近年シェアキッチンの需要が高まっており、飲食店を開業される際にシェアキッチンを利用する方も増えています。
今回はシェアキッチンを利用するメリットや流れ、注意点について詳しく解説していきます。
目次
シェアキッチンとは?
最近「シェアキッチン」という言葉を耳にする機会が増えたのではないでしょうか。
ここではよく耳にするようになったシェアキッチンの意味となぜ注目され始めたのかについて紹介していきます。
シェアキッチンって何?
シェアキッチンとは、1つの厨房機器を、複数の飲食店でシェアしながら利用し、料理を提供することができる施設のことです。
シェアキッチンは大きく分けて2種類に分類できます。
1.飲食店が共同で使うキッチン
2.「コミュニティスペース」を目的としたキッチン
1の「シェアキッチン」は1つの厨房に複数の飲食店が共同で利用するタイプと、1つの厨房を時間や曜日で分けて複数の飲食店が利用するタイプがあります。
また、「デリバリーを目的とした」シェアキッチンと「店内で販売や飲食できるスペースがある」シェアキッチンにも分類されます。
2の「シェアキッチン」はシェアハウスの共同キッチンやキッチン付きスペース、レンタルキッチン等のことを指します。
テンポスフードメディアではシェアキッチンと似た意味も持つ、ゴーストレストランに関する記事も取り上げております。
気になる方は読んでみてください。
なぜ注目され始めたのか?
では、シェアキッチンはいつ頃から話題になったのでしょうか。
その背景には、ECサイトでの販売が関わっていると言われています。
以前まではお客様の目の前で商品を提供するのが一般的でした。
時代が進み、お客様に直接商品を届けるのではなく、ECサイトでの販売のような、インターネットを通じて商品を届ける、新たな飲食の形が浸透してきました。
また、モノや場所を複数の人でシェアする「シェアリングエコノミー」が拡大したこともシェアキッチンが注目される大きな要因になっていると言われています。
シェアキッチンを利用する際の流れ
次にシェアキッチンを利用する際の流れについて説明していきます。
流れは大きく分けて5つになります。
利用したい物件をインターネットで探す
シェアキッチンを提供してしているサービスがいくつかあります。
まずはその中から、利用したいサービスを決めます。
利用したいサービスが決まったら物件探しに移ります。
内見
物件が決まったら、次は内見になります。
利用したい物件のお問合わせをし、内見日時を決めます。
面談
内見後、その物件を利用いただく場合は面談に移ります。
面談では、利用規約と利用方法についての説明があります。
契約手続き
面談で話を聞き、利用したいと考えた場合、契約手続きになります。
利用する施設の手続き、予約システムの設定などをおこないます。
利用開始
契約が成立したら、利用開始になります。
シェアキッチンを利用する際の流れは上記の5つになります。
また、利用するサービスによっては多少流れが変わる場合があります。
あくまでも、参考程度に見て頂ければ幸いです。
シェアキッチンを利用するメリット
次にシェアキッチンを利用するメリットについて説明していきます。
メリットは4つあります。
初期コストを抑えることができる
飲食店を開業したいと思っても、資金が足りず開業を断念した経験がある方もいるのではないでしょうか。
一般的に、飲食店を1から始めようとすると、開業するのに平均1000万円はかかるといわれています。
一方、シェアキッチンを利用すれば、自分で物件や設備を購入することがないため、初期コストを大幅に抑えることが可能です。
運用コストを抑えることができる
初期コストだけでなく、運用コストも抑えることができます。
自分のお店を持ちたいと考えた場合、物件の家賃や設備の維持費を全て払うことになります。
一方、シェアキッチンを利用すれば、キッチンや施設費などを他の人と共有することになるため、その分運用コストも大幅に下げることが可能です。
閉店コストを抑えることができる
店舗を持つ場合、初期コスト、運用コストに膨大な費用が掛かることを知っている人は多いと思います。
一方で、飲食店を始めようと思ったときに、見落としがちなのが閉店コストです。
開業時に、閉店のことを考えている人は少ないかと思います。
しかし、飲食店開業から、1年後の生存率は70%、2年後は50%、10年後になると10%程度と言われています。
また、閉店時にかかるコストは、お店の構造にもよりますが、1坪あたり5万円程度と安くありません。
その点、シェアキッチンは設備を他の人とシェアするため、閉店コストを大幅に下げることができます。
他の飲食店の人との交流の場ができる
シェアキッチンにはコスト面だけでなく、飲食店のコミュニティを広げる効果もあります。
なぜなら、シェアキッチンは複数の飲食店が共有して同じ設備を使うからです。
また、複数の店舗が同じ施設の中にあるため、今まで接点のなかったお客様にも認知してもらえる可能性があります。
認知率を高めることで、集客、売上アップの効果も期待できます。
同じ施設の中に入っている飲食店の方と協力して、良りよい売り場を作りを目指しましょう。
シェアキッチンを利用する際の注意点
最後にシェアキッチンを利用する際の注意点について説明していきます。
注意点は3つあります。
設備内容や配置
シェアキッチンで使う場所は複数の人でシェアする場所のため、設備内容や配置を全て自分で決めることができません。
契約する際に、設備内容や配置に関してもしっかりと確認した上で利用するようにしましょう。
利用スペース
食材を置くスペースもシェアキッチンのサービスによって異なっています。
契約後に食材のスペースがない等のトラブルを無くすために、事前に使用できるスペースの確認をするようにしましょう。
金銭管理
一番のトラブルに繋がるのが、金銭関係です。
シェアキッチンでは複数の飲食店が同じ設備を共有することになります。
そのため、金銭関係のトラブルを無くすために、管理について事前に確認しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
近年「シェアリングエコノミー」の発展や、コロナの影響からシェアキッチンの注目度が高まっています。
飲食店開業の選択肢として、シェアキッチンを活用してみてください。
テンポスは飲食店を応援しています。
客席やイートインスペースを持たないクラウドキッチンをご紹介しておりますので、気になる方は一度お問合せください。