墨田区で飲食店を開業時に融資を受ける際のポイントは?開業の流れも含めて解説!

出店・開業

きらめく夜景と隅田川のせせらぎに彩られた墨田区で、あなただけの飲食店を開業してみませんか?
しかし、いざ開業となると資金面で不安を感じてしまう方も多いでしょう。
そんな皆様のために、今回は墨田区で飲食店の開業時に融資を受ける際のポイントと、開業の流れを詳しく解説します。

目次

墨田区の開業率は東京23区中18位

2016年度の総務省・経済産業省の調査によると、飲食店を含む墨田区の開業率は5.3%と東京23区内で18位です。また廃業率は9.7%となっています。

まずは融資、補助金、助成金、それぞれの特徴を知りましょう!

融資、補助金、助成金は、いずれも事業資金を調達する手段として活用できますが、それぞれに特徴があります。

融資

融資は、金融機関から借り入れを行うことです。
利子をつけて返済する必要があるため、返済計画をしっかりと立てることが大切です。
融資のメリットとしては、資金調達が早いこと、事業の自由度が高いことなどが挙げられます。

一方、デメリットとしては、利子がかかること、返済義務があることなどが挙げられます。

補助金

補助金は、国や地方公共団体などの公的機関から、事業の実施に必要な経費の一部を支給されるものです。
返済の必要がないため、利子や返済の負担がありません。
補助金のメリットとしては、資金調達が早いこと、利子や返済の負担がないことなどが挙げられます。

一方、デメリットとしては、申請に手間がかかること、採択率が低いことなどが挙げられます。

助成金

助成金は、補助金と似ていますが、補助金よりも受給要件が緩やかであるのが特徴です。
補助金と同様、返済の必要がないため、利子や返済の負担がありません。
助成金のメリットとしては、資金調達が早いこと、利子や返済の負担がないことなどが挙げられます。

一方、デメリットとしては、申請に手間がかかること、採択率が低いことなどが挙げられます。
それぞれの特徴をまとめると、以下のようになります。

資金調達の主体

融資:金融機関
補助金:国や地方公共団体など
助成金:国や地方公共団体など

返済の必要性

融資:必要
補助金:不要
助成金:不要

利子

融資:必要
補助金:不要
助成金:不要

申請の難易度

融資:やや高い
補助金:やや高い
助成金:比較的低い

資金の使い道

融資:自由
補助金:指定された用途に限る
助成金:指定された用途に限る

事業資金を調達する際には、それぞれの特徴を理解した上で、自社に最適な方法を選択することが大切です。

墨田区で利用可能な融資・補助金・助成金とは?

墨田区で飲食店を開業する際には、以下の融資制度、補助金、助成金などを活用することができます。

融資制度

チャレンジ支援資金

対象者:墨田区内で開業予定の方、または開業して5年未満の区内事業者
融資額:最大500万円
金利:東京都が定める金利
返済期間:最長5年

創業・事業承継等資金

対象者:墨田区内で創業・事業承継を予定している方
融資額:最大1,000万円
金利:東京都が定める金利
返済期間:最長10年

事業再構築資金

対象者:新型コロナウイルス感染症の影響で事業再構築を計画している中小企業者
融資額:最大3,000万円
金利:東京都が定める金利
返済期間:最長10年

その他

上記以外にも、東京信用保証協会や日本政策金融公庫などの金融機関から様々な融資制度が用意されています。
詳細は各金融機関にお問い合わせください。

補助金・助成金

墨田区商店魅力アップ支援事業

対象者:墨田区内で店舗を構える小売業・飲食業・サービス業の事業者
補助金額:最大50万円
用途:店舗改装費、販促費、人件費など

区内生産品等販路拡張事業補助金

対象者:墨田区内で生産した商品を販売する事業者
補助金額:最大50万円
用途:販促費、展示会出展費、商品開発費など

知的財産権取得補助金

対象者:墨田区内で事業を営む中小企業者
補助金額:最大20万円
用途:特許取得費、商標登録費、意匠登録費など

その他

墨田区では、上記以外にも様々な補助金・助成金制度を用意しています。
詳細は墨田区のホームページまたは創業支援窓口にお問い合わせください。

融資・補助金・助成金の選び方

融資・補助金・助成金は、それぞれ異なる制度内容や条件があります。
ご自身の事業内容や資金ニーズに合った制度を選ぶことが重要です。
複数の制度を比較検討し、最適な制度を選択しましょう。

