活気あふれる東京・北区で、自分のお店を持つという夢を叶えませんか?
飲食店開業は、多くの方にとって大きなチャレンジであり、資金調達も大きなハードルの一つとなります。
そこで今回は、北区で飲食店を開業する際に融資を受けるためのポイントと、開業までの流れを詳しく解説します。
このブログ記事を読めば、資金調達と開業準備をスムーズに進めるためのヒントがきっと見つかるはずです!
目次
北区の開業率は東京23区中21位
2016年度の総務省・経済産業省の調査によると、飲食店を含む北区の開業率は4.6%と東京23区内で21位です。
また廃業率は8.8%となっています。
まずは融資、補助金、助成金、それぞれの特徴を知りましょう!
融資、補助金、助成金は、いずれも事業資金を調達する手段として活用できますが、それぞれに特徴があります。
融資
融資は、金融機関から借り入れを行うことです。
利子をつけて返済する必要があるため、返済計画をしっかりと立てることが大切です。
融資のメリットとしては、資金調達が早いこと、事業の自由度が高いことなどが挙げられます。
一方、デメリットとしては、利子がかかること、返済義務があることなどが挙げられます。
補助金
補助金は、国や地方公共団体などの公的機関から、事業の実施に必要な経費の一部を支給されるものです。
返済の必要がないため、利子や返済の負担がありません。
補助金のメリットとしては、資金調達が早いこと、利子や返済の負担がないことなどが挙げられます。
一方、デメリットとしては、申請に手間がかかること、採択率が低いことなどが挙げられます。
助成金
助成金は、補助金と似ていますが、補助金よりも受給要件が緩やかであるのが特徴です。
補助金と同様、返済の必要がないため、利子や返済の負担がありません。
助成金のメリットとしては、資金調達が早いこと、利子や返済の負担がないことなどが挙げられます。
一方、デメリットとしては、申請に手間がかかること、採択率が低いことなどが挙げられます。
それぞれの特徴をまとめると、以下のようになります。
資金調達の主体
融資:金融機関
補助金:国や地方公共団体など
助成金:国や地方公共団体など
返済の必要性
融資:必要
補助金:不要
助成金:不要
利子
融資:必要
補助金:不要
助成金:不要
申請の難易度
融資:やや高い
補助金:やや高い
助成金:比較的低い
資金の使い道
融資:自由
補助金:指定された用途に限る
助成金:指定された用途に限る
事業資金を調達する際には、それぞれの特徴を理解した上で、自社に最適な方法を選択することが大切です。
北区で利用可能な融資・補助金・助成金とは?
北区では、飲食店開業を支援するために、様々な融資・補助金・助成金制度を用意しています。
これらの制度を活用することで、資金調達をスムーズに行い、開業後の経営を安定させることができます。
融資
中小企業融資あっせん制度
北区では、中小企業者が事業運営に必要な資金を低利で活用できるよう、取扱金融機関に融資のあっせんを行っています。
また、借り入れ負担を軽減するため、利子及び信用保証料の一部を補給しています。
対象者: 区内に本店登記を有し、原則として引き続き1年以上同一場所で同一事業を営む中小企業者
融資金額: 最大1,000万円
金利: 固定金利(東京都が定める金利)
返済期間: 最長5年
補給対象: 利子及び信用保証料の一部
セーフティネット保証制度
セーフティネット保証制度は、中小企業者が金融機関から融資を受けやすくするために、政府系金融機関等が保証を行う制度です。
北区では、以下のセーフティネット保証制度を取り扱っています。
セーフティネット保証5号: 中小企業者が事業拡大等のために必要な資金を調達する場合に利用可能
セーフティネット保証4号: 中小企業者が事業転換等のために必要な資金を調達する場合に利用可能
マル経融資利子補助
マル経融資利子補助制度は、中小企業者が設備投資等のためにマル経融資を利用する場合に、東京都が金利の一部を補助する制度です。
対象者: 区内に主たる事業所を有する中小企業者
補助対象: マル経融資の金利の一部
原油価格・物価高騰対策緊急資金
原油価格及び物価の高騰の影響により、事業活動に大きな影響を受けている中小企業者を支援するため、緊急資金の融資あっせんを行っています。
対象者: 区内に本店登記を有し、原油価格及び物価の高騰の影響を受けている中小企業者
融資金額: 最大1,000万円
金利: 固定金利(東京都が定める金利)
返済期間: 最長5年
補助金・助成金
事業開業等支援補助金
