今年も猛暑が続いていますが、夏になると辛い物が食べたくなったりしませんか?今回は、毎年夏になると必ずと言っていいほど起こる「激辛ブーム」の歴史やその変容をご紹介します。
今年注目されている激辛グルメもご紹介するので、ぜひ新メニューの参考にしてみてください!
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目次
もはや風物詩?毎年夏になると注目される激辛グルメ
毎年夏になると注目される激辛グルメは、もはや夏の風物詩と言えます。激辛ブームは、既に30年も続いているのです!
しかし、年代によって注目される辛さには違いがあります。2021年はどんな激辛グルメが注目されているのでしょうか?
2021年に注目されている激辛グルメとは
今年の夏は、「ニンニク」や「スパイス」などを効かせた旨味と香りや風味を楽しめる「旨辛系」の激辛料理が注目されています。自宅で過ごす時間が増えたことやマスク生活などが影響して、ニンニクの匂いを気にすることが少なくなったのかもしれません。
そんな旨辛系の激辛料理の中で、現在もっとも注目されているのが「麻婆豆腐」です。花椒(ホアジャオ)をたっぷりかけ、辛さと香りを楽しむ人が増えています。
ただ辛いだけではダメ?激辛も素材にこだわる時代
これまで、辛さの定番は唐辛子でした。しかし最近では、花椒の他にも柚子胡椒やわさび、黒胡椒など辛味のバリエーションが増え、この30年でその辛さは激化してきました。辛さと辛味のバリエーションが最高潮に達したことで、今度はただ辛いだけではなく、本格的な辛さに注目が集まっています。生スパイスや国産スパイスなども注目されており、辛さも素材にこだわる時代なのです。
外出自粛などの影響で刺激を求める人が増加
ここ数年の激辛ブームには、新型コロナウイルスの感染拡大も影響しています。多くの人が、コロナ以前と比べ、激辛料理を食べる機会が増えているようです。ではなぜ激辛料理を食べる機会が増えたのでしょうか?
自粛生活が長引いていることで、思うように活動ができないことに対するストレスを多くの人が抱えています。そのストレスを発散してくれるものの1つが激辛料理なのです!激辛料理は、「気持ちをスッキリさせたい」、「普段の生活に刺激が欲しい」といったことを解決してくれます。
また、自炊の機会が増えたことで料理のバリエーションを増やしたいと、激辛料理に挑戦する人も増えているようです。
激辛ブームはいつから始まったのか
激辛ブームの歴史は、1984年にまで遡ることができます。30年以上続く激辛ブームには、どのような変容があったのでしょうか?ここからは、今までの「激辛史」を振り返っていきます。
スナック菓子やインスタントラーメンから始まった激辛ブーム
激辛ブームが始まった80年代中盤では、経済成長が続き、食の多様化も進んでいました。特別感や新鮮味が求められる中で、刺激のある辛さが世間に受け入れられたのです。
この第1次激辛ブームの先駆けとなったのが、1984年に発売された湖池屋の「カラムーチョ」です。メキシコ料理がヒントになったというカラムーチョは、現在も多くの人に親しまれています。当時メキシカンなチリ味のスナックはなく、辛さと旨さを併せ持った味の新鮮さが大ヒットに繋がりました。
1985年には、ベルフーズ(現クラシエフーズ)が激辛カップ麺「カラメンテ」を発売し、1年で35億を売り上げました。飲食店でも、「超辛」や「辛さ〇倍」などを売りにした店が相次いで登場しました。1986年の新語・流行語大賞では、「激辛」が新語部門の銀賞に選ばれています。
しかし、1986年をピークに激辛ブームは一気に落ち着きました。スナック菓子だけで30種類もの激辛商品が発売されていましたが、一部を除いて姿を消しました。
第2次激辛ブームでは東南アジア系エスニック料理が人気に