融資・補助金・助成金の申請

融資・補助金・助成金の申請には、必要書類を準備する必要があります。
詳細は各制度の募集要項をご確認ください。

※こちらは2024年4月1日現在の情報です。最新の情報はこちらからご確認ください。

融資を受ける際に気を付けるべきポイントとは

墨田区で飲食店を開業する際、融資は強力な資金調達手段となります。
しかし、審査基準を満たし、融資を円滑に受け取るためには、いくつかの重要なポイントに注意する必要があります。

計画性の高い事業計画

金融機関は、融資先の事業が成功する可能性を判断するため、事業計画を詳細に審査します。
事業計画書には、以下の内容を盛り込むことが重要です。

コンセプト・ターゲット市場: どのような店を開業するのか、ターゲット顧客層は誰か
競合店分析: 競合店との差別化ポイント
販売戦略: どのように顧客を獲得していくのか
収益計画: いつまでにどのくらいの売上を見込むのか
資金計画: 融資資金をどのように使っていくのか
返済計画: どのように融資を返済していくのか

事業計画は、単に数字を羅列するだけでなく、ストーリー性を持たせることが重要です。
なぜこの店を開業するのか、どのような想いを込めているのか、熱意を持って伝えましょう。

確実な経営実績・経験

飲食店経営は、経験や知識が必要とされる業種です。
過去に飲食店で働いた経験や、経営に関する知識を持っていることをアピールしましょう。

また、過去の事業であれば、売上や利益などの実績を具体的に示すことが重要です。
実績がない場合は、その代わりに、飲食店経営に関する資格を持っていることなどをアピールしましょう。

十分な自己資金

融資を受けるためには、自己資金があることも重要です。
自己資金が多いほど、金融機関からの信用が高くなり、融資を受けやすくなります。
自己資金は、開業資金の少なくとも20%程度は用意しておきましょう。

保証人の確保

融資を受けるためには、保証人を立てることが必要になる場合があります。
保証人は、借主が返済できない場合に、代わりに返済する責任を負います。
保証人には、親族や友人、知人など、安定した収入のある人を依頼しましょう。

金融機関選び

金融機関によって、融資制度や審査基準が異なります。
複数の金融機関を比較検討し、自分に合った金融機関を選ぶことが重要です。
金融機関を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。

金利: 融資を受ける際の金利
返済期間: 融資を返済するまでの期間
手数料: 融資を受ける際に発生する手数料
審査基準: 融資を受けるための審査基準
サポート体制: 融資を受けた後も、継続的にサポートしてくれる体制

専門家の相談

融資を受けるのは初めてという方や、不安な方は、創業支援機関や融資コンサルタントなどの専門家に相談することをおすすめします。
専門家は、事業計画の作成や金融機関選び、融資申し込みの手続きなど、様々な面でサポートしてくれます。

その他

清潔な会計記録を付けることも重要です。
融資を受ける前に、金融機関の担当者としっかりと面談し、条件を理解しておきましょう。
約束を守り、誠実に返済することが重要です。

これらのポイントを参考に、計画的に準備を進めることで、墨田区で飲食店開業時に融資をスムーズに受けられるようになり、夢の開業を実現することができます。

墨田区で開業する際の費用の相場とは?

墨田区で飲食店を開業する際にかかる費用は、業態、規模、立地、内装等様々な要素によって大きく異なります。
しかし、一般的な相場を把握しておくことで、開業資金の計画を立てることができます。

物件取得費用

坪単価: 約20万円~50万円
敷金・礼金: 2ヶ月~3ヶ月
仲介手数料: 1ヶ月~2ヶ月
リフォーム費用: 状況によりますが、坪当たり約50万円~100万円程度

設備投資費用

厨房機器: 100万円~300万円
客席設備: テーブル、椅子、食器等を含めて、100万円~200万円
その他: 看板、レジ、エアコン等を含めて、100万円~200万円

開業準備費用

許認可取得費用: 約10万円~50万円
広告宣伝費: 50万円~100万円
その他: 食材の仕入れ費用、スタッフ募集費用等を含めて、50万円~100万円

運営資金

運転資金: 最低でも2ヶ月~3ヶ月分の賃料、人件費、食材費等を確保する必要があります。
予備資金: 予期せぬ出費に備えて、ある程度の予備資金を用意しておくことをおすすめします。

