路地裏でのラーメン店開業はうまくいくのか?路地裏の開業でも成功させる方法とは?

開業・出店

飲食店開業で最も人気があるラーメン店。いろいろな場所で出店されているラーメン店は市場競争が激しく、開業したとしても失敗して閉店するラーメン屋が多いのも現状です。

1年以内に4割、3年以内に7割以上が開業に失敗して閉店しているという統計データもあるほどです。(出典元:東京商工リサーチ)

競争が激しいラーメン店において路地裏でも人が集まっているのか、気になる人もいると思います。

路地裏は、人通りが少なく目立たない位置にあります。そのため、一等地と比較して集客がうまくできないように思ってしまうものです。

しかし、路地裏には一等地にはないメリットも存在します。

今回は路地裏でのラーメン店開業はうまくいくのか。路地裏で成功させる方法についても紹介していきます。路地裏で開業を考えている人はぜひ参考にしてみてください。

路地裏と一等地の違い

路地裏と一等地の違いはなにがあるのでしょうか。そもそも一等地とは、どのような意味なのでしょうか。

一等地とは、条件のよい土地や立地のよい土地等の意味で使われています。路地裏とは反対で、人通りが多く目立つ位置です。

ラーメン店における一等地としての条件は、以下のことがあげられます。


・交通量や人が多い道路
・繁華街
・都市部近辺の駅

上記内容の条件に共通する要素は、人通りが多いことではないでしょうか。ラーメン店に限らず飲食店は、お客様が集まらなくては売上が発生しません。

ですので、新規顧客を呼び込みやすい一等地はとても有利な立地といえます。

メリットばかりの一等地と思いますが、実は一等地でもデメリットは存在します。一等地と呼ばれるような場所は駅の近くや人が集まる人気のエリアであるため家賃も高額です。

さらに、人が多く集まるということは、競争するお店も多く並んでいるといえます。競争しているお店にお客様を取られてしまうのは、売上に大きく支障が生じてしまうのでしょう。

そのため、他の同業他社に埋もれてしまいお店が目立たなくなってしまい、高額な家賃を払っていても、お客様が集まらないという悪循環を生む恐れがあります。

路地裏を選ぶメリットとは?

ラーメン店を開業するにあたって路地裏で開業するメリットはなにがあるのでしょうか。一等地とは、比較にならないほど路地裏は劣って見えますがメリットも存在するのです。

ここでは路地裏を選ぶメリットについていくつか紹介していきます。以下のことがあげられます。

・他のお店と差別化を図れる
・まとを絞ってサービス提供できる
・固定費を抑えられる

それぞれ詳しくみていきましょう。

他のお店と差別化を図れる

一つ目のメリットは、他のお店と差別化を図れることです。路地裏のラーメン店に足を運ぶお客様はチェーン店にはない「なにか」を求めて来客します。

「繁華街を避けて路地裏に出店するのは、なにかしらの戦略があるに違いない」「独自性のあるサービスに強くこだわる店主ではないか」。

さらに、「お客様を喜ばせる提供をしてくれるかもしれない」ということなど、路地裏で開業していること自体にお店が個性的になり、チェーン店や他の競合店と差別化を図れるのでしょう。

まとを絞ってサービス提供できる

二つ目のメリットは、まとを絞ってサービス提供できることです。人通りの少ない路地裏では、時間潰しを目的としているお客様が減少します。

時間潰しを目的とするお客様とは、「電車の待ち時間で歩いていた」「気になって、目に止まりなんとなく入った」などの、一回限りで去ってしまうお客様であり、駅近辺や繁華街のお店に高い傾向があります。

一方で、路地裏ではなんとなく時間潰しのために足を運ぶお客様はなかなかいません。お客様は、なにかしらの目的を持って訪れてくれるためより良いサービスが提供でき、リピーターを獲得しやすくなるでしょう。

また、時間潰しで来客するお客様が減ることで、少ない従業員でもお店を回せるようになります。そのため、開業したての時期では人件費を大きく抑える効果も期待できるのです。

少しずつリピーターが増えはじめると、スタッフ全員がお店の流れや一日の流れが把握できるようになります。

新しいスタッフが増えたとしても、丁寧な新人育成ができるでしょう。

固定費を抑えられる

三つ目のメリットは、固定費を抑えられることです。同じ立地であっても、路地裏に入っただけで家賃は驚くほど低くなるケースがあります。

しかし、一等地や路地裏であっても開業直後は設備の購入費等が必ず発生してしまいます。

利益が伸びない場合、開業してすぐに閉店してしまう危険もあるため注意が必要です。

家賃が少ない路地裏の店舗であれば、開業直後であっても自己資金に余裕を持つことができます。さらに、売上が上げればその分店舗経営に還元できるでしょう。

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路地裏で開業を成功させるには?

路地裏で開業を成功させるにはどうしたらよいのでしょうか。ここでは路地裏で開業を成功させるポイントをいくつか紹介していきます。主に以下のことがあげられます。

・看板を設置する
・入店しやすい雰囲気を作る

それぞれ詳しくみていきましょう。

看板を設置する

一つ目のポイントは、わかりやすい看板を設置することです。路地裏ラーメン店の大きな弱点は知名度の低さでしょう。

どれだけ美味しいラーメンや上質なサービスを提供するラーメン店であっても、お店の存在を知っていなくては集客を見込めません。

成功している路地裏ラーメン店のほとんどは、お店の存在を知ってもらうために大通りからでも見えるような箇所に看板を設置しています。

「お店の看板をわかりやすい場所に設置するのは当たり前では?」と思うかもしれません。しかし、分かりやすい場所に看板を掲げているお店というのは意外にも少ないのです。

わざわざお店に行こうとしているのにもかかわらず、看板が見えず場所がわからなくては、お客様は帰ってしまいます。

ですから、わかりやすい箇所に看板を設置するのは重要であるといえます。

入店しやすい雰囲気を作る

二つ目のポイントは、入店しやすい雰囲気を作ることです。路地裏にラーメン店を開業する際、隠れ家的な雰囲気のお店をデザインしたり、周囲のお店を気にせず食事ができたりするお店にしてしまいがちです。

しかし、外と中が離隔されたデザインのお店では、店内の雰囲気が分かりづらくなり、入店をためらってしまうお客様がでてきます。

路地裏ラーメン店では、窓から店内が見えるように余計な飾りやカーテンを取り払い、店内の様子を把握できるような雰囲気造りを心掛けましょう。

飲食業界の厳しい現状

飲食業を取り巻く業界の動向や概要等のデータがあります。これらのデータを見てみると、飲食店業界は他の業界と比較しても、開業率とともに閉店率も高くなっている傾向にあります。

(出典元:中小企業白書)

特に、閉店率が高い傾向にあります。他の業界では、創業や開業から5年以内に閉店する割合が1割台であるのに対し、飲食業界では約3割となっているのです。

(出典元:日本政策金融公庫)

ラーメン業界をみてみると、開業から1年以内に半分が閉店してしまい、5年以上存続できる店舗は1割もないのが現状です。

まとめ

今回は路地裏でのラーメン店開業はうまくいくのか。路地裏で成功させる方法についても紹介してきました。

路地裏でのラーメン店開業を成功させるためにも、わかりやすく看板を設置することや入店しやすい雰囲気を演出するなど路地裏ならではの独自性を生み出してお店造りをしていきましょう。

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