【飲食ニュース】冷凍車は「走る冷蔵庫」としての役割を果たせるか?CREグループが温度試験結果を公開

飲食ニュース

株式会社シーアールイーは、同社の持分法適用関連会社であり、トラックレンタル事業を行う株式会社A-TRUCKが実施した、冷凍車の常温飲料の冷蔵計測試験結果と配送シミュレーションにおける温度比較試験の結果を、オウンドメディア「ユアロジ」に公開しました。

近年、冷凍車は、従来の冷凍・冷蔵品の輸送だけでなく、災害時の緊急物資輸送や、イベント会場における冷蔵設備の代わりなど、様々な用途で活用されています。今回公開した温度試験結果は、冷凍車の冷蔵庫としての活用シーンにおいても、その有効性を示しました。

温度試験概要

1. 常温飲料の冷蔵計測試験

イベントなどで常温の飲料を冷凍車で冷蔵する際、積載全体(特に中央の飲料)がチルド温度帯(10℃以下)に到達するまでの時間を計測します。

・目的

冷凍車が冷蔵庫として使用できるのか検証

・条件

4t冷凍車、外気温30.9℃、冷凍機設定温度0℃、2Lの日本茶と500mlの炭酸飲料を段ボール
に梱包し積載、積荷中央付近の飲料にセンサーを設置し液体の温度を計測する

・結果

日本茶は約17時間、炭酸飲料の温度は約20時間で10℃以下に到達


2. 配送シミュレーションにおける温度比較試験

商品を輸送・保管するうえで、適切な保管条件が整っているかを検証するため、温度マッピングを実施し、庫内の空間温度分布を継続的に計測します。

・目的

A-TRUCK仕様の冷凍車と一般仕様の冷凍車の配送時における温度変化を比較

・条件

4t冷凍車、外気温35℃、冷凍機設定温度-20℃、30分走行後10分間エンジン停止(2分間
サイドドアを開放、3分間リアドアを半分開放、ドアを閉め5分間停車)、30分走行を4回繰り返す

・結果

A-TRUCK社の冷凍車は一般仕様の冷凍車より最大6℃低温を維持

冷凍車の活用事例

・食材の緊急保存

業務用冷蔵庫が故障した外食チェーン店や、インバウンド需要で客足が急増したホテルへ冷凍車を提供

・イベントや建設現場

野外イベントに出展する寿司チェーン店や、建設現場の作業員への食料や医療品の保管場所として冷凍車を提供

・被災地の食料保管

災害発生時に電力供給が途絶えた被災地に、食料や医療品の保管場所として冷凍車を提供

まとめ

■ 株式会社シーアールイー
【所在地】 東京都港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング東棟19階
【代表】 代表取締役社長 亀山忠秀
【設立】 2009年12月22日
【事業内容】 物流施設の賃貸、管理、開発、仲介、及び投資助言
【資本金】 52億9,562万円(2023年7月31日時点)
【上場市場】 東京証券取引所プライム市場(証券コード:3458)
【企業サイト】 https://www.cre-jpn.com/

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