業態別費用目安

カフェ: 1,000万円~2,000万円
居酒屋: 2,000万円~3,000万円
ラーメン店: 1,500万円~2,500万円
レストラン: 3,000万円~5,000万円

墨田区で開業する際の資金調達の方法

墨田区で飲食店を開業する際の資金調達方法について、詳しく説明します。

自己資金

開業資金の調達方法として最も基本的なのが、自己資金です。
貯蓄、退職金、家族からの援助などを活用しましょう。
自己資金が多いほど、融資の審査も有利になります。

融資

金融機関から融資を受ける方法です。

墨田区チャレンジ支援資金: 最大500万円、金利は東京都の定める金利、返済期間は最長5年
創業・事業承継等支援資金: 最大1,000万円、金利は東京都の定める金利、返済期間は最長10年
その他: 上記以外にも、様々な融資制度があります。詳細は墨田区のホームページでご確認ください。

補助金・助成金

墨田区では、飲食店開業を支援する様々な補助金・助成金が用意されています。

墨田区商店魅力アップ支援事業: 最大50万円、用途は店舗改装費、販促費、人件費等
個店グループイベント応援事業: 最大20万円、用途はイベント企画・運営費
ものづくりプロモーション推進補助金: 最大50万円、用途は販促費、デザイン費、試作品製作費等

クラウドファンディング

インターネット上で資金を募る方法です。
商品やサービスの提供、体験チケットの販売等、様々なリターンを用意することで、資金調達と同時に認知度向上を図ることができます。

エンジェル投資家・ベンチャーキャピタル

事業に投資し、利益を得ることを目的とした投資家から資金調達する方法です。
資金だけでなく、経営ノウハウや人脈等のサポートを得られる可能性もあります。

フランチャイズ

既存のブランドを活用して開業する方法です。
初期費用やロイヤルティが発生しますが、成功ノウハウを継承できるため、比較的リスクを抑えられます。

日本政策金融公庫を利用する

日本政策金融公庫は、中小企業や小規模事業者向けに、様々な融資制度を提供しています。

新創業融資制度

無担保・無保証人で最大3,000万円の融資を受けられます。

創業・事業承継等支援資金

最大1,000万円の融資を受けられます。

その他: 上記以外にも、様々な融資制度があります。

※こちらは2024年4月1日現在の内容です。最新の情報など詳しくは日本政策金融公庫の公式HPなどで確認してください。

墨田区で飲食店を開業する際には、様々な資金調達方法があります。
自己資金、融資、補助金・助成金、クラウドファンディング、エンジェル投資家・ベンチャーキャピタル、フランチャイズ、日本政策金融公庫等、それぞれのメリットとデメリットを理解し、自分に合った方法を選択することが重要です。

墨田区で開業する際の実際の開業までの流れを解説

ここでは、墨田区で飲食店を開業する際の具体的なステップと、事業計画書作成のポイントを詳しく説明します。

コンセプトとターゲット顧客の明確化

まず、どのような飲食店を開業したいのか、コンセプトを明確にしましょう。
どんな雰囲気の店にするのか、どんな料理やサービスを提供するのか、ターゲット顧客は誰かなどを具体的にイメージすることが重要です。

