パン屋開業に必要な費用は?抑えることはできる?

出店・開業

パン屋を開業したい!けど予算が不安…。そんな方が多くいらっしゃると思います。
そこで今回は、パン屋を開業するにあたって必要な初期費用、運営資金のご紹介と、開業資金を抑えるにはどうしたらいいか、お話していきたいと思います。

必要資金は最低でも1500万円!?

お店の立地や規模によっても異なりますが、パン屋を開業するのには少なくとも1500万の資金がないと難しいと言われています。
では、どのようなものに資金がかかってくるのでしょうか。

物件取得費

物件取得費は、店舗の賃料や保証金、仲介手数料などのことをいいます。

保証金:家賃の6か月分程度
礼金:家賃の2か月分程度
仲介手数料:家賃の1か月分程度

これらの費用を合計すると、家賃の10か月分程度が必要となります。

パン屋の物件取得費を抑えるためには、以下の方法があります。

居抜き物件を利用する

居抜き物件とは、以前に別の店舗が営業していた物件で、内装や設備がそのまま残っているものです。そのため、改装費や設備費を抑えることができます。

郊外や住宅街を狙う

郊外や住宅街は、都心部に比べて賃料が安い傾向があります。また、人通りが少なくても、近隣住民が常連客になる可能性があります。

小規模な店舗にする

小規模な店舗であれば、賃料や内装費、設備費を抑えることができます。ただし、収容人数が限られるため、売り上げを上げるには工夫が必要です。

これら3つの方法を組み合わせることで、パン屋の物件取得費を大幅に抑えることができます。

物件取得費は、パン屋を開業する際に大きな負担となります。そのため、事前にしっかりと予算を立てて、無理のない計画を立てることが大切です。

内外装費

パン屋の内装工事費用は、厨房部分の工事割合が大きく、給排水設備や空調設備などの大掛かりな工事が必要となります。また、イートインスペースを設ける場合は、厨房、販売スペース、イートインスペースの3ヶ所の工事が必要になります。

厨房はパンの味に直結するため、妥協は禁物です。販売スペースはお客さんのリピート率を左右するため、雰囲気やディスプレイにこだわりましょう。イートインスペースはくつろげる空間であることが大切です。

内外装費を抑えるためには、以下の方法があります。

相見積もりを取る

内装工事や設備の購入を検討している場合は、必ず複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。見積書には、内装材や設備の価格だけでなく、工事費や設置費などの諸経費も含まれているため、内容をよく確認しましょう。

中古品・リースを活用する

中古品やリースを利用する場合、事前に状態を確認することが大切です。中古品は、傷や汚れがある場合もあるため、注意が必要です。また、リースの場合は、リース料の支払い期間や解約時の費用なども確認しておきましょう。

居抜き物件を選ぶ

居抜き物件を選ぶ場合は、事前に物件の状態を確認しましょう。内装や設備が自分のイメージに合っているか、また、改装が必要かどうかなどをチェックしましょう。

注意点

内外装費を抑えるためには、上記の方法を活用するとよいでしょう。ただし、費用を抑えることにばかり気を取られて、自分の理想とする店舗づくりを疎かにしないように注意しましょう。

厨房設備費

パン屋を開業するには、パンの製造に必要な厨房設備が必要です。

パンの製造には、計量、捏ねる、発酵、成形、焼成などの工程があります。それぞれの工程に適した厨房設備が必要なため、パン屋を開業する際には、多額の設備投資が必要となります。

パン屋に欠かせない厨房設備としては、以下のようなものが挙げられます。

ミキサー:生地をこねる
ホイロ(焙炉):生地を発酵させる
モルダー:生地のガス抜きや成形を行う
オーブン:パンを焼く
フライヤー:揚げパンを作る
冷凍冷蔵庫:生地や具を保存する

これらの設備は、新品で購入すると数百万円から数千万円もかかる場合があります。そのため、費用を抑えるためには、中古品の購入を視野に入れることがおすすめです。

中古品は、新品に比べて価格が安いだけでなく、使用感や機能に問題がないものを慎重に選べば、十分に使用することができます。また、修理やメンテナンスがしやすいというメリットもあります。

パン屋を開業する際には、厨房設備の費用を抑えることも重要なポイントです。中古品の購入を検討することで、初期費用を大幅に抑えることができます。

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什器備品費

什器備品費には、レジスターなどの決済機器に加えて、来店客が店内で商品をピックアップするスタイルの場合には、客用のトングやトレーなどが必要となります。

パン屋の規模や業態によって、必要な設備や什器は異なります。まずは、自分のお店でどのようなパンを販売するのか、どのようなサービスを提供したいのかを明確にしましょう。その上で、必要な設備や什器をリストアップして、優先順位をつけるようにしましょう。