事業の開業、移転、事業再構築等を支援するために支給される補助金です。
対象者: 区内に事業所を有する中小企業者
補助金額: 最大500万円
補助対象: 事業開業、移転、事業再構築にかかる費用
新規事業創出支援補助金
新たな事業を創出するために必要な経費を支援するために支給される補助金です。
対象者: 区内に事業所を有する中小企業者
補助金額: 最大1,000万円
補助対象: 新規事業創出にかかる費用
その他
上記以外にも、様々な補助金・助成金制度があります。
詳細は、北区のホームページまたは中小企業支援機関等でご確認ください。
融資・補助金・助成金の選び方
融資・補助金・助成金制度にはそれぞれ異なる要件や助成内容があります。
ご自身の事業内容や資金ニーズに合った制度を選ぶことが重要です。
※こちらは2024年4月1日現在の情報です。最新の情報はこちらからご確認ください。
融資を受ける際に気を付けるべきポイントとは
自己資金の準備
金融機関は、融資を受ける前に自己資金があるかどうかを審査します。
自己資金が多いほど、返済能力があると判断され、融資を受けやすくなります。
一般的に、開業資金の20%程度以上の自己資金が必要とされています。
明確な事業計画
事業計画書は、融資審査において最も重要な資料の一つです。
事業計画書には、以下の内容を具体的に記載する必要があります。
事業内容: 提供する商品やサービス、ターゲット顧客、競合店分析など
売上計画: 年間売上高、月別売上高、利益計画など
資金繰り計画: 資金の使途、返済計画など
経営陣の経歴・経験: 経営者の経歴や経験、飲食店経営に関する知識や経験など
事業計画書は、論理的に矛盾なく作成することが重要です。
また、将来性がある事業であることを金融機関に納得させる必要があります。
適切な業種・業態の選択
競合店の状況やターゲット顧客などを分析し、採算性の高い業種・業態を選びましょう。
例えば、以下の点などを考慮する必要があります。
立地条件: ターゲット顧客にとってアクセスが良い場所にあるか
競合店の状況: 競合店との差別化ポイントがあるか
ターゲット顧客のニーズ: ターゲット顧客のニーズに合致した商品・サービスを提供しているか
信用情報
過去に滞納等がないか、信用情報を確認しましょう。
滞納があると、融資を受けにくくなる可能性があります。
金融機関選び
複数の金融機関を比較し、金利や融資条件、担当者の対応などを検討しましょう。
専門家の相談
融資に関する知識や経験が豊富な専門家に相談すると、よりスムーズに融資を受けることができます。
その他
創業計画書: 創業計画書は、融資審査において事業計画書と併せて提出する必要があります。創業計画書には、創業の動機、事業に対する熱意などを記載します。
許認可: 営業許可などの許認可を取得していることも、融資審査において有利に働きます。
設備・備品: 厨房機器やテーブル、椅子などの設備・備品をしっかりと準備しておくことも重要です。
北区で開業する際の費用の相場とは?
北区で飲食店を開業する際にかかる費用は、業種や店舗規模、立地条件などによって大きく異なります。
しかし、一般的には以下の通りです。
物件取得費
居抜き物件: 坪当たり10万円~40万円
スケルトン物件: 坪当たり60万円~80万円
内装工事費
坪当たり10万円~30万円
厨房機器費
規模や種類によって異なるが、一般的には500万円~1,000万円程度
什器備品費
テーブル、椅子、食器類など、一式で100万円~200万円程度
運転資金
仕入代、人件費、家賃など、最初の数ヶ月分の運転資金が必要となります。
一般的には、200万円~300万円程度
その他
許認可取得費用、広告宣伝費、保険料など
合計:2,000万円~5,000万円程度
上記の費用を合計すると、一般的に2,000万円~5,000万円程度かかります。
内訳例(2,000万円の場合)
物件取得費: 1,000万円
内装工事費: 300万円
厨房機器費: 500万円
什器備品費: 100万円
運転資金: 100万円
北区で開業する際の資金調達の方法
北区で飲食店を開業する際に必要な資金は、一般的に2,000万円~5,000万円程度と言われています。
自己資金で賄うのは難しい場合が多いため、融資や補助金・助成金などを活用することが重要です。
自己資金
自己資金は、最も確実な資金調達方法です。
開業資金の20%程度は自己資金で用意しておくことが望ましいと言われています。
融資
金融機関から融資を受けることができます。