市場調査と競合店分析

ターゲット顧客のニーズや市場規模を調査し、競合店を分析します。
競合店との差別化ポイントを明確にすることで、自店の強みを打ち出すことができます。

事業計画書を作成する

事業計画書とは、飲食店の経営計画を示す書類です。
事業計画書には、以下の内容を盛り込みましょう。

店舗の概要

店舗の立地や規模、コンセプト、内装、設備などをまとめたものです。
大まかにどのような店舗を想定しているのかまとめましょう。

メニューやコンセプト

競合店を分析したり独自の強みを打ち出したりすることで競争に勝てるよう考えましょう。

ターゲット顧客

ターゲット顧客を明確にすることで店舗の方向性や立地の条件なども明確になってきます。

売上計画、収支計画

収支計画を実現可能なものにすることで明確なビジョンを打ち出しましょう。
売り上げの計画もしっかりとすることで事業の実現性を明確にします。

事業計画書は、金融機関から融資を受ける際だけでなく、物件探し、行政手続きなど、開業後の運営にも必要となりますので、しっかりと練ることが重要です。

物件選び

コンセプトやターゲット顧客に合った立地の物件を選びましょう。
広さ、設備、賃料なども考慮する必要があります。

許認可取得

飲食店営業には、保健所営業許可などの許認可が必要となります。
必要書類を準備し、申請手続きを進めます。

内装・設備工事

コンセプトに基づき、内装・設備工事を進めます。
厨房機器や客席設備などを設置します。

食材の調達

メニューに合った食材を調達する業者を選定します。
品質や価格、納期などを考慮しましょう。

スタッフ募集・採用

調理スタッフ、ホールスタッフなど、必要なスタッフを募集・採用します。

開業準備

メニュー表、チラシなどの販促物を作成し、開店に向けて準備を進めます。

開業

いよいよ開店です。お客様に喜んでいただけるよう、最高のサービスを提供しましょう。

開業後

開業後も、顧客満足度向上、売上向上、経営効率化等に努め、継続的に事業を成長させていきましょう。

墨田区で飲食店を開業するメリット

交通アクセスの良さ

東京都内でも交通の便が良いエリアの一つです。
JRや地下鉄の駅があり、多くの人が訪れます。

地域の活気

商業施設やオフィス街があり、地域の活気があります。

観光客の利用

浅草や東京スカイツリーなどの観光スポットが近くにあり、多くの観光客が訪れます。

地域密着型のビジネス

住宅地も多く、地域の人々とのつながりが深い地域です。
地産地消のメニューなどを提供し、地域のニーズに合わせた地域密着型の飲食店を開業することで、地域の人々からの支持を得やすくなります。

墨田区で飲食店を開業するデメリット

競争の激化

商業施設や飲食店が集まるエリアもあり、競合他社との競争が激しくなる可能性があります。

高い物件家賃

一部エリアは立地条件の良さや人通りの多さから、物件の家賃が比較的高い場合があります。

混雑した交通網

東京都の中心部に位置しているため、交通網が混雑しやすい傾向があります。
特に観光シーズンやイベント開催時には、交通渋滞や混雑が発生しやすいです。

地域の需要変化

変化しやすい傾向がある地域です。
人口構成や需要が変化することで、開業時の需要と地域の需要が合致しなくなる可能性があります。

墨田区で開業する際の開業資金を抑えるコツとは

中古厨房機器・調理器具を活用する

厨房機器や調理器具は新品だと高額ですが、中古品であれば大幅にコストを抑えることができます。
信頼できる中古厨房機器販売店で購入すれば、品質も保証されており、安心して利用できます。

中古家具・什器を活用する

テーブル、椅子、食器棚などの家具や什器も、中古品であれば費用を抑えられます。
リサイクルショップやフリマアプリなどを活用して、掘り出し物を見つけましょう。

テンポスでは厨房機器や家具など多くの中古商品を取り揃えております。

テンポスドットコムはこちら

DIYで改装する

内装工事などは業者に依頼すると費用が高くなりますが、DIYで改装すれば大幅にコストを削減できます。
もちろん、ある程度の知識や技術は必要となりますが、チャレンジする価値は十分にあります。

居抜き物件を活用する

既に内装や設備が整っている居抜き物件であれば、初期費用を抑えることができます。
ただし、居抜き物件は状態や立地によって価格が大きく異なるため、慎重に選ぶことが重要です。

開業時期を工夫する

繁忙期ではなく、閑散期に開業することで、家賃や人件費などのコストを抑えることができます。
ただし、閑散期は売上も低くなるため、しっかりと計画を立てることが必要です。

その他のコスト削減ポイント

・食材は地産地消を意識することで、輸送コストを抑えられます。
・アルバイトスタッフを中心に雇用することで、人件費を抑えられます。
・省エネ設備を導入することで、光熱費を抑えられます。
・SNSや口コミを活用することで、広告宣伝費を抑えられます。

まとめ

墨田区で飲食店を開業することは、夢と挑戦に満ちた道です。
綿密な準備、専門家のサポート、そして諦めない気持ちが、成功への鍵となります。
豊富な情報と制度を活用し、あなただけの特別なお店を墨田区に誕生させてください!

開業に際してご相談、ご質問お気軽にお待ちしております。

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