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テンポス発信のグルメニュースから来年を大予想!
こんにちは!テンポスドットコムのグルメ担当のハカセです。
テンポスドットコムには2022年7月から在籍しています。もともと飲食店検索サイトを運営する会社にいたので、食には関心が高く、近くの美味しいお店を探して日々を過ごしています。
今回は最近のトレンドを振り返りつつ、大胆に2024年を予想してみたいと思います!あくまで個人的な予想ですので、あたらなくてもご容赦ください。2024年12月にまたこの記事を振り返ってみたいと思います!
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円安&原油高による原材料の高騰ラッシュは一服
2023年を振り返ると、まずは円安の影響が大きい一年でした。1月に1ドル127円をつけてから、2023年11月には1ドル151円に一気に円安が進みました。そこにあわせて原油の値段も2023年11月には20%以上高騰。この影響で、海外から輸入している食材費が高騰しました!
特にもう2年近くになるウクライナ戦争の影響で、小麦の価格も高止まり。小麦を材料としている、食品メーカーの値上げを皮切りに、外食産業でも値上げが続きました。ただしこの値上げについては、来年に値上げを予定してるメーカーは大きく減っていて、2024年は原材料の高騰ラッシュは一服する見込みです。
あくまでドル円のレートの影響は大きいですが、1ドル150円の水準想定での値上げであったこともあり、来年はお菓子メーカーをはじめ、洋菓子店や、粉もの系の飲食店の業績が上がりそうです。
23年のヒットキーワードは『引き算』と『原点回帰』!?
原材料費の高騰があった一方で、労働者賃金の上昇はこれからという感じだった2023年。2024年の春闘では3.7%の賃金上昇が予想されていますが、食料品の消費額が3%以上増加し、旅行などの費用もかかるようになった家庭も多かったようです。そのため、労働時間分が長くなったり、より低コストだったり、商品が持つコアな価値を訴求した商品が売れていました。
時間の引き算の商品としては、シャープの時短家電『ホットクック』が売れていたり、永谷園の時短調理のパスタソース『パキット』が売れていました。また引き算での商品設計の例としてはアサヒの『スーパードライクリスタル』が3.5%のアルコール度数で発売され、ほどよいアルコールを楽しんで、翌日に飲みの影響が残りにくいということでヒットしました。あとで紹介する冷凍食品も時短調理の需要を受けて急伸しています。
原点回帰としては、『たべっ子どうぶつ』などのロングセラー商品がイベントを増やして再度販売量を増やしました。また株式会社ぐるなび総研が発表している『今年の一皿』にも『ご馳走おにぎり』が選ばれました。輸入品の原材料費が高騰する中、日本人のソウルフードである『おにぎり』が再度注目されました。大塚のおにぎり店『ぼんご』では長い行列が今も続いています。
保守&コア・バリュー重視だった2023年と比べて、2024年が転換点になるかは結構微妙なところです。共働き世帯が増えて、時短系の需要は引き続き続く可能性が高い一方で、円安が一服すれば、また海外のインポートものから面白いヒット商品が出てくる可能性もあります。
またグローバル化が着々と進んでいますので、海外で人気の日本のアニメや映画で取り上げられた商品などが国をこえて、ヒットする可能性はかなり高いと思います。来年はズバリ、海外で受ける日本商品というのが一つの注目ポイントです。
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大手外食チェーンの海外出店続々!
外食大手企業が相次いで海外に出店を進めたのも2023年でした。円安の影響で初期投資はかさむものの、外貨の円換算で大きな売上が見込める影響と、金利の低い円は今借りやすい、そして少子高齢化により国内での需要の長期減退がみこまれることが理由のようです。
国内最大手のゼンショーは5月にドイツの寿司店『スシ・サークル・ガストロノミー』を、9月に北米・英国の寿司店『スノーフォックス・トップコ』をそれぞれM&Aで子会社化しました。鳥貴族はロサンゼルス店のOPENを計画中、ダスキンは『ミスタードーナツ』をシンガポールに出店しました。くら寿司も中国進出し、海外店舗を2030年までに400店舗にする計画を立てています。フード&ライフカンパニーズも『スシロー』を中国を中心に展開をしつつあります。
2024年も当面は日本国内では低金利が続くと見通されているため、引き続き日本で集めた資金を海外出店につなげる流れは続いていく見込みです。
冷凍食品の販売が成長中!『ど冷えもん』もスマッシュヒット!
