食に関する様々なトレンドが日々世間を賑わせ、たくさんのブームやヒット商品が生まれている昨今。記憶に新しいものでは、タピオカ、パンケーキ、マリトッツォ、バスクチーズケーキなど専門店も多数出店され話題となっていました。
そんな中、近年よく「生〇〇」という言葉を耳にします。
生食パンや生タピオカなど、実際「生〇〇」の生って何なの?『生』の定義や代表的な商品、人気の理由についてまとめてみました。
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目次
「生〇〇」のはじまり
いまや様々な食品に『生』が付けられ、その度にブームになっていますが、この「生〇〇」という呼び方はどこから始まったのでしょうか。
調べてみると1988年、神奈川県にある洋菓子店「シルスマリア」で発売された「生チョコレート」が最初ではないかと見られています。
今ではとても一般的になった生チョコですが、板チョコなどパキッとした食感が多かった当時のチョコレートの中で、生クリームが練り込まれたとろけるような食感の生チョコレートはとても話題になりました。その後、様々な企業や店舗で生チョコレートが発売されるきっかけとなりました。
さらに2007年頃には「花畑牧場」が発売した「生キャラメル」も大きな話題と大ブームになりました。こちらもそれまではキャラメルは子供のおやつのイメージが強く、硬めのキャラメルを口の中でゆっくり溶かすものでしたが、生キャラメルは口に入れるとすぐにスッと無くなってしまうような滑らかさで高級感もあり、大人のご褒美的なスイーツへと変化しました。
「生〇〇」の『生』とは?なぜ人気なの?
実際に名称に「生」がついている食品の定義について調べてみましたが、明確な定義などは無いという結果にたどり着きました。さらに「生」を謳っているにも関わらず、焼いたり揚げたり茹でたりしている商品が多いことから「生とは…?」と若干の違和感もありますが、例えば生食パンは原材料に生クリームを加えてリッチな味わいに仕上げていることから「生」を付けているそうですが、他にも生のようになめらかな食感に仕上げている、トーストせずに生のまま食べることを推奨していることなどが理由のようです。
また近年話題となっている「生ドーナツ」についても、揚げているのに生とは…?と疑問を抱きますが、ふわふわでとろけるような生地を売りとしており、やはりその食感をアピールするために「生」という言葉を使用しているという説が有力でした。
そんな中明確に「生」の定義がしかれていたのが「生タピオカ」。
でんぷんを加工した乾燥タピオカパールを煮て戻す「タピオカ」に対し、タピオカ粉を手ごねしてその都度作っているのが「生タピオカ」なんだとか。通常のタピオカとはまた違うできたてもちもちの食感が魅力のようです。
明確な定義がない商品が多いですが、「とろける」や「もちもち」「やわらかい」「しっとり」など通常の商品とは異なる食感をアピールした商品が多い印象でした。
確かに「チョコと生チョコ」「キャラメルと生キャラメル」の違いが頭にあるので、「生」がつくことで期待値が上って食べてみたくなるというのは、消費者の心理かもしれませんね。
では、実際に「生〇〇」で人気の最新商品をいくつかご紹介いたします。
①生どらやき
こちらは生地がしっとりふわふわでパンケーキのような食感。
さらに中には餡子に加え、生クリームホイップがサンドされており、和洋折衷でケーキの様な味わいです。子供から大人までみんなが大好きなスイーツですね。
②生パウンドケーキ
焼き菓子のパウンドケーキが生とは…?
こちらはまるで生ケーキのようなゴージャスな見た目と美味しさで人気があり、今までの焼菓子のイメージとは大きく異なる、見た目にも美しい生パウンドケーキとして話題になっています。
基本のパウンドケーキ自体は変わらないようですが、デコレーションがゴージャスにほどこされていたり、生地の間にフルーツや生クリームなどがサンドされていたりするので、ケーキと同様の要冷蔵商品になります。
③生クッキー
クッキーといえばサクサクの食感が魅力のお菓子ですが、生クッキーは濃厚なくちどけと新食感がクセになるスイーツなんだとか。
ふんわり、しっとりとした食感、最後は生チョコレートのように口の中で儚く溶けていきます。
口どけがよく濃厚な味わいに虜になる方も多いのではないでしょうか。
④生チーズケーキ
チーズケーキで生といえば、レアチーズケーキを連想します。
レアチーズケーキは焼かずにゼラチン等で冷やし固める調理法で正真正銘のレア(生)なのですが、生チーズケーキは焼いてはいるものの、低温でじっくり火を通すことで、ベイクしているにも関わらず生のようなしっとりとろける食感が魅力のようです。また、焼き色を付けず白いままなのも生感を助長させますね。
⑤生ドライフルーツ
生なの?ドライなの?どっちなの!?と突っ込みたくなる商品ですが、生ドライフルーツは生とドライの中間のような食感で、加熱をしない製法でフレッシュな生の風味を味わうことができます。食感もしっとり柔らかく、ジューシーで濃厚な味わいに驚くとのこと。
⑥生はちみつ
これまでの商品とは少しニュアンスが違いますが、生はちみつも今密かにブームがきているそう。
加熱処理を行っていない生はちみつははちみつ本来の健康や美容に良いといわれる栄養素や酵素が生かされた、非常に貴重なはちみつです。ひと口食べると食感はふわっとしており、口どけも滑らかで甘さもしつこさがなく、素直ですっきりとした味わいです。
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まとめ
いかがでしたか。
今回ご紹介した商品以外にも多数「生〇〇」商品は発売されていますし、今後も新たな「生〇〇」が登場してくることでしょう。生がつくスイーツもつかない既存の商品もどちらも魅力はありますので、今後は食べ比べなども楽しみ方のひとつになるかもしれませんね。
ぜひお気に入りの『生』を探してみてください。
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