カレーライスといえば、家庭料理やキャンプなどのアウトドア料理としても定番のメニューとして人気です。
また、調理も簡単で手軽に作れることから、多くの人の間で親しまれています。
もともと海外から伝わってきたカレーですが、なぜ日本の国民食になるまで普及・定着していったのでしょうか。
今回は、カレーの歴史とは?日本でカレー文化が広まった背景について紹介していきます。

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目次
カレーの歴史

カレーの起源は、インドにさかのぼります。インドでは、数千年前からスパイスを使った煮込み料理が作られており、これがカレーの原型だと伝えられています。
インドのカレーは、地域ごとに異なり、北インドではバターやクリームを使った濃厚なカレーが多く、南インドではココナッツミルクやタマリンドを使った酸味のあるカレーが特徴的です。
カレーが世界に広まったのは、大航海時代以降です。16世紀、インドに進出したポルトガル人が唐辛子を持ち込み、これがカレーの辛さを決定づけたのです。
その後、17世紀にはイギリスが東インド会社を通じてインドを植民地化し、カレーを日本に持ち帰ったと言われています。
イギリスでは、19世紀にカレー粉が発明され、簡単にカレーを作れるようになりました。これにより、カレーはヨーロッパや世界中へと広まっていったのです。
日本に、カレーが伝わったのは明治時代です。幕末から明治初期にかけて、イギリス海軍を通じてカレーが日本に伝わりました。
初めは、洋食の一つとして提供されていましたが、日本人の味覚に合わせてアレンジされ、ルウを使った「日本式カレーライス」が誕生しました。
特に、海軍や陸軍の食事として採用されたことで、全国に普及したのです。戦後には、家庭でも簡単に作れるカレールウが登場し、さらに人気が高まります。
現在、カレーは世界中で食べられており、各国で独自の進化を遂げています。
インドの伝統的なカレー、イギリスのカレーパイ、タイのグリーンカレー、日本のカレーライスなど、そのバリエーションは豊富です。
カレーは、単なる料理ではなく、各国の文化や歴史を反映した食べ物として、今後も進化し続けるでしょう。
日本のカレーは甘い!?
日本のカレーは「甘い」と言われることがあります。これは、インドやタイなどのスパイシーなカレーと比較して、日本のカレーがまろやかで甘みを感じやすいことに由来しています。
日本のカレーの特徴的な甘さには、いくつかの理由があげられます。
まず、日本のカレーには野菜や果物の甘みが活かされているのです。玉ねぎをじっくり炒めることで、自然な甘みが引き出され、さらにリンゴやハチミツ、バナナなどのフルーツが加えられることも多いです。
これにより、スパイスの辛さが抑えられ、コクのある甘みが生まれています。
次に、日本のカレールウには小麦粉と油脂が使われているからです。これにより、カレーがとろみのあるソース状になり、辛味がマイルドになります。
欧風のビーフシチューに近い口当たりになり、辛さよりもコクやうまみが強調されます。
また、日本のカレーは子供から大人まで楽しめる味として進化してきました。
学校給食や、家庭の定番料理として定着し、辛すぎるよりも食べやすい味が求められたため、甘みのあるカレーが人気になったのです。
カレールウには、「甘口・中辛・辛口」といった種類があり、甘口は特に砂糖やフルーツの甘さが感じられます。
そのため、日本のカレーは「甘い」と感じる人もいますが、単なる甘さではなく、うまみとコクが深まった独自の味わいが特徴なのです。
日本でカレー文化が広まった背景とは?

日本におけるカレーの普及には、いくつかの重要な要因があります。
ここでは、カレー文化が広まった背景について紹介していきます。
主に以下のことがあげられます。
軍隊食としての採用
カレーが日本に広まる大きなきっかけとなったのは、明治時代の日本海軍と陸軍での採用がきっかけです。
イギリス海軍を通じて伝わったカレーは、当時の日本軍の食事に適していました。特に海軍では、脚気(ビタミンB1不足による病気)の対策として、栄養価の高い食事が求められていたのです。
カレーには、野菜やお肉が入っており、栄養バランスがよく、さらにご飯と一緒に食べることで満腹感も得られることから、軍隊食として採用されたと言われています。
これにより、全国の兵士がカレーに親しむようになり、退役後に家庭にも広がっていったのです。
家庭料理としての定着
軍隊を通じて広まったカレーは、やがて家庭料理として定着していきました。
特に、大正時代から昭和初期にかけて、学校給食にカレーが導入されるようになったことも普及を後押ししたのです。
学校給食で育った子どもたちが大人になり、カレーを日常的に食べる文化が根付いていったのです。
また、日本のカレーは小麦粉でとろみをつけたルウタイプが主流となり、ご飯との相性がよく、調理もしやすかったことが人気の理由となっています。
外食産業の発展
昭和時代には、カレー専門店が増え、カレーが外食産業にも広がっていきました。たとえば、昭和6年(1931年)に創業した「銀座スイス」は、日本式カレーの代表的な店舗の一つであり、現在でも多くのファンに愛されています。
また、1960年代には「カレーハウスCoCo壱番屋」などのチェーン店が登場し、全国的にカレーの外食文化が確立されたのです。
これにより、家庭料理だけではなく、外食としてもカレーが広く親しまれるようになったのです。
即席カレー商品の登場
1950年代以降、日本では即席カレー商品の開発が進みました。1950年に発売された「ボンカレー」は、日本初のレトルトカレーであり、温めるだけで簡単に食べられる画期的な商品でした。
その後も、「カレールウ」や「レトルトカレー」が次々と登場し、家庭で手軽に本格的なカレーを楽しめるようになったのです。
特に1970年代以降、カレールウのバリエーションが増え、甘口・中辛・辛口などの選択肢が生まれ、家庭の味としてより一層定着していったのです。
日本でカレー文化が広まった背景には、軍隊食としての採用、家庭料理としての定着、外食産業の発展、即席カレー商品の登場などの要因があげられます。
これらの要素が組み合わさることで、カレーは日本人にとって欠かせない国民食となり、現在では「カレーライス」だけではなく、「カレーうどん」や「カレーパン」など、いろいろな形で親しまれているのです。
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まとめ
今回は、カレーの歴史とは?日本でカレー文化が広まった背景について紹介してきました。
カレーはインド発祥の料理であり、日本に伝わったのは明治時代からだと言われています。
日本でカレー文化が広まった背景として、軍隊食としての採用や家庭料理としての定着などの要因があげられます。
カレーは現在、日本にはなくてはならない料理として、多くの人の間で親しまれているのです。
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