長野の豊かな自然と食材を生かした飲食店を開業したい！そんな夢を持つあなた、融資と開業の流れについてご存知ですか？
このブログ記事では、長野で飲食店を開業する際の融資のポイントと、開業までの具体的な流れを分かりやすく解説します。
融資の不安を解消し、夢の実現に向けて一歩踏み出すためのヒントとなる情報をお届けします。
目次
長野の開業率は全国39位
2015年度の厚生労働省の調査によると、飲食店を含む長野の開業率は4.0％と全国で39位です。また廃業率は4.0％となっています。
長野の開業率は、全国39位で、平均を下回っています。
その理由は、競争激化と人口減少が考えられます。地方の飲食業は都市部に比べて市場が小さく、競争が激しいため、新規の飲食店が成功するのが難しいことがあります。また、人口減少により、潜在的な顧客数が減少し、需要が低迷することが影響しています。
まずは融資、補助金、助成金、それぞれの特徴を知りましょう！
融資、補助金、助成金は、いずれも事業資金を調達する手段として活用できますが、それぞれに特徴があります。
融資
融資は、金融機関から借り入れを行うことです。利子をつけて返済する必要があるため、返済計画をしっかりと立てることが大切です。融資のメリットとしては、資金調達が早いこと、事業の自由度が高いことなどが挙げられます。
一方、デメリットとしては、利子がかかること、返済義務があることなどが挙げられます。
補助金
補助金は、国や地方公共団体などの公的機関から、事業の実施に必要な経費の一部を支給されるものです。返済の必要がないため、利子や返済の負担がありません。補助金のメリットとしては、資金調達が早いこと、利子や返済の負担がないことなどが挙げられます。
一方、デメリットとしては、申請に手間がかかること、採択率が低いことなどが挙げられます。
助成金
助成金は、補助金と似ていますが、補助金よりも受給要件が緩やかであるのが特徴です。補助金と同様、返済の必要がないため、利子や返済の負担がありません。助成金のメリットとしては、資金調達が早いこと、利子や返済の負担がないことなどが挙げられます。
一方、デメリットとしては、申請に手間がかかること、採択率が低いことなどが挙げられます。
それぞれの特徴をまとめると、以下のようになります。
資金調達の主体
融資：金融機関
補助金：国や地方公共団体など
助成金：国や地方公共団体など
返済の必要性
融資：必要
補助金：不要
助成金：不要
利子
融資：必要
補助金：不要
助成金：不要
申請の難易度
融資：やや高い
補助金：やや高い
助成金：比較的低い
資金の使い道
融資：自由
補助金：指定された用途に限る
助成金：指定された用途に限る
事業資金を調達する際には、それぞれの特徴を理解した上で、自社に最適な方法を選択することが大切です。
長野で利用可能な融資・補助金・助成金とは？
長野で飲食店を開業する際には、様々な融資制度や補助金・助成金を利用することができます
長野県で利用可能な融資
長野県中小企業融資制度
長野県は、事業規模や目的別に、以下のような融資制度を提供しています。
信州創生推進資金
創業支援向け：最大2,000万円、金利年1.0％～
事業展開・物流革新向け：最大3,000万円、金利年1.2％～
ゼロカーボン・次世代産業向け：最大5,000万円、金利年0.7％～
海外展開向け：最大3,000万円、金利年1.4％～
経営健全化支援資金
新型コロナウイルス対策：最大1,000万円、金利年0.1％～
経営安定対策：最大1,000万円、金利年0.6％～
特別経営安定対策：最大2,000万円、金利年0.8％～
小規模企業発展資金
設備資金：最大3,000万円、金利年1.2％～
運転資金：最大2,000万円、金利年1.3％～
中小企業振興資金
設備資金：最大5,000万円、金利年2.0％～
運転資金：最大3,000万円、金利年2.1％～
長野市中小企業振興資金融資制度
長野市は、市内の中小企業向けに、以下の融資制度を提供しています。
長期・固定・低利融資
設備資金：最大1,000万円、金利年2.2％～
