回転寿司店の食材仕入れを担当している方であれば、気になるのが食材の原価です。
特に、回転寿司店ではメニューが豊富であり、料理ごとに原価率も異なります。
そのため、回転寿司店を経営していくうえで、原価率をどれだけコントロールできるかが、重要になってきます。
回転寿司店でいうと、軍艦巻きやいなり寿司といったメニューは、原価率が安いのではないかと思うかもしれません。
他にも、いろいろ原価率を安く提供できるメニューがあります。いったい、どのようなメニューが存在するのでしょうか。
今回は、回転寿司店で意外と原価率が安いメニューランキングトップ10について紹介していきます。
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目次
回転寿司店の始まり
回転寿司店の起源は、1958年に大阪で開業した「元禄寿司(げんろくずし)」に遡ります。
画期的な形式を考案したのは、元禄寿司の創業者である白石義明(しらいしよしあき)氏です。
彼は、労働力の不足や高コストといった問題を解決するために、効率的なサービス提供方法を模索していました。
その際に、ビール工場のコンベヤーベルトから着想を得て、「回転する寿司」のアイデアを思いついたのです。
初めての回転寿司店は、お皿の上に乗せた寿司をベルトコンベアで回すことで、お客様が自由に好きな寿司を選ぶ仕組みを導入しました。
このシステムにより、お客様と職人の間のやり取りを最小限に抑え、効率的な運営を実現したのです。
また、寿司が視覚的に魅力的に並ぶことで、お客様の購買意欲を高める効果もありました。
回転寿司は、リーズナブルな価格と家族連れでも気軽に利用できる雰囲気から、瞬く間に人気を集めました。
その後、日本全国に広がり、現在ではテクノロジーを駆使したタッチパネル注文やロボット寿司職人など、進化を続けています。
この形式は海外にも広まり、日本の食文化の一部として多くの国で愛されているのです。
回転寿司店が一貫100円で提供できるわけとは?
回転寿司店が一貫100円という低価格で提供できる理由には、いくつかの要因があげられます。
ここでは、回転寿司店が一貫100円で提供できている理由について紹介していきます。
主に以下の理由があげられます。
・効率的なオペレーション
・仕入れ費用の削減
・規模の経済
・技術の活用
それぞれ詳しくみていきましょう。
効率的なオペレーション
一つ目は、効率的なオペレーションです。回転寿司は、お皿に寿司を乗せてコンベヤーベルトで提供する仕組みを採用しています。
この形式により、注文と配膳にかかる人手が削減され、少ないスタッフで運営が可能です。
さらに、近年ではタッチパネルでの注文や、専用レーンでの個別配達を採用する店舗も増えています。
これにより、人件費の削減が可能となり、低価格を実現しているのです。
仕入れ費用の削減
二つ目は、仕入れ費用の削減です。回転寿司チェーンは、大量仕入れを行うことで、魚やお米などの原材料を安価で調達できます。
また、一部の店舗では冷凍魚や養殖魚を使用することで費用を抑えているのです。さらに、旬の魚や安価な食材をメニューに取り入れる柔軟性も、コスト管理の一環になっています。
規模の経済
三つ目は、規模の経済です。大手チェーン店は、全国に多数の店舗を展開しているため、大量生産・大量販売が可能です。
これにより、仕入れや物流のコストを大幅に削減でき、1店舗あたりのコスト負担が軽減されます。
加えて、広告費や技術開発費用を多店舗で分散させることで、低価格維持に貢献しているのです。
技術の活用
四つ目は、技術の活用です。多くの回転寿司店では、シャリを成形するロボットや自動洗浄機など、最新技術を導入しています。
これにより、職人の熟練度に依存せずに、一定品質の寿司を効率的に作れます。
また、廃棄ロスを抑えるためにAIを活用した需要予測システムを導入している店舗もあり、無駄を最小限に抑える工夫がされているのです。
これらの要素が組み合わさり、回転寿司店は一貫100円という価格を維持しながら、質のよい寿司を提供できているのです。
このビジネスモデルは、価格競争が激しい外食産業の中でも成功を収める理由の一つになっています。
原価率が安いメニューランキングトップ10!
回転寿司店では、寿司ネタごとに原価率が異なり、実は原価が比較的安いメニューも多く存在しています。
ここでは、一般的に原価率が低いといわれているメニューランキングトップ10について紹介していきます。
これらは店舗や、地域によって異なる場合があるものの、多くの店舗で共通する傾向です。
主に以下のメニューがあげられます。
第1位:たまご(玉子焼き)
玉子焼きは、回転寿司で定番のメニューであるものの、原価率は非常に低いです。
大量生産が可能で、材料費も抑えられるため、利益率が高いメニューです。
第2位:いなり寿司
油揚げと酢飯で作られるいなり寿司は、コストが低く、手間も少ないため、原価率が安い代表格です。味付けもシンプルで、大量生産が可能です。
第3位:コーン軍艦
コーンは、冷凍や缶詰で安価に仕入れられるうえ、マヨネーズとの組み合わせで子供に人気のメニューです。材料費が非常に安いため、原価率は低いです。
第4位:ツナマヨ軍艦
ツナ缶とマヨネーズで作るツナマヨは、原材料が非常に安く、寿司ネタとしても調理が簡単です。安価なメニューながら売れ筋です。
第5位:きゅうり巻き(かっぱ巻き)
きゅうりは、仕入れ価格が安定しており、巻き寿司に使う量も少ないため、原価率が低いです。シンプルな味わいで幅広い層に人気があります。
第6位:わかめスープ
サイドメニューの一つであるわかめスープは、乾燥わかめや調味料を使って作るため、1杯あたりの原価が非常に低いです。
第7位:とびこ軍艦
とびこ(飛び魚の卵)は、見た目が華やかで高級感があるものの、実際にはコストが低く、原価率が低い寿司ネタの一つです。
第8位:シーチキン軍艦
ツナマヨと同様に、シーチキンを使った軍艦も原価が安いです。マヨネーズの使用量を調整することで、さらにコストを抑えています。
第9位:うずら卵軍艦
うずらの卵は、1個あたりのコストが非常に低く、さらにしょうゆやトッピングでアレンジしやすいため、低価格メニューとして提供されています。
第10位:デザート類(ゼリーやプリン)
お寿司ではありませんが、店舗で提供されるデザート類は仕入れ価格が非常に安い場合が多いです。
特に、カップゼリーやプリンは外注している場合が多く、提供コストが低いのが特徴です。
これらのメニューは原価率が低い一方で、見た目の満足感や味のバリエーションを提供しているため、お客様満足度を高める重要な役割を担っています。
特に、たまごやコーン軍艦、きゅうり巻きなどは子供や家族連れに人気があり、集客力にも貢献しています。
また、低原価のメニューが多いことで、高原価のネタ(マグロやウニなど)とのバランスを取り、全体の利益率を確保する戦略が取られているのです。
(これらのメニューランキングは、テンポスフードメディア独自の視点で分析し作成しました。)
回転寿司店に使う調理器具や食器
テンポスで扱っている、回転寿司店に使う調理器具や、おすすめの食器をご紹介!
湯呑み 黒(メラミン) (5個入)
回転寿司皿 寿司皿クリーム
まとめ
今回は、回転寿司店で意外と原価率が安いメニューランキングトップ10について紹介してきました。
回転寿司店が100円程度の金額で提供できている理由として、効率的なオペレーションや、仕入れ費用の削減などがあげられます。
予想どおり、いなり寿司や軍艦巻きは原価率が安いメニューでした。高原価のネタと合わせてぜひ、回転寿司店を楽しみましょう。
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