パン屋を開業する際には、初期費用がかかります。店舗の賃料や設備費、原材料費など、初期費用は数百万円から数千万円程度かかる場合もあります。
そんなパン屋開業において、補助金を利用することで、初期費用を抑えることができます。
本記事では、パン屋開業に使える補助金の種類や申請方法について解説します。
目次
パン屋開業に使える補助金の種類
パン屋開業に使える補助金には、主に以下のようなものがあります。
- 創業補助金
- ものづくり補助金※業態を変えるなどの場合
- IT導入補助金
- 小規模事業者持続化補助金
- 事業再構築補助金※業態を変える場合
創業補助金
創業補助金は、創業する際に必要な経費を補助する制度です。パン屋開業の場合は、店舗の賃料や設備費、原材料費などの経費を補助してもらえます。各都道府県によって条件が異なりますので注意して下さい。
申請要件※一般的なもの
創業後、3年未満の事業者であること
創業計画書を策定し、提出できること
補助対象経費の合計額が200万円以上であること
補助率・補助額
補助率:補助対象経費の2分の1
補助額の上限:500万円
ものづくり補助金
ものづくり補助金は、中小企業の設備投資を支援する制度です。パン屋開業の場合は、既に操業していることが条件なので、他業態からの業態変更におけるパン製造に必要な設備の導入費用を補助してもらえます。
申請要件
既に操業していること
中小企業者であること
生産性向上に資する設備を導入すること
補助対象経費の合計額が100万円以上であること
補助率・補助額
補助率:補助対象経費の3分の2
補助額の上限:3,000万円
IT導入補助金
IT導入補助金は、中小企業がITツールを導入する際に必要な経費を補助する制度です。パン屋開業の場合は、POSレジや顧客管理システムなどのITツールの導入費用を補助してもらえます。
申請要件
中小企業者であること
ITツールを導入すること
補助対象経費の合計額が150万円以上であること
補助率・補助額
補助率:補助対象経費の3分の2
補助額の上限:450万円
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者の経営計画に基づく販路開拓や生産性向上を支援する制度です。パン屋開業の場合は、パンの販売促進や店舗の改装などの経費を補助してもらえます。
申請要件
小規模事業者であること
経営計画を策定し、提出できること
補助対象経費の合計額が50万円以上であること
補助率・補助額
補助率:補助対象経費の2分の3
補助額の上限:200万円
事業再構築補助金
事業再構築補助金は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた事業者が、経営計画に基づいて事業再構築を行う際に必要な経費を補助する制度です。パン屋開業の場合は、他業種からの業種転換時に店舗の改装や新商品開発などの経費を補助してもらえます。
申請要件
新型コロナウイルス感染症の影響を受けた事業者であること
事業再構築計画を策定し、提出できること
補助対象経費の合計額が300万円以上であること
補助率・補助額
補助率:補助対象経費の3分の2
補助額の上限:5,000万円
申請書の提出期限は、各補助金によって異なります。また、補助金の審査には、数ヶ月かかる場合もあります。しっかりと関係各所へ確認を取りましょう。
また、下記のような補助金も活用できる可能性があります。
雇用促進助成金
雇用促進助成金は、新たな雇用を創出したり、従業員の労働条件を改善したりする事業主に対して、雇用保険料の一部を助成する制度です。パン屋開業においては、新規雇用助成金や定着支援助成金の利用が考えられます。
小規模事業者新事業分野開拓支援補助金
小規模事業者新事業分野開拓支援補助金は、小規模事業者が新事業分野に進出する際に必要な経費を補助する制度です。パン屋開業においては、新しいパンの開発や販路開拓にかかる経費の補助が受けられます。
女性起業家育成支援事業
女性起業家育成支援事業は、女性が創業する際に必要な経費を補助する制度です。パン屋開業においては、女性が経営するパン屋を支援する事業者が実施する補助金が受けられる可能性があります。
障害者就業・雇用支援事業
障害者就業・雇用支援事業は、障害者の就労を支援する事業主に対して、障害者雇用に関する経費を補助する制度です。パン屋開業においては、障害者を雇用する際にかかる経費の補助が受けられます。
環境保全型経営支援事業
環境保全型経営支援事業は、環境に配慮した経営を行う事業者に対して、環境対策に関する経費を補助する制度です。パン屋開業においては、省エネやリサイクルなどの環境対策にかかる経費の補助が受けられます。
これらの補助金は、創業補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金、小規模事業者持続化補助金、事業再構築補助金とは異なり、パン屋開業に特化した補助金ではありません。しかし、パン屋開業においても活用できる可能性はあります。
各補助金の詳細については、各自治体や経済産業省のホームページで確認してください。
パン屋開業補助金の注意点
パン屋開業補助金を受けるためには、以下の点に注意が必要です。
各補助金には、申請要件が定められています。
パン屋開業補助金には、創業補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金、小規模事業者持続化補助金、事業再構築補助金など、さまざまな種類があります。各補助金には、申請要件が定められています。申請要件を満たしていない場合は、補助金を受けることができません。
補助金の額は、各補助金によって異なります。また、補助率も補助金によって異なります。
補助金の額は、補助対象経費の一定割合となります。
補助金の返済義務はありませんが、補助金の対象経費について、一定期間の事業継続が求められます。
事業継続期間は、各補助金によって異なります。
具体的には、以下の点に注意が必要です。
申請要件を満たしているか確認する
各補助金の申請要件を満たしているか確認します。申請要件を満たしていない場合、補助金を受けることができません。
補助対象経費を明確にする
補助金の対象となる経費を明確にします。補助対象経費が明確でないと、補助金の申請が却下される可能性があります。
補助金の申請書類を提出する
各補助金の申請書類を提出します。申請書類は、各補助金のホームページからダウンロードできます。
審査結果を待つ
補助金の審査結果を待つ必要があります。審査結果は、各補助金によって異なります。
パン屋開業補助金の申請を検討する際には、これらの注意点をよく確認してください。
まとめ
本記事では、パン屋開業に使える補助金の種類や申請方法について解説しました。
パン屋開業を目指す方は、ぜひ補助金の利用を検討してみてください。
各補助金の申請要件や補助額などをよく確認して、自分に合った補助金を見つけてください。
また、補助金の申請は、早めに準備を始めることが大切です。申請書類の作成や審査に時間がかかる場合がありますので、余裕を持って申請しましょう。
パン屋開業で成功するためには、しっかりとした計画を立てて準備することが大切です。補助金の利用を検討することで、計画通りに開業するための資金を確保することができます。
テンポスでは開業前から開業後まで、役に立つコンテンツをご紹介しております!
是非参考にして開業に役立ててください。