ストレス社会と呼ばれる昨今、社会人の皆様はどのようにして、大きなストレスと戦ってますでしょうか?2023年、飲食業界で大きなキーワードとなるであろう「ムードフード」を今回は掘り下げていこうと思います。
今までは、味や栄養素、見た目の華やかさにフォーカスしがちだった食の世界でしたが、近年、気分という要素を加え、「ムードフード」を摂取する事で、リラックスできたり、ストレスを緩和したりと気分的にも健康を保てるようになると言われています。
目次
ムードフードって一体なに!?
ムードフードとは、特定の食材や食品ではなく、
ムード=「気分・雰囲気・情緒」
フード=「食べ物・食品」
このムードとフードをかけ合わせてムードフードと呼びます。
不安や緊張を和らげる、快適な睡眠を促す成分、もしくは、その成分を含んだ食品を指します。一般的に最も知られているのは、リラックス効果などをもたらすハーブ。また、日本では、緑茶に含まれるテアニンなどが挙げられます。また、チョコレートとして人気のギャバや、大豆食品に含まれる非必須アミノ酸セリン、エビ・カニ・ホタテ・肉類に含まれる非必須アミノ酸グリシンも代表的なものの一つです。
今、なぜ注目されているのか!?
ムードフードが注目を集める理由は、ストレス社会。現代の多くの人がさまざまなストレスや、慢性的な睡眠障害に悩まされています。それを改善してくれる一つの手段が、ムードフードを含む機能性食品です。精神不安定な状態を有効成分の含まれた食品を摂取し、安定的にする事を目的にしています。
ムードフードと呼ばれる代表的な食品
前述しているものも含め、ムードフードと呼ばれている代表的な食品をいくつか紹介します。
緑茶(テアニンを含む)
緑茶は、日本人にとってはとても身近な存在です。近年、様々な健康効果が期待できる成分が解明されており、テアニンもその一つ。テアニンは、アミノ酸の一種で、お茶に含まれる特有の成分です。ストレス軽減、副交感神経の興奮を和らげるという効能から、睡眠の質を上げることもできるそう。
ハーブ
ハーブがもたらす効果・効能は昔から広く知られています。食品としてはもちろん、薬としても重宝されてきました。ハーブティーなどは誰もが知っていることかと思います。例を上げると、レモンバームは鎮静効果があり、ストレスによる精神的ダメージを和らげてくれると言われています。カモミールも安眠を促すとされており、ミルクなどと混ぜて飲まれることも。また、ローズヒップはデトックス効果もあり、発汗作用・利尿で体内の毒素を排出することが期待できます。
発芽玄米に含まれるギャバ
Gamma Amino Butyric Acidを略してギャバ(GABA)と呼ばれています。アミノ酸の一種で、カカオやトマト、発酵食品に含まれています。また、お菓子としての商品が売り出されたことで日本でも一般的に広まりました。常にストレスに晒され、体内でギャバの生成が追いつかず、慢性的な不足状態に陥っている現代社会においては、このような食品で補う事もできるようになっています。また、発酵玄米には、発酵食品の中でも随一と言われるほどギャバが含まれていることが分かっています。
ムードフードの効率の良い取り入れ方
ムードフードという言葉を聞くようになってから、多くのムードフードが誕生しています。そんなムードフードをどのように摂取すれば大きな効果を得られるのか、紹介します。
意識的に摂取するようにする
何よりもまず意識的に摂取するようにすることです。特に睡眠は、人間の健康の要。その質を高めることが、日常生活にも大きく影響してきます。ムードフードを積極的に取り入れることで、生活の質があがります。食材にどんな成分が含まれているのかを調べたり、それがどんな効果・効能があるかを知る所から始めてみましょう。
栄養素をバランスよく摂取する
ムードフードだけを摂取していても、健康的な日常は手に入りません。特に日本人は、ある食品だけを食べるダイエットなどをやりがちです。ところが、一番大切なのは栄養バランス。一つの食品だけを食べ続けたり、偏った食生活では、健康を維持することはできません。バランスよく摂取できるような食生活の工夫も必要になります。
サプリ・機能性食品を活用する
ムードフードは、さまざまな食材・食品から摂取することもできますが、より簡単に摂取するには、サプリや機能性食品を活用するのも一つの手段と言えます。また、ハーブティーやチョコレートなどのお菓子での摂取も比較的ハードルが低く、摂取しやすい方法です。
ムードフードを取り入れる際の注意点
ただただムードフードを摂ろうとしてもダメ!
生活環境や生活習慣をきちんとすることによって、ムードフードの効果も上がります。ムードフードを習慣的に取り入れる際には、以下の点に気を付けて摂取しましょう。また、生活環境の見直しが必要な場合は、合わせて改善しましょう。
栄養バランスを考えた食事を
前述となりますが、フードムードだけに頼ろうとせず、栄養バランスを考えて食事をすることです。人間が生きていくために必要な栄養素は、食事でしっかり摂取しましょう。
食事は腹八分目に抑える
暴飲暴食は対象を崩す要因になります。お腹いっぱいにせずに、8分目の所で止めて少し余裕を持たせることで、ムードフードの効果も得られやすくなります。
決まった時間に食事をする
規則正しい生活を送ることがムードフードの効果を上げられる一番の近道です。そもそも、ストレスを感じやすい環境をできるだけ無くすという事が大切です。
まとめ
ムードフードは、忙しい現代人を助けてくれる食品です。摂取することで体調を整え、安眠を得られたり、健康につながり、手軽に摂取できることから、日常的に取り入れるとよいと思います。ただし、前述の通り、バランスが大切。ムードフードだけを摂っていては、逆に健康を崩す一因となります。バランスのよい食生活、適度な運動、生活習慣が健康の要です。この記事を読んで、食事のバランスを見直し、フードムードを積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。