなどの代表的な蒸留酒です。日本では鹿児島県や沖縄県のものが有名です。
主な種類
口当たりで三種類に分類されます。
ライトラム:短期間熟成で、熟成にステンレスタンクやホワイトオーク樽を使用したものです。あっさりした淡白な味わいが特徴です。初めて飲む方にもお勧めできます。
ミディアムラム:ライトラム、ヘビーラムの中間のような口当たりです。一度熟成させたものにサトウキビの搾りかすを足す方法やライトラムとヘビーラムを足して作る方法があり、ヘビーラムほど濃厚さはないもののライトラムほど淡白でもないので程よい口当たりです。
ヘビーラム:単式蒸留器で蒸留した後オーク樽などで長期間熟成させたもので、濃厚な口当たりを楽しめます。
色で三種類に分類されます。
ホワイトラム:ろ過をすることにより無色透明になっているお酒。色と香りを取り除いているのでクセがなく飲みやすく、初心者にお勧めの一品です。熟成させていないパターンのものもあります。
ゴールドラム:ろ過をせず3年未満熟成期間を置いたもので、ホワイトラムとダークラムの中間のような味です。透明感のある金色で程よく色と香りが残っているので見た目と香りを楽しめるものです。洋菓子に使用するのに重宝します。
ダークラム:原酒を三年以上熟成させています。琥珀色でブランデーのような味わいで香りが高く、チョコレートのような甘さが特徴です。熟成が早いので、若いお酒でも長期間熟成したような旨味が出るので若くてもお値段が張る場合もあります。複雑な甘さや香りでブランデーケーキに使用されたりします。
様々な飲み方、アレンジで美味しく頂く
美味しい飲み方を知って素敵なラム酒タイムを楽しみましょう。
今日は何で割って飲む?
そのままでも何かと割っても美味しく頂けちゃうラム酒。何と割って飲むか、それが問題だ。
ショット、ストレート、ロック
やはりお酒を飲むならストレート!という方も少なくはないはず。ショットでくいっと良くも良し、ストレートで味と香りを存分に楽しむも良し、ロックで飲めば溶ける氷と共に変化する味わいを時間をかけてゆっくり楽しめます。何かと割らない分、ラム酒自体の香りや味をじっくり楽しめるのが魅力です。常温のストレートはお酒初心者の方にはアルコールがきつく感じるかもしれません。溶けだした氷で薄まって甘みを感じられるロックがお勧めです。
カクテル・モヒート
ラム酒にお砂糖を入れ炭酸水で割ったカクテルです。炭酸でさっぱりした味わいになり、砂糖とラム酒の甘みで美味しく頂けます。氷を入れて冷たく爽やかに飲めそうですね。ミントやライムを添えるのがポイントです。
コーク
コーラを足してコーラ割でシュワっと美味しく飲めます。すっきりとした味わいにラム酒とコーラの甘みがマッチしています。キューバの独立戦争時に生まれたお酒で「キューバリブレ」と呼ばれています。
ココア
冬の寒い夜に是非飲みたい一品。温かいココアにラム酒を入れ、甘く豊かな香りと心まで暖かくなりそうな甘さを味わいましょう。ココアを入れたところに少し足すだけでもしっかり味わえます。アルコールで体もポカポカになりますね。
コーヒー
コーヒーと割る場合には二種類あり、ホットやアイスのコーヒーに直接ラム酒を足すというものと、ラム酒にコーヒー豆を漬けるというものがあります。コーヒーに足すだけで深い苦みと甘さ、香りを簡単に楽しむことが出来ますが、コーヒー豆を漬けることでラム酒に溶けだしたコーヒーの香りや味わいをより一層楽しむこともできます。時間はかかりますがコーヒーの香りや味わいが好きな方にはこちらがお勧めです。
紅茶
ホットと言えば紅茶も外せませんね。紅茶の香りとラム酒の甘く芳醇な香りと味わいが紅茶に抜群にマッチします。紅茶は様々な香りがあるのでどの紅茶にどのラム酒が合うのか探してみるのも楽しいですね。
中には紅茶とラム酒を合わせたものにバターを入れて飲むという方法もあるようです。バターのコクがラム酒や紅茶に更なる深みをもたらします。
沢山のフレーバーがあります
ラム酒には最初からフレーバーをつけているものも多数存在します。どのようなものがあるのか見てみましょう。
漬けこむ
同じ原産地で獲れるフルーツなどに漬けんで作ります。香りが高くなり、フルーティーな味わいに変化します。
甘い香りを足す
バニラやハーブのフレーバーを足すことで香りがより高くなります。甘い香りで飲みやすさが増してあまり馴染みのない方もチャレンジしやすくなっています。
スパイシーさを足す
スパイスや香辛料などのフレーバーを足したタイプのラム酒です。スパイシーな香りとラム酒の甘い香りが絶妙なハーモニーを奏でます。香辛料を丸ごと漬け込んで程よい甘みとスパイシーさを味合う刺激的な一杯になります。
ただ飲むだけにとどまらないアレンジ
ラム酒は飲むだけでなく、材料としても重宝されています。どんな風に使われているのか見てみましょう。
お菓子作りの強い味方
ラム酒は洋菓子作りには欠かせないといっていいほどいいアクセントになります。甘さが特徴のお酒なのでチョコレートとの相性も抜群です。マフィンやブラウニー、ケーキなど定番スイーツのどれにでも合いますし、甘いだけではない大人な味わいにしてくれます。
作りたいお菓子によって使用するラム酒の種類も変えるのがポイントです。基本的にはゴールドラムを使用することが多いですが、ブランデーケーキに使われるのはダークラムが多いなど用途によって使いこなしましょう。
アイスクリームなどにかけてみよう
アイスにラム酒をかけて食べる。なんて贅沢な大人のスイーツなのでしょうか。実は冬にアイスの購買数が伸びるって知っていましたか?ぬくぬくのこたつに入って食べる冷たく美味しいアイスという背徳感に溺れつつ、そこにラム酒を注ぐという大人にしか出来ない禁断のレシピです。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか?筆者はお酒好きなので執筆しながら今すぐにでも飲みたくなってきてしまいました。お酒を飲むと体もポカポカしてくるので、寒い夜にはゆっくりお酒を飲んで一日の疲れを癒す時間があってもいいかもしれませんね。今回ご紹介した様々な飲み方や使い方でラム酒を楽しんでみて下さいね。
楽しく飲むお酒には器も凝りたいところです。テンポスでは様々なグラスを扱っております。是非素敵なラム酒タイムを彩るグラスを見つけて下さい。