日本を代表する甘味「和菓子」。和菓子は、かわいらしい見た目と優しい味わいから和を感じることのできるお菓子です。
季節感溢れる伝統菓子で、地域によっても味が異なるのも魅力の一つです。
日頃のおやつタイムだけではなく、昔から季節の行事やお祝いごとに使われることも多く、和菓子はいつも身近に感じられる和スイーツです。
たとえば、大福や三色団子などは、昔から親しまれている和菓子として有名です。
今回は、和菓子はどのようにして生まれたのか？人気和菓子トップ10について紹介していきます。
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目次
和菓子の歴史
和菓子の歴史は、日本の文化や食習慣の変遷と深く結びついています。起源は、縄文時代にまでさかのぼり、当時は木の実や果実をそのまま食べる素朴なものでした。
弥生時代になると米作が広まり、もち米を蒸して作る「餅」のようなものが登場したのです。
奈良時代（710〜794年）には、中国から遣唐使を通じていろいろな食文化が伝わり、「唐菓子」と呼ばれる揚げ菓子が日本に導入されました。
これが後の和菓子の発展に大きな影響を与えたのです。平安時代（794〜1185年）には、貴族社会の発展とともに、米粉や餡を使った菓子が作られるようになり、宮中での儀式や宴の場で楽しまれるようになりました。
鎌倉時代（1185〜1333年）には、禅宗とともに中国から茶の文化が伝わり、茶と相性のよい菓子が求められるようになります。
室町時代（1336〜1573年）には茶道が確立し、茶席で用いられる上品な和菓子が発展しました。
この時期に「饅頭（まんじゅう）」が中国から伝わり、日本独自の形に発展していったのです。
安土桃山時代（1573〜1603年）には、南蛮貿易によってポルトガルから「カステラ」や「ボーロ」といった西洋菓子が伝来し、和菓子の製法にも影響を与えました。
江戸時代（1603〜1868年）には、砂糖の流通が増え、多くの和菓子が生み出されました。
特に、上菓子（じょうがし）と呼ばれる美しい細工の和菓子が発展し、和菓子の黄金期となりました。
明治時代（1868〜1912年）以降、西洋菓子が普及する中で、和菓子は茶道や行事の中で受け継がれ、現代に至るまで日本の伝統文化の象徴として親しまれています。
和菓子の魅力とは？
和菓子の魅力は、その繊細な味わい、美しい見た目、そして日本の四季や文化との深いつながりにあります。
まず、繊細な味わいが和菓子の大きな特徴です。主な原材料は、小豆、米粉、寒天、砂糖などで、自然の甘さを活かした優しい風味が楽しめます。
洋菓子と比較して、バターやクリームを使わないため、軽やかで後味がすっきりしているのも魅力です。
特に、餡（あん）の上品な甘さは、日本人の味覚に深く根付いています。
次に、美しい見た目も和菓子の重要な要素です。練り切りや上生菓子は、職人の手によって花や葉、季節の風物詩を表現し、まるで芸術品のような仕上がりになります。
見た目だけではなく、形や色合いからも季節の移ろいを感じることができるのです。
さらに、日本の文化や四季との結びつきも和菓子の魅力です。たとえば、お正月には「花びら餅」、春には「桜餅」、秋には「月見団子」といったように、行事や季節ごとに特別な和菓子が楽しめます。
茶道とも深く関係しており、お茶とともに味わうことで、和菓子の奥深さをより感じられます。
このように、和菓子は単なる甘味ではなく、五感で楽しむ日本の伝統文化の一部として、多くの人々に愛され続けています。
日本で愛されている人気和菓子トップ10！
日本には、数多くの和菓子が存在しています。
ここでは、特に人気の高い和菓子について紹介していきます。
主に以下の和菓子があげられます。
第1位：どら焼き
どら焼きは、ふんわりとしたカステラ風の生地に、甘い小豆餡を挟んだ和菓子です。
ドラえもんの大好物としても有名で、全国的に親しまれています。近年では、抹茶餡や生クリーム入りなど、アレンジされたどら焼きも人気です。
第2位：大福
大福は、もち米を使った柔らかい餅生地で、たっぷりの餡を包んだシンプルながら奥深い和菓子です。
中でも「いちご大福」は、甘酸っぱい苺と餡の絶妙なバランスで特に人気があります。
第3位：たい焼き
たい焼きは、魚の形をした焼き菓子で、中にたっぷりの餡が詰まっています。
皮の「カリッ」とした食感と、「ほくほく」の餡の組み合わせが魅力です。
近年では、カスタードやチョコレートなど、いろいろなバリエーションが登場しています。
第4位：おはぎ（ぼたもち）
おはぎは、もち米を軽く潰し、甘い小豆餡で包んだ和菓子です。春は「ぼたもち」、秋は「おはぎ」と呼ばれます。
きなこや、黒ごまをまぶしたものも人気があり、お彼岸の時期には特によく食べられています。
第5位：ようかん
ようかんは、小豆、寒天、砂糖を使った練り菓子で、しっかりとした甘さと滑らかな口当たりが特徴です。
ようかんの中でも「水ようかん」は夏の涼菓として人気が高いです。最近では、抹茶味や、栗入りなどの種類も豊富です。
第6位：みたらし団子
みたらし団子は、串に刺した団子に、甘じょっぱい醤油ベースのたれを絡めたシンプルながらクセになる味の和菓子です。
焼き立ての香ばしさが魅力で、お祭りや茶屋でよく見かけます。
第7位：かりんとう
かりんとうは、小麦粉を練って揚げ、黒糖などでコーティングした「カリッ」とした食感の和菓子です。
素朴な甘さと香ばしさが特徴で、お茶請けとして親しまれています。最近は、細めのものや白砂糖を使ったものなど、いろいろな種類があります。
第8位：練り切り
練り切りは、白あんと餅粉を練り合わせ、季節の花や風物詩を繊細に表現した上生菓子です。
見た目の美しさはまるで芸術品のようで、茶道や贈り物としても人気があります。
第9位：くず餅
くず餅は、葛粉を使って作られた透明感のある「ぷるぷる」とした食感が特徴の和菓子です。
黒蜜やきなこをかけて食べるのが一般的で、夏の涼菓として特に好まれています。関東と関西では作り方が異なり、関東のものは小麦粉を発酵させたものを使う独特の製法です。
第10位：かしわ餅
かしわ餅は、端午の節句（こどもの日）に食べられる、柏の葉で包んだ餅です。中には、こし餡や味噌餡が入っており、柏の葉の香りがほんのり移るのが特徴です。
柏の葉は新芽が出るまで落ちないことから、「家系が絶えない」縁起のよい和菓子とされています。
（これらの和菓子は、テンポスフードメディア独自の視点で分析し作成しました。）
和菓子には、それぞれ独自の歴史や風味、季節の行事とのつながりがあります。
定番のどら焼きや大福から、見た目が美しい練り切り、素朴なかりんとうまで、バリエーションが豊富なのが魅力です。
どの和菓子も、日本の伝統と職人の技が詰まっており、お茶とともに楽しむことで、そのおいしさをより深く味わえます。
和菓子に使う調理器具や食器
テンポスで扱っている、和菓子を作る際に使う調理器具や、おすすめの食器をご紹介！
和菓子フォーク
食品容器 フードパック
まとめ
今回は、和菓子はどのようにして生まれたのか？人気和菓子トップ10について紹介してきました。
和菓子は、縄文時代に発祥した物であり、時代の変化とともに進化しています。
どら焼きや大福など、定番和菓子が上位を占めており、人気は今後も高まっていくでしょう。
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