次の激辛ブームが起こったのは1990年頃です。東南アジア系エスニック料理が急速に広まりました。この第2次激辛ブームの先駆けとなったのは、タイ料理の老舗「コカレストラン」の日本出店です。バブル崩壊後、「生活を立て直そう、ちゃんとしよう」という意識から健康志向が高まりました。酸っぱくて辛いタイ料理が、健康志向な世の中に上手くはまったのです。
第2次激辛ブーム後半では、「冬のソナタ」がヒットしたことにより、韓国料理に注目が集まりました。2000年代には、この第2次激辛ブームと重なるような形で第3次激辛ブームが起こりました。
激辛の転換期、第3次激辛ブーム
第1次、第2次の激辛ブームでは、激辛と言いつつも程よい辛さが人気でした。しかし第3次激辛ブームに入ると、辛さのレベルが格段に上がっていきました。
2003年には、東ハトが「暴君ハバネロ」を発売しました。当時、ハバネロが世界一辛い唐辛子として話題を集めていたこともあり、「暴君ハバネロ」は瞬く間に話題となりました。外食業界では、閉店していた「中華料理 中本」が、激辛のタンメンを売りにした「蒙古タンメン中本」として復活し、大きな注目を集めました。
2009年には「食べるラー油」が、2012年には「ペヤング激辛!やきそば」が発売され、それぞれ大ヒットしました。激辛好きも苦戦する程の辛い商品が数多く誕生した第3次激辛ブームは、激辛の転換期と言えます。
第4次ブームの到来!家でも店でも「激辛料理」を
スパイスが多様化した3年ほど前から始まったのが第4次激辛ブームです。都内で激辛メニューを取り扱う飲食店の割合は、この3年でおよそ2倍に増加しています。
第4次激辛ブームでは、山椒や花椒、スパイスなどをふんだんに使った「シビレ系」の料理が注目を集めています。麻婆豆腐をはじめ、花椒入りの料理を食べ歩く「マー活」という言葉がSNSを中心に話題となっています。四川料理では、シビレは「麻(マー)」と呼ばれており、基本の味です。この「麻(マー)」が日本の食にも根付いてきているのです。
シビレ系が第4次ブームの象徴ですが、ストロング系の辛味も注目されています。ストロング系とは、いわゆる「超激辛料理」のことです。従来の辛さの定番である唐辛子をふんだんに使った、普通なら一口でギブアップしてしまうほどの辛さが求められています。テレビ番組でも、タレントさんが激辛料理に挑戦する企画の人気が高かったりと、外食に話題性やエンタメ性が求められるようになってきています。
中食で激辛料理を楽しむ人は前年比1.6
昨今のコロナの影響で、テイクアウトグルメにはかなり注目が集まっていますが、激辛料理のテイクアウト需要も高まっています。テイクアウトで需要が高まっている激辛グルメは、激辛定番のカレーと現在注目度の高い麻婆豆腐です。
コロナ禍では、今までテイクアウトには適さないとされてきたメニューもテイクアウトで楽しめるようになりました。スパイスカレーもそのひとつで、スパイスの香りや旨味、鮮やかな盛り付けまでを自宅で楽しめることが特徴です。
辛ければ辛いほど売れるインスタント麺
インスタント麺も辛ければ辛いほど売れる傾向にあるそうです。2012年に激辛味を発売したペヤングでも、更なる辛さのやきそばが発売され、瞬く間に人気となりました。多くの人気YouTuberが動画で挑戦したことなども影響し、ペヤングの激辛やきそばは、シリーズ3種で600万食も売れているのだそうです。
まとめ
30年も続いてきた激辛ブームは、今後も形を変えながら続いていくことが予想されます。次に来る激辛ブームにも注目ですが、今年はスパイスなどの旨味を効かせた激辛メニューをテイクアウトで提供してみてはいかがですか?テンポスでは、テイクアウト用品を多数取り扱っています。激辛メニュー用のぼりも販売しているので、この機会にぜひご利用ください。