例えば、ベーカリーカフェをオープンする場合、最初はショーケース、レジ、テーブル、椅子などの最低限の設備や什器を揃え、徐々にキッチン設備や内装を充実させていくという方法が考えられます。

また、パンの種類が少なく、イートインスペースを用意しない場合は、ショーケースやテーブル、椅子などの販売設備を省略することもできます。

必要最低限の設備や什器を揃える際には、以下の点に注意しましょう。

  • パンの製造や販売に必要な設備や什器を漏れなく揃える
  • 店舗の規模や業態に合った設備や什器を選ぶ
  • 将来的に設備や什器を増やせる余地を残す

これらのポイントを押さえて、必要最低限の設備や什器を揃えることで、什器備品費を抑えることができます。

パン屋で必要な什器、備品などが探しやすいこちらもご覧ください。

パン屋に必要な厨房機器・調理道具

運転資金

パン屋の開業で必要な初期費用の運転資金は、パンの製造や販売に必要な原材料費、水道光熱費、家賃などの費用を賄うための資金です。

運転資金の目安は、パン屋の規模や業態によって異なりますが、一般的には、初期費用の2〜3倍程度の資金を用意しておくと安心です。

運転資金を抑えるためには、以下の方法があります。

原材料費を抑える

パンの原材料費を抑えるためには、仕入れ先を複数比較して、より安い価格で仕入れるようにしましょう。また、季節や旬の食材を活用することで、原材料費を抑えることができます。

家賃を抑える

家賃を抑えるためには、立地や広さを検討して、より安い家賃で借りられる物件を探しましょう。

パン屋の開業は、多額の資金が必要になるため、運転資金をしっかりと準備することが重要です。運転資金を抑える方法を検討して、成功につなげましょう。

人件費

パン屋の開業で必要な費用の人件費は、パンの製造や販売に従事する従業員の給与や社会保険料などの費用です。

人件費は、パン屋の規模や業態によって異なりますが、一般的には、初期費用の10〜20%程度の費用がかかります。
例えば、10坪の店舗で、1日100個のパンを作るパン屋の場合、人件費は以下のような計算になります。

製造:1人8時間×100円/時間×25日/月=20万円
販売:1人8時間×800円/時間×25日/月=12万円
合計:20万円+12万円=32万円

上記はあくまでも目安であり、実際の人件費は、パンの種類や販売価格、従業員のスキルなどによって異なります。

人件費を抑えるためには、以下の方法があります。

アルバイトやパートを活用する

正社員を雇用する代わりに、アルバイトやパートを活用することで、人件費を抑えることができます。

業務を効率化する

レジや発注などの業務を自動化するシステムを導入したり、作業工程を簡略化したりすることで、人件費を削減することができます。

人件費を削減する機器を導入する

パンの成形や包装を自動化できる機器を導入することで、人件費を削減することができます。

パン屋の開業は、多額の資金が必要になるため、人件費を抑えることも重要です。人件費を抑える方法を検討して、成功につなげましょう。また、人件費は、売上によって変動するため、売上が安定するまでは、十分な人件費を用意しておくことが重要です。

広告宣伝費

パン屋を開業してすぐにお客様に知ってもらうためには、広告宣伝が必要です。広告宣伝費は、チラシの配布やWeb広告、プライスカードなどによって異なります。

広告宣伝費を抑えるためには、X(旧Twitter)やInstagramなどの無料ツールでの宣伝もおすすめします。

【SNSの宣伝について詳しい記事はこちら】飲食店の集客はお金をかけずともできる?!SNSをうまく活用して人気店になろう!!

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自分の生活費

パン屋を開業した後は、売上がなくても生活できる生活費が必要です。生活費は、3~6ヵ月分程度用意しておくと安心です。

売上が低迷した場合に、生活費が尽きて経営が困難になる可能性があります。そのため、生活費をしっかりと用意しておくことが大切です。

なお、これらの内訳はあくまでも目安です。実際には、開業するパン屋の規模や業態によって、必要な資金は大きく異なります。

まとめ

パン屋を開業するには、十分な資金計画が必要です。内外装費や仕入れコスト、人件費などをしっかりと計算して、無理のない資金計画を立てましょう。

テンポスでは、パン屋を開業される皆様の夢と熱い想いに寄り添い、皆様が永くご店舗を経営していただけるよう、しっかりサポートさせていただきます。

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