運転資金：最大500万円、金利年2.3％～
創業支援融資
設備資金：最大300万円、金利年1.4％～
運転資金：最大200万円、金利年1.5％～
その他の融資制度
日本政策金融公庫：創業融資、設備資金、運転資金など
信用金庫・銀行：各行独自の融資制度
長野県で利用可能な補助金・助成金
長野県や長野市は、事業内容や設備導入などに必要な費用の一部を補助する制度を提供しています。
長野県
信州新事業創出支援補助金
新規事業の立ち上げや販路拡大を支援
補助金額：最大100万円
長野県新型コロナウイルス感染症対応事業継続支援補助金
コロナ禍の影響を受けた事業者の事業継続を支援
補助金額：最大100万円
その他
・農林水産業関連の補助金
・観光業関連の補助金
・環境対策関連の補助金
長野市
長野市産業振興補助金
新規事業の立ち上げや設備導入などを支援
補助金額：最大50万円
長野市商業活性化支援事業補助金
商店街の活性化を支援
補助金額：最大100万円
その他
・創業支援補助金
・中小企業向けIT導入補助金
融資・補助金・助成金の活用方法
融資・補助金・助成金の活用には、以下の点に注意が必要です。
申請時期
制度によって申請時期が異なるため、事前に確認する必要があります。
申請書類
必要書類が揃っていないと申請できないため、早めに準備する必要があります。
事業計画書
事業内容や資金使途を明確に記載した事業計画書が必要です。
融資・補助金・助成金の活用は、開業資金を確保し、事業を成功させるために有効な手段です。
※こちらは2024年1月5日現在の情報です。最新の情報はこちらからご確認ください。
融資を受ける際に気を付けるべきポイントとは
長野で飲食店を開業する際に融資を受ける場合、以下の点に注意が必要です。
計画的な資金調達
・開業資金だけでなく、運転資金も考慮する。
・自己資金をできるだけ多く用意する。
・融資の種類と返済方法を理解する。
事業計画書の重要性
・事業内容、収益計画、資金使途などを明確に記載する。
・専門家に相談し、説得力のある計画書を作成する。
金利と返済負担
・金利だけでなく、返済期間や手数料なども考慮する。
・返済負担が大きくなりすぎないように、無理のない借入額を設定する。
信用情報の重要性
・過去に延滞や事故がないか、信用情報を確認する。
・信用情報が悪化していると、融資を受けられない可能性がある。
融資担当者とのコミュニケーション
・事業内容や資金使途を丁寧に説明する。
・質問には誠実に答える。
専門家の活用
・税理士や会計士などの専門家に相談する。
・融資の申し込み手続きや事業計画書の作成をサポートしてくれる。
融資の種類と特徴
・長野県や長野市が提供する融資制度は、金利が低く、返済期間が長いなどのメリットがある。
・日本政策金融公庫は、創業融資や設備資金など、様々な融資制度を提供している。
・信用金庫や銀行は、各行独自の融資制度を提供している。
補助金・助成金の活用
・融資だけでなく、補助金・助成金も活用することで、資金調達を有利に進めることができる。
・制度の要件を満たしているか、事前に確認する。
融資後のフォロー
・融資後は、定期的に返済状況を報告する。
・事業状況が悪化した場合は、早めに相談する。
情報収集
・長野県や長野市のホームページなどで、融資制度に関する情報を収集する。
・融資セミナーや相談会に参加する。
長野で飲食店を開業する際に融資を受けるためには、上記のポイントを参考に、計画的に準備を進めることが重要です。
融資は事業の成功を左右する重要な要素です。しっかりと準備をして、希望に沿った融資を受けられるようにしましょう。
長野県で開業する際の費用の相場とは？
長野で飲食店を開業する際の費用は、店舗の規模や形態、設備の充実度などによって大きく異なります。
以下は、一般的な飲食店の開業費用の一例です。
物件取得費用
店舗の広さや立地条件によって大きく変動します。
テナント
敷金：1～2ヶ月分の賃料
礼金：1～2ヶ月分の賃料
仲介手数料：賃料の1ヶ月分
改装費：100万円～
自社ビル建設の場合