融資を受けるためには、事業計画書や財務諸表などの書類を準備する必要があります。
また、金利や返済期間などの条件を比較検討する必要があります。
補助金・助成金
北区では、飲食店開業を支援する補助金・助成金制度があります。
これらの制度を活用することで、返済の義務のない資金を調達することができます。
クラウドファンディング
クラウドファンディングを利用して、開業資金を募ることができます。
クラウドファンディングは、不特定多数の人から少額ずつ資金を集める方法です。
フランチャイズ
フランチャイズに加盟することで、開業資金の一部を本部から借りることができます。
また、ノウハウやサポートを受けることもできます。
エンジェル投資家
事業に投資してくれる個人や投資家を見つけることができます。
エンジェル投資家からは、資金だけでなく、経営に関するアドバイスを受けることもできます。
事業継承
既存の飲食店を継承するのも一つの方法です。事業継承であれば、開業資金を抑えることができます。
日本政策金融公庫
日本政策金融公庫は、中小企業や小規模事業者の事業開始・継続・発展を支援することを目的とした金融機関です。
飲食店開業にも利用可能な融資制度があります。
創業融資
創業融資は、創業者が事業を立ち上げるために必要な資金を融資する制度です。
対象者: 創業する個人または法人
融資金額: 最大3,000万円
金利: 固定金利(公庫が定める金利)
返済期間: 最長15年
その他
日本政策金融公庫には、創業融資以外にも、様々な融資制度があります。
※こちらは2024年4月1日現在の内容です。最新の情報など詳しくは日本政策金融公庫の公式HPなどで確認してください。
北区で開業する際の実際の開業までの流れを解説
ここでは、北区で飲食店を開業する際の具体的な流れと、事業計画書作成のポイントを詳しく説明します。
コンセプトの明確化
まず、どのようなお店を開業したいのか、コンセプトを明確にすることが重要です。
ターゲット顧客は誰か?どのような料理やサービスを提供したいのか?競合店との差別化ポイントは何か?
これらの点をしっかりと考え、自分のお店だけの個性を見つけることが、成功への第一歩となります。
事業計画書を作成する
事業計画書とは、飲食店の経営計画を示す書類です。
事業計画書には、以下の内容を盛り込みましょう。
店舗の概要
店舗の立地や規模、コンセプト、内装、設備などをまとめたものです。
大まかにどのような店舗を想定しているのかまとめましょう。
メニューやコンセプト
競合店を分析したり独自の強みを打ち出したりすることで競争に勝てるよう考えましょう。
ターゲット顧客
ターゲット顧客を明確にすることで店舗の方向性や立地の条件なども明確になってきます。
売上計画、収支計画
収支計画を実現可能なものにすることで明確なビジョンを打ち出しましょう。
売り上げの計画もしっかりとすることで事業の実現性を明確にします。
事業計画書は、金融機関から融資を受ける際だけでなく、物件探し、行政手続きなど、開業後の運営にも必要となりますので、しっかりと練ることが重要です。
物件探し
コンセプトや事業計画に基づいて、立地条件に合った物件を探しましょう。
駅からのアクセス: ターゲット顧客にとってアクセスしやすい場所にあるか
広さ: 必要な広さを確保できるか
設備: 厨房設備や客席設備が整っているか
賃料: 予算内に収まるか
周辺環境: 競合店や住宅地など、周辺環境を考慮する
物件探しの際は、不動産業者に相談するのも有効です。
許認可取得
飲食店を開業するには、以下の許認可を取得する必要があります。
営業許可: 北区保健所生活衛生課食品衛生係で申請します。
酒類販売免許: 北区税務署で申請します。
防火管理者選任届: 北区消防署予防課で申請します。
その他: 店舗の規模や形態によっては、追加で必要な許認可があります。
許認可の申請には時間がかかる場合があるため、早めに準備を進めましょう。
内装工事
物件が決まったら、内装工事を進めます。
コンセプトに合ったデザインやレイアウトを設計し、厨房設備や客席設備を設置します。
厨房機器・什器備品の購入
メニューに合った厨房機器や、テーブル、椅子、食器などの什器備品を購入します。
人材確保
調理スタッフやホールスタッフなど、必要な人材を募集・採用します。
開業準備
メニューの開発、食材の手配、スタッフの教育など、開業に向けて準備を進めます。
開業
いよいよ、念願の開業です!開店後も、お客様に満足いただけるサービスを提供し、継続的に経営していくことが重要です。
