近年では、円安の影響もあり外国人観光客でにぎわっています。ビールを飲んで乾杯する外国人観光客にとって、居酒屋はとても人気の高いお店です。
また、売上は「飲食店は立地場所によって決まる」という言葉を聞くのではないでしょうか。確かに、飲食店にとって人気エリアであるかどうかの選択は大切です。
自分のお店を都会で出店して儲けたいと思っていても「どうしたらよいのか」と悩んでいる人がいるのではないでしょうか。新型コロナウイルスを経て、多くの飲食店は事業拡大を控え、生き残るための方法も模索してきました。
新型コロナウイルスが落ち着き、飲食街が繁盛している今だからこそ儲けるチャンスだといえます。
今回は居酒屋の開業を考えている人必見。都会での出店で儲けるにはどうしたらよいのか紹介していきます。
都会で儲けたいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。
目次
居酒屋における概念の重要性とは?
居酒屋における概念の重要性はなにがあげられるのでしょうか。開業の計画を立てている人は、どの場所にどんなお店を開業するのかをイメージできているはずです。
ただ、どの場所に開業するのかということに関しては、最寄り駅近辺や一等地といった場所を想像しているのではないでしょうか。
物件を選択した理由も、人の流れが多いことや駅から近いからという理由があります。
しかし、居酒屋の開業で儲けるには、綿密な立地選びが必要となります。そして、立地選びをするために重要なのが「概念」を持つことです。
居酒屋で儲かるお店にするには、人の流れが多い立地に開業すればよいというわけではありません。そのため、お店の概念に沿った場所で開業しなくてはいけません。
たとえば、隠れ家風の居酒屋であるのにもかかわらず、新宿歌舞伎町のど真ん中に位置していては不気味で仕方ありません。
高級住宅街に安価の居酒屋があったとしても、集客に苦労するのは容易に想像できるはずです。
概念の決め方
このように、お店の概念に沿った場所で開業しなくては、売上が伸びず直ちに閉店してしまうのでしょう。そのような事態を招かないためにも概念作りが必須になります。概念作りとして以下のことがあげられます。
・When(いつ)
・Where(どこで)
・Who(誰が)
・What(なにを)
・How(どのように)
概念を決めるうえで、ビジネスの基本となる「5W1H」を使いましょう。この5点に加えて、さらに次の2点も加えてみましょう。
・How much(いくら)
・Whom(誰に)
この2つを合わせて「6W2H」と呼びます。コンサルタントによってはさらに「Which(どれを)」を加えて「7W2H」とします。
それぞれの内容が大切なのではなく、決め方の順番がもっとも重要です。「6W2H」もしくは「7W2H」は独立したものではありません。
それぞれが関係しているため、順番を間違えるとただ書き出しただけになってしまうので注意が必要です。
「When(いつ)」「Who(誰が)」の2点は決まっているのではないでしょうか。開業する時期やスタッフを雇うかどうかはある程度イメージができているはずです。
そのため、次に決めなくてはいけないことは「誰に提供するか」です。
「誰に提供するか」定まった場合、下記の3点についても考えておきましょう。
・What(なにを):どのようなメニューを提供するのか
・How(どのように):お店の雰囲気をどうしたいのか
・How much(いくらで):客単価はいくらにするのか
誰に向けてお店を提供するのかが決まれば、お店のスタイルやメニュー内容。そして、客単価が定まるはずです。
ただし、客単価は立地条件と大きく関係してくるため、明確ではなくあくまで予想として立てておきましょう。
都会で儲けるには?
都会で儲けるにはどうしたらよいのでしょうか。居酒屋に限らず飲食店開業希望者にもっとも人気の高いエリアが、ビジネス街です。
その中でも、ビジネス街の駅前立地は激戦区であり、たとえ物件を見つけたとしても申込みが殺到して競合負けとなるケースも少なくありません。
ここでは飲食店開業希望者にもっとも人気のあるビジネス街で開業するメリット・デメリットを紹介していきます。
まずメリットについてみていきましょう。メリットは以下のとおりです。
・飲み会需要
・ランチ需要
それぞれ詳しくみていきましょう。
飲み会需要
一つ目のメリットは、飲み会需要が高いことです。夕方から夜にかけて、食事や呑みを求めて街中を歩くサラリーマンやOLが多くいます。
月〜木曜日は手短に立ち寄る「ちょこっと飲み」需要。金曜日は休日前夜で飲み歩く「華金」需要が存在しているため、営業スタイルによって大きく集客を見込めるのでしょう。
ランチ需要
二つ目のメリットは、ランチ需要が高いことです。ビジネス街では、平日のランチに行列を獲得できるチャンスが大きいエリアです。
サラリーマンやOLのお昼休憩はほとんどが1時間程度と短いため、1人当たりの客単価を上げることは難しいのです。しかし、お店の回転率を上げることで売上を伸ばせるでしょう。
次にデメリットです。デメリットは以下のとおりです。
・競合店舗の多さ
・祝日における人通りの少なさ
それぞれ詳しくみていきましょう。
競合店舗の多さ
一つ目のデメリットは、競合店舗の多さです。ビジネス街では、他のエリアと比較しても、飲食店の数が多く、物件取得および顧客獲得の競争が激しい傾向にあります。
物件取得では、多くのサラリーマンが行き交うメイン通りや駅前に集中しているため、内見から契約までのスピードが1週間程度となるケースも多くあります。
「すぐに空きが出るだろう」とタイミングを見計らっていても、物件探しが見つからず長い間、出店希望者を出しても見つからないこともあるのです。
また、物件を取得したとしても、競争が激しい環境が待っています。長期間の経営を望んでいるのであれば、事業計画や概念をあらかじめ明確にしておきましょう。
さらに、顧客の回転率を考えた戦略を十分に練ったうえで営業する必要性があります。
休日における人通りの少なさ
二つ目のデメリットは、祝日における人通りの少なさです。平日におけるサラリーマンやOLで賑わうビジネス街ですが、場所によっては休日の人通りが減少してしまう場合もあります。
繁華街や住宅街。さらに、観光地等が混在している場所では休日においても一定数の人口が見込めます。
そのため、周辺地域一体がオフィスや雑居ビルで認知度があるビジネス街のお店でなければ集客の見込みは厳しいといえます。
まとめ
今回は居酒屋の開業を考えている人必見。都会での出店で儲けるにはどうしたらよいのか紹介してきました。
都会で儲けるためには、ランチ営業をして売上を伸ばすか、競合店舗にはない独自性を生み出す必要があるでしょう。