土地取得費：数千万円～
建築費：数千万円～
設備費用
厨房機器
100万円～
客席設備
テーブル、イス、食器など：50万円～
厨房用品
調理器具、食器など：50万円～
その他
レジ、エアコン、照明など：100万円～
許認可費用
食品営業許可
1万円～
酒類販売免許
10万円～
その他
消防設備の設置費用など：50万円～
開業準備費用
広告宣伝費
50万円～
人材採用費用
10万円～
各種手続き費用
10万円～
運転資金
家賃、人件費、食材費、光熱費など
月額100万円～
合計費用
上記の費用を合計すると、長野で飲食店を開業するには、最低でも300万円～500万円程度の資金が必要となります。
長野で飲食店を開業するには、多額の資金が必要となります。
開業前にしっかりと資金計画を立て、計画的に準備を進めることが重要です。
上記の費用はあくまで相場であり、実際の費用は店舗の規模や形態、設備の充実度などによって大きく異なります。
長野県で開業する際の資金調達の方法
長野で飲食店を開業する際には、以下の方法で資金を調達することができます。
自己資金
最も確実な資金調達方法です。開業資金の最低でも30％～50％は自己資金で用意しておくと良いでしょう。
融資
銀行や信用金庫、日本政策金融公庫などの金融機関から融資を受けることができます。
日本政策金融公庫を利用する
政府系の金融機関であり、創業融資や設備資金など、様々な融資制度を提供しています。
創業融資制度
新規事業を始める方または事業開始後税務申告を2期終えていない方を対象
融資額：最大3,000万円
金利：1.2％～
小規模企業向け総合資金
小規模企業の設備資金や運転資金を支援
融資額：最大5,000万円
金利：1.4％～
その他
創業・チャレンジ支援資金：最大1,000万円、金利0.7％～
新型コロナウイルス感染症特別事業資金：最大2,000万円、金利1.0％～
融資を受けるためのポイント
・事業計画書をしっかりと作成する。
・自己資金をできるだけ多く用意する。
・金融機関との面談にしっかりと準備する。
※こちらは2024年1月5日現在の内容です。最新の情報など詳しくは日本政策金融公庫の公式ＨＰなどで確認してください。
補助金・助成金
長野県や長野市は、飲食店開業を支援する補助金・助成金制度を提供しています。
長野県創業支援補助金
新規事業の立ち上げや販路拡大を支援
補助金額：最大100万円
長野市産業振興補助金
新規事業の立ち上げや設備導入などを支援
補助金額：最大50万円
詳しくは、長野県や長野市のホームページなどで確認してください。
クラウドファンディング
インターネットを通じて多くの人から資金を集める方法です。
・開業前に事業内容や理念を多くの人に知ってもらうことができる。
・返礼品を用意することで、顧客を獲得することができる。
その他
・知人や友人から借りる。
・信販会社を利用する。
長野で飲食店を開業する際には、様々な方法で資金を調達することができます。
それぞれの方法の特徴を理解し、自分に合った方法を選択することが重要です。
融資を受ける場合は、事前にしっかりと準備しておきましょう。
長野県で開業する際の実際の開業までの流れを解説
長野で飲食店を開業する際には、以下の流れで準備を進める必要があります。
コンセプト・ターゲットの明確化
・どのような客層にどのような料理を提供したいかを明確にする。
・競合店との差別化ポイントを明確にする。
事業計画書の作成
事業計画書とは、飲食店の経営計画を示す書類です。事業計画書には、以下の内容を盛り込みましょう。
店舗の概要
店舗の立地や規模、コンセプト、内装、設備などをまとめたものです。大まかにどのような店舗を想定しているのかまとめましょう。
メニューやコンセプト
競合店を分析したり独自の強みを打ち出したりすることで競争に勝てるよう考えましょう。
ターゲット顧客
ターゲット顧客を明確にすることで店舗の方向性や立地の条件なども明確になってきます。
売上計画、収支計画