北区で飲食店を開業するメリット
交通の便が良い
都心に隣接しており、交通の便が非常に良いです。地下鉄やバスなどの公共交通機関が充実しており、多くの人々が容易にアクセスできます。
多様な需要層が存在
多様な人々が暮らすエリアであり、様々な年齢層や職業の人々がいます。
地元のコミュニティとの連携
地域コミュニティが活発であり、地域のイベントや活動に参加することで地域住民とのコミュニケーションを図ることができます。
競合が比較的少ない
一部の地域では、飲食店の競争が激しい場合もありますが、北区の一部地域ではまだ開拓の余地があります。
江戸川区で飲食店を開業するデメリット
競争が激しい
人口密度が高く、飲食店も多く存在するため、競争が非常に激しいエリアです。
家賃が高い
都心部に位置するため、家賃相場が全体的に高くなっています。
人材確保の難しさ
人材不足が深刻な業界です。
北区も例外ではなく、特に都心部に近いエリアは人材確保が難しい傾向があります。
許認可取得手続きが煩雑
飲食店を開業するには、営業許可や酒類販売免許など、様々な許認可を取得する必要があります。
これらの手続きは煩雑で、時間も手間もかかります。
北区で開業する際の開業資金を抑えるコツとは
中古厨房機器や中古の調理器具を活用する
厨房機器や調理器具は新品を購入すると高額になりますが、中古品であれば大幅にコストを削減できます。
信頼できる中古厨房機器販売店で購入すれば、品質も問題ありません。
中古厨房機器や中古の調理器具を購入する際の注意点
・信頼できる販売店で購入する
・購入前にしっかりと状態を確認する
・必要があれば、専門家にメンテナンスを依頼する
中古の家具やDIYを利用する
テーブル、椅子、食器などの家具も、中古品を活用したり、DIYで自作したりすることで費用を抑えることができます。
オリジナリティのある空間を作りたい場合は、DIYに挑戦してみるのも良いでしょう。
中古の家具やDIYを利用する際の注意点
・安全性を考慮する
・見栄えにもこだわる
・必要であれば、専門家に依頼する
テンポスでは多くの厨房機器や家具の中古商品を取り揃えております。
居抜き物件を検討する
居抜き物件とは、以前飲食店として営業していた物件です。
厨房設備や内装がそのまま残っている場合が多いため、初期費用を大幅に節約できます。
ただし、物件の状態によっては、追加で修繕費が必要となる場合があります。
居抜き物件を検討する際の注意点
・物件の状態をしっかりと確認する
・修繕費などの追加費用を考慮する
・契約内容を慎重に確認する
厨房のレイアウトを見直す
厨房のレイアウトを見直すことで、限られたスペースを有効活用することができます。
動線を意識したレイアウトにすることで、作業効率も向上します。
調理方法を見直す
調理方法を見直すことで、食材ロスを減らしたり、人件費を節約したりすることができます。
例えば、作り置きを活用したり、調理を簡略化したりするなどの方法があります。
開業時期を検討する
繁忙期ではなく、閑散期に開業することで、家賃や人件費などの固定費を抑えることができます。
ただし、閑散期は売上も低くなるため、しっかりと計画を立てる必要があります。
クラウドサービスを活用する
会計ソフトや顧客管理ソフトなどのクラウドサービスを活用することで、初期投資を抑えることができます。
また、場所を選ばずに仕事ができるため、人件費も節約できます。
SNSやブログを活用する
SNSやブログを活用することで、広告宣伝費を抑えることができます。
ターゲット顧客に合わせた情報発信をすることで、集客効果を高めることもできます。
地域のイベントに参加する
地域のイベントに参加することで、多くの人々に自分の店を知ってもらうことができます。
費用を抑えながら、効果的に宣伝することができます。
フランチャイズに加盟する
フランチャイズに加盟することで、開業資金やノウハウを支援してもらえる場合があります。
ただし、加盟金やロイヤリティなどの費用が発生するため、事前にしっかりと検討する必要があります。
開業資金を抑えるためのポイント
・必要最低限の設備や備品に絞る
・工夫してコストを削減する
・長期的な視点で計画を立てる
まとめ
北区で飲食店を開業することは、大変な道のりですが、多くの人々に愛されるお店を作り上げる喜びは格別です。
今回の記事では、融資のポイントから開業までの流れまで、詳しく解説してきました。
しっかりと準備を進め、夢の飲食店開業を実現してください!応援しています!
開業に際してご相談、ご質問お気軽にお待ちしております。