数多く存在する飲食店のジャンルで居酒屋は、深夜営業やアルコールといったお酒を提供しています。居酒屋は、毎日オープンしていることもあり、競合が激しく集客の奪い合いといっても過言ではありません。
そのため、コンセプトにこだわらず、安易に開業してしまうと他店舗との独自性を生み出せなくなるため、売上を上げることが困難になってしまいます。
そのような人気ジャンルである居酒屋を開業する際は、正しい手順に沿って準備をしていく必要があります。
今回は居酒屋の開業をすぐにやりたい人必見。居酒屋を経営する方法について紹介していきます。
今すぐにでも開業を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
目次
居酒屋を経営する方法とは？
居酒屋を経営する方法はなにがあげられるのでしょうか。居酒屋を経営するにあたって、以下の方法があげられます。
・自営業として開業する
・フランチャイズとして開業する
それぞれ詳しくみていきましょう。
自営業として開業する
一つ目は、自営業として開業することです。フランチャイズには加盟せず、個人の能力で開業します。そのため、店名や独自のスタイルで経営を行えます。
フランチャイズのようなルールや指示がないため自営業として自由に経営できるのが特徴です。
一方で、自営業の居酒屋となると、知名度が低いため集客の見込みは必ず確保できるとは言えません。また、経営の知識を得られないことはデメリットでしょう。
フランチャイズとして開業する
二つ目は、フランチャイズとして開業することです。フランチャイズとは、本部のブランドや経営知識を利用できることです。
知名度が高い大手居酒屋チェーンの看板を使用できるため、集客に有利であることや経営サポートが受けられるということがメリットになります。
一方で、デメリットは必ずルールや指示に従って経営をしなければいけないことです。また、自由度が低いことや利用料を支払わなければいけないことです。
居酒屋を開業するにはなにが必要？
居酒屋を開業するにはなにが必要になってくるのでしょうか。資金や物件の確保等、さまざま必要です。
ここでは居酒屋を開業する際になにが必要なのか紹介していきます。主に以下のことがあげられます。
・計画を立てる
・資金の調達
・メニューの作成
・資格を取得する
・物件の確保
・内装・外装工事
それぞれ詳しくみていきましょう。
計画を立てる
一つ目は、事業計画を立てることです。居酒屋の場合は、イートインの営業が一般的ですが、近年の飲食店の開業方法として、デリバリー専門店や間借り店舗等、さまざまな開業方法が存在します。
店舗を構えて営業するのかそれとも屋台を設けて営業するのかまずは、計画を立てる必要があるのです。
どのやり方で開業するかを決める際は、自分が営業したいやり方や時代に合わせて最適な業態を選ぶことが大切です。
屋台での居酒屋は多くないため、屋台で営業したい人はぜひ計画を立ててみてはいかがでしょうか。
資金の調達
二つ目は、資金の調達です。資金の調達は、開業の3〜6カ月前を目処に始めましょう。
飲食店業界における、2022年度の開業費用における平均額は1,077万円でした。
（出典元：日本政策金融公庫）
飲食店の開業には、一般的に1,000万円が必要と言われています。業種や規模によって異なるため、1,000万円という数字はあくまで平均なため1,000万円が必ず発生するとは限らないと覚えておきましょう。
万が一、開業資金が不足している場合は、金融機関からの融資を考えましょう。金融機関によっては、個人事業主を支援するための融資をしている場合があります。
開業時に使用される、主な金融機関は以下の通りです。
・日本政策金融公庫
・地方銀行
日本政策金融公庫や地方銀行は融資の審査が厳しくなく、自己資金を持っていれば比較的借りやすくなっています。
金融機関によっては、自己資金・職歴・事業計画といった審査です。この審査に通過することで融資を行えます。
審査には1カ月以上の時間を要する場合があるため、開業資金が不足している際は早めに金融機関に相談していきましょう。
メニューの作成
三つ目は、メニューの作成です。お店を開業するにあたって、メニューの作成は欠かせません。「特産物を使用するのか」「サイドメニューはどうするのか」等、メニュー作成によって今後の集客が見込めるか決まってくるでしょう。
メニューが多ければよいということではなく、「お客様が美味しい」と思う料理を提供する必要があります。また、居酒屋ではお酒のつまみであるサイドメニューも重要になってきます。
また、メインターゲットは看板メニューに需要がある人に設定しておきましょう。看板メニューとメインメニューの方向性が異なると、集客が見込めず苦労してしまう恐れがあるのです。
たとえば、海鮮をメインとした、最高級のマグロを看板メニューにした居酒屋と学生の集客を測ったとしても金銭面の問題で来店につながりにくいのではないでしょうか。
そのため、看板メニューとターゲットは、セットで考えておきましょう。
資格を取得する
四つ目は、資格を取得することです。居酒屋に限らず飲食店を開業する際は、特定の資格を取得や届出を提出しなくてはいけません。
飲食店営業許可の申請は、店舗の内装工事や設備の設置を終えた後に、保健所職員による視察が行われます。飲食店営業許可の申請は、開業の2週間〜2カ月前を目安におこないましょう。
飲食店営業許可以外にも、飲食店を開業する際に必要なものは食品衛生責任者と防火対象物使用開始届です。
飲食店を開業するうえで、調理師免許が必要と思われることは多いですが実は必要ありません。
しかし、調理師免許を取得していれば、「食品衛生適任者の資格を取得する際の講習が免除される」といった有利な条件が設定されていると覚えておきましょう。
物件の確保
五つ目は、物件の確保です。物件を探す際は、店舗近隣にターゲットが集まる物件を見つけましょう。ターゲットをあらかじめ決めておき、人が集まる場所は集客が見込めるでしょう。
たとえば、学生をターゲットにするのであれば、大学や専門学校等が近隣にある物件。サラリーマンをターゲットにするのであれば、オフィス街周辺の物件というイメージです。
また、席数や物件の広さを決めておきましょう。大衆居酒屋と顧客単価が高い居酒屋では、席数が大きく異なります。
居酒屋の場合、1坪あたり1.5席程度に設定する場合が一般的です。席数を20席確保したいのであれば、15坪以上の物件を確保する必要があります。
お店のコンセプトや提供メニューに合わせて収容人員を決めましょう。
さらに、お店の広さに合う物件があるかどうか不動産会社に相談してみましょう。
内装・外装工事
六つ目は、内装・外装工事です。自分が思い描いている内装・外装工事をしましょう。コンセプトに沿った工事をすることで、お客さんの満足度が高くなります。
内装・外装はコンセプトに合わせて、店舗内の天井・壁・床等の工事や店舗外の壁や看板の工事をしなくてはいけません。
コンセプトによって異なりますが、ターゲットとなるお客様が快適に過ごしやすい場合や非日常を味わえる空間づくりを作ることでリピートしてくれる人が増える可能性があります。
まとめ
今回は居酒屋の開業をすぐにやりたい人必見。居酒屋を経営する方法について紹介してきました。
居酒屋をすぐやりたい人はフランチャイズもしくは自営業として開業しましょう。開業するにあたって必要な手順はあらかじめ調べておく必要があります。
