飲食店の運営において、毎日の業務をしっかり振り返る「日報」は欠かせないツールです。日々の売上や来客数、スタッフの動き、気づいた改善点などを記録することで、店舗の状況を正確に把握し、経営改善やサービス向上につなげることができます。
この記事では、飲食店の日報の基本的な書き方や、押さえておきたい項目、効果的なポイントについて分かりやすく解説します。日々の業務を振り返り、店舗運営をより良くするための参考にしてください!す。
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目次
飲食店の日報とは
飲食店の日報は、分析や改善に活用することで、店舗運営をより良い方向に導くための大切なツールです。
売上や来客数の把握
日報には1日の売上や来客数を記録します。これにより、曜日や時間帯ごとの傾向を分析し、繁忙時間や閑散時間の対策を立てることができます。
経営状況の見える化
日報を継続的に記録することで、店舗の運営状況を長期的に振り返ることができます。特定のキャンペーンや新メニューの効果測定にも役立ちます。
問題点や改善点の共有
業務中に発生したトラブルや課題、気づいた改善点を記録することで、スタッフ間で情報を共有しやすくなります。これにより、同じ問題の再発防止や業務効率化につなげることができます。
スタッフの動きの確認
各スタッフの業務状況や対応を記録することで、シフトや役割分担の見直しが可能になります。適切な人員配置を行うための参考になります。
コミュニケーションの活性化
日報を通じて、スタッフ間や経営者との情報共有がスムーズになります。これにより、チーム全体の一体感が生まれ、モチベーション向上にもつながります。
飲食店の日報に記載する項目
1. 売上関連
- 売上金額:1日の合計売上金額
- 客数:来店したお客様の人数(組数も記載すると良い)
- 客単価:売上金額 ÷ 客数
- 時間帯別・曜日別売上:ピーク時間や閑散時間の売上傾向
2. 人気・定番商品の販売状況
- 提供数や売上金額:人気メニューや定番商品の数量や売上
- 注文の傾向:どの客層が注文したか(年齢層、性別、グループ構成など)
- 売れ残り・廃棄数:在庫管理や仕入れ量の調整に役立つ
3. お客様の属性
- 客層の傾向:ファミリー、カップル、ビジネスマン、観光客など
- 来店目的:ランチ、ディナー、飲み会、記念日など
- 変化の記録:過去と比べて客層に変化がないか
4. 天候
- その日の天気:晴れ、雨、雪、気温など
- 天候による影響:天候が客足や売上にどのように影響したか
5. クレーム・トラブル内容
- クレーム内容:お客様からの指摘や不満点
- 対応方法:どのように対応したか、解決策
- 今後の対策:再発防止のための改善案
6. スタッフの動き・業務状況
- シフト状況:出勤したスタッフの人数や配置
- 業務内容:各スタッフの役割や働きぶり
- 問題点・改善点:業務中に気づいた課題や良かった点
7. 在庫状況
- 食材やドリンクの残量:欠品や過剰在庫の有無
- 廃棄の記録:ロスが出た食材や原因
8. その他の気づきや所感
- その日の出来事:特筆すべきことや印象に残ったこと
- 改善点や提案:今後の店舗運営に活かせるアイデアや気づき
飲食店の日報の書き方ポイント
1. 数値データは正確に記録する
日報には売上や客数、人気メニューの提供数などの数値データを正確に記載しましょう。具体的な数字があれば、客観的な分析がしやすくなります。
- 売上金額、客数、客単価は必ず記録する
- 時間帯別・曜日別の売上を分けて記載し、傾向を把握する
2. 気づいた点や所感を具体的に書く
数値だけでなく、業務中に気づいた点や所感も具体的に書き出します。
- 客層の変化や客足の傾向
- お客様の反応(新メニューやサービスに対する声)
- トラブルや改善すべき点
「今日はお客様が少なかった」だけでなく、「天候が雨で客足が鈍かった」「ファミリー層が多く来店した」といった具体的な記録が重要です。
3. クレームやトラブルは詳細に記録する
クレームやトラブルはネガティブに捉えず、今後の改善材料として活用します。
- クレームの内容と発生原因
- 対応方法とお客様の反応
- 再発防止策や改善案
クレーム対応を記録することで、同じ問題が起きた際に迅速に対応できるようになります。
4. 売れ筋メニューや廃棄の記録を残す
- 人気商品や定番メニューの売上状況を記録し、客層との関連性も書く
- 廃棄食材や売れ残りがあれば、その原因や今後の対策を考える
これにより、仕入れ量の最適化や新メニュー開発のヒントが得られます。
5. 天候や外部要因も書き加える
天候やイベントなど外部の影響は売上に直結するため、必ず記録しましょう。
- 天候(晴れ、雨、気温など)
- 近隣でのイベントや競合店の動向
「天候が良くランチタイムに多くの来店があった」「近隣のイベントで新規顧客が増えた」など、売上や客数の要因を分析する材料になります。
6. 振り返りと次のアクションを書く
日報の最後には、その日の反省点や気づきを踏まえて、次に活かすアクションを考えましょう。
- 良かった点:何がうまくいったか(例:新メニューが好評だった)
- 改善点:何が足りなかったか(例:ピーク時のスタッフ不足)
- 次の目標や取り組み:具体的な改善策やアクション(例:次回はピーク時間にスタッフを1人増やす)
7. 継続して記録し、データを蓄積する
日報は継続して書き続けることで、データが蓄積され、長期的な傾向や課題が見えてきます。
- 過去の日報と比較し、売上の推移や客層の変化を分析する
- 季節や曜日ごとの売上傾向を把握し、戦略に活かす
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まとめ
飲食店の日報は記録すること自体ではなく、店舗の課題を見つけ、次のアクションにつなげることが最大の目的です。数値データと具体的な所感をバランスよく記載し、スタッフ全員で共有・改善を繰り返すことで、店舗運営の質を高めていきましょう。
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