9月になり店頭では早くもお正月に向けて、おせちの予約案内を目にするようになりました。
新しい年の訪れは、世界中で祝福される特別な瞬間です。日本でも、年の始まりは家族や親しい友人とともに祝う大切なイベントとなっています。その際に欠かせないのが、独自の歴史と意味を持つ「おせち料理」です。
おせち料理は、その由来や成り立ちに深い意味が込められ、新しい年を祝う際の食卓を彩る魅力的な料理です。
今回は、意外と知らないおせちの由来や歴史について紹介します。
また、来年のおせちにおすすめの商品も紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
目次
おせちの由来
おせち料理の始まりは、節といわれる季節の変わり目ごとに、豊作を感謝して神様にお供え物をした「節供」に由来しています。お供え物として作物で作った料理が、おせち料理の始まりです。
おせちの歴史
おせち料理の歴史は古く、日本の文化や習慣に深く根付いています。
その起源は奈良時代(8世紀から9世紀)までさかのぼります。以下におせち料理の歴史的な背景を詳しく説明します。
奈良時代から平安時代: 青年節とおせちの起源
おせち料理の起源は、「青年節(せいねんせつ)」と呼ばれる行事に関連しています。青年節は、中国の行事が起源とされ、その後日本に伝わりました。元旦になると、若い男性たちが山や川に出かけ、清らかな水で身を清め、新年の神事や祭りを行いました。これは神仏を祀り、新たな一年の幸福と平安を願う儀式でした。
この時期には、神聖な場所での祭りの際に食べる食事が「おせち」の起源とされています。おせち料理は、その時の食材を長期保存するために塩や糖などで調理され、保存食として利用されました。また、新年の神事や祭りに使われる食事が、後のおせち料理の基盤となりました。
江戸時代: おせち料理の成立
江戸時代(17世紀から19世紀)になると、おせち料理はより洗練され、家庭ごとの独自のスタイルが確立されました。この時期には、重箱や重ね煮など、おせち料理を盛り付ける独特のスタイルが発展しました。特定の意味や象徴が込められた具材を使う習慣も始まりました。
江戸時代には、一般の人々もおせち料理を楽しむようになりましたが、当初は豪華で贅沢な料理であるため、裕福な家庭に限られていました。
現代のおせち料理
現代のおせち料理は、その歴史的な背景や伝統を受け継ぎつつ、多様なスタイルとバリエーションが存在します。家庭ごとに伝統や好みに合わせて、具材や形状、盛り付け方を工夫することが行われています。
一部の家庭では、自家製のおせち料理を作ることが続いていますが、便利さを求めて専門店で購入することも増えています。
お正月の時期に、家族や親しい人々とおせち料理を楽しむことは、日本の伝統や文化を体験する重要な瞬間であり、その歴史的な背景が今もなお受け継がれています。
海外のおせち
年越しから新年にかけて祝う風習は、海外の国々でも見られます。
アメリカの南部ではジャスミンライスと豆の煮込み「ブラック・アイド・ピー」を混ぜた「ホッピン・ジョン」、イタリアでは豚足の皮に豚のひき肉を詰めた「ザンポーネ」にレンズ豆の煮込みを添えたものを食べます。ロシアでは、牛肉や羊肉のひき肉を包んだ水餃子「ペリメニ」を年末から新年にかけて用意します。
アジア諸国は旧正月を盛大に祝い、中国では水餃子が定番で、韓国では「トックク」と呼ばれる雑煮が定番です。台湾では「長年菜(ツァンニェンツァイ)」と呼ばれるゆでたホウレンソウ、シンガポールでは「魚生(ユーシェン)」と呼ばれる魚と野菜の海鮮サラダなどを食べます。
おせちの分類
一般的に、おせち料理は新年を祝う3品の「祝い肴(いわいざかな)」、酒のつまみになる「口取り(くちとり)」のほか、魚介を使用した「焼き物」、根菜などを使用した「煮物」、酢で味つけした「酢の物」の5種類に分けられます。
5段の場合
正式には5段の重箱に詰めますが、地域によって詰めるものが異なります。
なお、5段目は「福を詰める」場所として空箱にします。
壱の重・・・祝い肴と口取り
弐の重・・・焼き物
参の重・・・煮物または酢の物
与の重・・・酢の物または煮物
3段の場合
近年では3段の重箱を使用することが増え、一般的には下記のように詰めます。
壱の重・・・祝い肴と口取り
弐の重・・・焼き物と酢の物
参の重・・・煮物
おせち料理の種類とそれぞれの意味
おせち料理は、ひとつひとつの料理に意味が込められています。
黒豆
邪気を払い、勤勉に働くことや健康で丈夫に過ごせることを願う。
数の子
ニシンの卵である数の子は数が多いことから子孫繁栄を願う。
田作り
片口イワシを撒いて豊作となった田畑があったことから、五穀豊穣を願う。
紅白かまぼこ
半月のかまぼこは日の出を表す。赤は慶び、白は神聖の意味を持つ。
昆布巻
「喜ぶ」にかけて縁起をかつぎ、健康長寿を願う。
伊達巻
しゃれた身なりの伊達者にカステラかまぼこが似ていたことに由来する。書が巻物にされていたことから、知識が増えることを願う。
栗きんとん
黄金色をしていることから財宝にたとえられ、金運を呼ぶ。
煮しめ
土の中で根を張る根菜が中心で、末永い幸せを願う。
来年のおせちに!おすすめお取り寄せおせちのご紹介
東京神楽坂の名店が集結
【原】和洋中おせち 「神楽坂 舞」 三段重 ¥19,872(税込)
東京の伝統的な街並み【神楽坂】で人気の名店3店舗、「日本料理 神楽坂くろす」・「リストランテLASTRICATO」・「中国四川料理店 芝蘭」のオーナーシェフ監修の和洋中おせち三段重です。それぞれこだわった食材67品目を彩り良く盛込み3世代で楽しめるおせち料理です。
日本酒にもワインにも合うおせち
【原】和洋2段重+オードブル 「集い」 ¥16,092(税込)
おせち料理伝統のメニューは、素材感ある優しい味わいが好評、洋風メニューとのバランスが絶妙です。肉x野菜xワインのAvantiらしく、3段目はワインに合う食材をオードブルに纏めました。
牛タンとおせちのコラボ!
【味の牛たん喜助】牛たんおせち二段重 ¥21,600(税込)
味の牛たん喜助人気No.1の「職人仕込み牛たんしお味」とお正月の定番を詰め合わせた「本格和風おせち」のセットです。
新年の到来を祝う際、おせち料理は家族や友人たちとの絆を深める素晴らしい機会です。
その美味しさを通じて、日本の伝統や文化を感じることができるおせち料理は、新しい年の幸福と繁栄を祈る大切なシンボルとなっています。
身近な人々と共に、おせちの素晴らしい味わいと歴史を分かち合い、新春の至福を満喫しましょう。
まとめ
あさくまファームでは今年もたくさんのおせちをラインナップしてご注文をお待ちしております。