セブン&アイによると冷凍食品売上が2019年比で1.5倍になったそうです。冷凍食品のメリットは、レンジでチンをするだけで美味しく食べられることですが、共働き世帯などを中心に時短調理の需要が高く、よく利用されました。
イオンでも冷凍食品専門売り場 @FROZEN(アットフローズン)をオープンさせ、冷食売り場を拡張しました。食べられる商品も、帝国ホテルのブイヤベース(2,700円)や俺のフレンチ 牛ホホ肉のシチュー(2,138円)など、お家でなかなか食べられない商品も多数取り扱っているようです。
またサンデンが販売している、冷凍食品販売機『ど冷えもん』が補助金を使って導入できるということでスマッシュヒットし、全国で見かけるようになりました。コロナで接触を避けることも後押しして、飲食店の新しい販路として冷凍自動販売機が注目されました。
2024年については、スーパーやコンビニの冷凍売り場と商品の拡充は続いていく見通しです。一方で、急拡大したど冷えもんがそこから需要を取り込めるかどうかは、まだ見通せず、来年は揺り戻しがあるのかはもう少し見守る必要がありそうです。
ただ、確実に言えることとして、高性能なスチームコンベクションオーブン等、一度冷凍した食品を再度作りたてのようにできる厨房機器の需要は一層高まりそうです。
ローカルぐるめの発掘も続く見込み
23年はローカルグルメのコンソーシアム設立がありました。グルメでの地域活性化は定着した感じがあります。ラーメン消費額が全国一位の山形で『ラーメンの聖地、山形市』を創る協議会が発足しました。『麺辰』の鈴木店長が会長に就任していましたね。
また富岡製糸場とフランスとの縁を背景に、富岡が「クレープの街」としてまちおこし。『シルクのようになめらかな食感』のクレープがいただけるということで話題になりました。
また23年の暮には『じゃこ天』が話題になりました。秋田県知事がうっかり『貧乏くさい』と発言したことをきっかけにSNSで炎上。その後、知事が謝罪して仲直り。昨年対比で倍以上売れているお店もあったそうです。地域のグルメは相変わらず注目を浴びそうです。
24年もローカルグルメの発掘は一つの注目キーワードになりそうです。
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24年は時短系・なにこれネーミング・コラボ系をCheck!
24年の予想をまとめます。冷凍食品をはじめとする時短グルメは需要があるので、こちらは引き続き、続きそうです。ここで美味しくて、そこそこ安い価格帯、それで毎日食べられるようなヘルシーなおかずは引続き売れそうです。
また元日には令和6年能登半島地震もあり、震災復興が大きな活動になることも、ここに付け加えさせていただきます。一日も早い復興につながることを弊社一同も心よりお祈り申し上げます。
さて、23年はタコハイなど一見何かわからないネーミングの商品がヒットしました。24年もこのトレンドは続きそうなので、あっと気を引くネーミングの商品が出てくる可能性高そうです。特に海外からのインポート系がドル円レートの正常化で再度活発化することも予想されます。それに合わせて、海外の『これ何?系』の商品が話題になるトレンドも続きそうです。
もう一つ注目したいのが、コラボ系。ネットフリックスなど世界中で同じドラマを見られるようになっており、かなり多くの人にリーチしています。日本のポケモンなども、日本より海外の方が見られています。このようなアニメや映画などとのコラボ企画は、メーカー側も注目しており、ここからヒット商品が出てきそうな予感です。2024年楽しみですね!
いかがでしたか?今回は24年を予測してみました!
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