今や日本の国民食ともいわれているラーメン。毎日多くのお客様がラーメン店を訪れています。
ラーメン店を開業した方であればご存じかと思いますが、ラーメン店の経営で大きなポイントになるのは、ラーメン1杯の「原価率」です。
スープの材料からトッピングまで、使う食材や具材によって原価は変動し、これが利益率や価格設定に大きな影響を与えています。
お店はお客様のために、おいしいラーメンを届けている中でお店の売上も確保しなくてはいけません。
おいしいお店であっても、売上が悪くてはお店も存続させるには厳しくなってしまうのです。
いろいろなトッピングがある中で、どの種類がもっとも原価率が高いのでしょうか。
今回は、意外と知らない!?ラーメン店トッピングの原価率トップ10について紹介していきます。
※記事制作20年以上の担当者が、あなたのお店の良さをインタビューで聞き出して記事を作成します!あなたのお店を記事にして毎月6桁のユーザーが訪問する、全国の飲食店を応援するフードメディア「テンポスフードメディア」に掲載しませんか?上記ボタンをクリックし、詳細をぜひご覧ください。
また、不明点などお気軽に下記ボタンからお問合せください!
目次
ラーメン一杯の原価率は?
ラーメン一杯の原価率は、一般的に30〜40%が目安だとされています。
これは、お店の経営方針や提供するラーメンの種類、立地条件などによって大きく異なります。
ここでは、原価の内訳と影響する要因について紹介していきます。
主に以下のことがあげられます。
原材料費
・スープ:動物系や魚介系の出汁、野菜などがあげられます。特に、高品質な素材を使う場合はコストが増加します。
・麺:自家製麺か仕入れ品かで費用が異なります。
・トッピング:チャーシュー・煮卵・海苔などが多く、ぜいたくなトッピングを用いると、原価が上がってしまいます。
人件費
自家製スープや麺を作る場合、仕込みに時間と労力がかかるため、人件費が増加してしまいます。
その他の経費
スープを煮込むためのガス代や水道代、店舗運営に関わる家賃なども考慮されています。
たとえば、一杯1000円のラーメンを提供する場合、原価が390円(30〜40%)程度が目安です。
これを低く抑えることで、利益率が向上するものの、原価を抑えすぎてしまうことで品質が低下し、お客様満足度に影響を及ぼす可能性があるでしょう。
バランスの重要性
高品質なラーメンを提供することで、リピーターを増やす戦略も重要です。原価率は、単なる数字ではなく、全体的な経営戦略と密接に関連しているのです。
原価率の計算方法
一杯のラーメン1000円だとして、求める原価率の計算方法は、以下の手順で行います。
原価率の計算式
原価率 = 原価 ÷ 販売価格 × 100
ここでは、販売価格を1000円として計算します。
原価の内訳を計算
ラーメン一杯にかかる主な原価を見積もります。
スープの材料費
豚骨、鶏ガラ、昆布、鰹節、調味料など(例:150円)。
麺のコスト
製麺所からの仕入れや自家製麺(例:70円)。
トッピング費用
チャーシュー、煮卵、ネギ、海苔など(例:120円)。
その他の経費
ガス代、水道代、容器代などを1杯分に換算(例:50円)。
原価の合計:150円 + 70円 + 120円 + 50円 = 390円
原価率を計算
公式に当てはめます。
原価率 = 390 ÷ 1000 × 100 = 39%
原価率の分析
ラーメン業界では、一般的に原価率を30〜40%に収めるのが標準的です。
トッピングを豪華にしたり、特別な材料を使ったりする場合、原価率が40%を超えることがあるものの、その分高い満足度を提供することで利益を確保できます。
原価率を適切にコントロールすることで、安定した経営が可能になるでしょう。
ラーメン店トッピングの原価率トップ10!
ラーメン店で使用されるトッピングの原価率は、トッピングの種類や品質、仕入れルートによって異なります。
ここでは、ラーメン店で人気のあるトッピングの原価率トップ10について高い順(目安)に紹介していきます。
主に以下のトッピングがあげられます。
第1位:バター
原価率:約15~25%
特に、北海道ラーメンなどで使用されており、バターは単価が高いため原価率も高めです。
第2位:チャーシュー(豚バラ・肩ロース)
原価率:約15~20%
豚肉の部位や、調理方法で費用が変動しています。手作りであれば、費用は抑えられますが、手間がかかるため人件費に影響してきます
第3位:辛味噌・辛味ダレ
原価率:約10~20%
スパイスや、味噌の種類で原価が変動してきます。独自配合の辛味ダレを提供するお店では、費用が上がってしまうことがあるでしょう。
第4位:メンマ
原価率:約10~20%
既製品を使用する場合は、費用を抑えられますが、自家製の場合は下処理や調理時間がかかり、コストアップしてしまうでしょう。
第5位:キクラゲ
原価率:約10~20%
中華食材として人気であるものの、乾燥キクラゲを使う場合は、戻し時間などの手間がかかってしまいます。
第6位:煮卵(味玉)
原価率:約10~15%
卵自体は、比較的安価ではありますが、調味料(醤油、みりんなど)と時間を要するため、全体の原価率はやや高めです。
第7位:海苔
原価率:約10~15%
1枚あたりの単価は安いものの、高品質な有明産などを使用するとコストが上昇してしまいます。
第8位:ネギ(青ネギ・白ネギ)
原価率:約5~10%
トッピングの中では、低コストに入ります。季節や、仕入れ先による価格変動が少ないのが特徴的です。
第9位:コーン
原価率:約5~10%
冷凍コーンを使用することで、費用を大幅に削減できます。甘みがあり、人気のあるトッピングです。
第10位:もやし
原価率:約3~5%
もやしは、非常に低コストでボリュームを出せる食材です。原価率を抑えるのに有効です。
(これらは、テンポスフードメディア独自の視点で分析し作成しました。)
原価率の調整とトッピング戦略
高原価トッピングの調整
豪華なトッピング(チャーシューやバターなど)は、1杯あたり1〜2個に抑えることで原価率をコントロールできます。
低原価トッピングの活用
もやしやネギ、コーンなど低コストの食材を積極的に使い、満足感を高める努力が必要です。
プレミアムトッピングの提供
特製チャーシューや、地元産の特別な食材を使用することで、付加価値を付け、高価格帯メニューを提供しましょう。
トッピングの原価率を適切に管理することで、利益率を確保しながらお客様満足度を向上できます。
原価率をバランスよく調整させ、売上を伸ばしましょう。
ラーメンに使う調理器具や食器
テンポスで扱っている、ラーメンを作る際に使う調理器具や、おすすめの食器をご紹介!
クレバートング エコノミータイプ
電気ゆで麺器
まとめ
今回は、意外と知らない!?ラーメン店トッピングの原価率トップ10について紹介してきました。
トッピングの原価率順位として、チャーシュー・煮卵・ネギといった順になっています。
ネギの原価率は、もやし同様、約3~5%だと思っていたものの、約5~10%という数値は意外でした。
これからラーメン店を開業していくうえで、トッピングの原価率を理解しておき、安定した経営を図ることが重要です。
#原価率 #ラーメン #ラーメントッピング #ランキング
テンポスドットコムでは、様々な視点からラーメンの開業成功を全力で応援します。
自分のお店の業態に合わせて必要なものは何があるのか、詳細を確認することができますので是非ご覧ください!
※独立・開業に至るまでの経緯やとっておきの裏話、成功の秘話などを独占インタビュー!上記ボタンをクリックし、他店舗店主のヒストリーもぜひご覧ください。