収支計画を実現可能なものにすることで明確なビジョンを打ち出しましょう。売り上げの計画もしっかりとすることで事業の実現性を明確にします。
事業計画書は、金融機関から融資を受ける際にも必要となります。
物件の選定
・コンセプトやターゲットに合致した立地を選ぶ。
・十分な広さや駐車場の有無などを考慮する。
資金調達
・自己資金、融資、補助金・助成金などを活用する。
・融資を受ける場合は、事前に審査に通過する必要がある。
許認可の取得
・食品営業許可、酒類販売免許などが必要となる。
・申請手続きには時間がかかるため、早めに準備を進める。
設備・内装工事
・厨房機器、客席設備、内装などを準備する。
・業者との打ち合わせをしっかりと行い、イメージ通りの店舗を完成させる。
人材採用
・調理スタッフ、ホールスタッフなどを採用する。
・必要なスキルや経験を明確にし、適切な人材を採用する。
メニュー開発
・コンセプトに合致したメニューを開発する。
・原価計算 や 利益率などを考慮する。
開業準備
・広告宣伝、スタッフ研修、食材仕入れなどを行う。
・開業後のスムーズな運営に向けて、しっかりと準備を進める。
開業
いよいよ開店！
・お客様に満足いただけるサービスを提供できるよう、努力を続ける。
・開業後は、お客様が心地よいサービスに努め、顧客満足度向上に努める。
開業までのスケジュール
上記の流れを全て完了するまで、3ヶ月～6ヶ月程度かかります。
長野で飲食店を開業するメリットデメリット
メリット
新鮮な地元食材
新鮮な地元の農産物や食材が豊富で、地元の特産品を使用することで、高品質で味わい深い料理を提供できます。
四季折々の魅力
季節ごとの風景や気候が多彩で、それに合わせたメニューを提供することで、顧客に季節感を楽しんでもらえます。
季節限定メニューなどで差別化を図りましょう。
観光客への魅力
観光地として人気があり、観光名所に近い場所で飲食店を経営することで、観光客を引き寄せられます。
地域社会への貢献
地元農家や漁師との協力を通じて、地域コミュニティへの貢献が可能で、地元愛と信頼を築けます。
地域のイベントなどに積極的に参加しましょう。
文化と歴史の体験
豊かな歴史や文化があり、それを料理や雰囲気に取り入れることで、独自の魅力を持つ飲食店を構築できます。
デメリット
季節依存性
気候による季節的な変化が大きく、需要が一定でないため、経営の安定性に課題があります。
競争激化
多くの観光客が訪れ、多くの飲食店が存在します。競争が激しく、新規参入が困難な場合もあります。差別化を図る工夫が必要となります。
人材確保
農村地域であるため、料理人やスタッフの採用が難しいことがあり、適切な人材の確保に課題が生じることがあります。賃金などを考慮する必要があります。
季節的な食材の制約
季節によって一部の食材が入手しにくくなることがあり、メニューの多様性に制約をもたらす可能性があります。一年を通して提供できるメニューの開発などが必要です。
観光オフシーズン
冬季など一部の時期は観光客の流入が減少し、売上が減少するリスクがあるため、経営計画の調整が必要です。地元の人にも来てもらえる工夫が必要となります。
長野県で開業する際の開業資金を抑えるコツとは
長野で飲食店を開業する際に開業資金を抑えるためには、以下の点に注意する必要があります。
コンセプトを明確にする
コンセプトを明確にすることで、必要な設備や内装が絞り込まれ、無駄な費用を抑えることができます。
中古品を活用する
厨房機器や客席設備などは、中古品を利用することで費用を大幅に抑えることができます。
・長野県には、中古厨房機器を販売している業者も多くあります。
・インターネット上でも、中古厨房機器を販売しているサイトがあります。
テンポスでは多くの中古商品を取り揃えております。
DIYを行う
内装工事の一部をDIYで行うことで、人件費を抑えることができます。
・塗装や壁紙貼りなどは、比較的簡単にDIYすることができます。
・DIYに自信がない場合は、友人や家族に手伝ってもらうのも良いでしょう。
フリーランスのデザイナーに依頼する
ロゴやメニューのデザインなどは、フリーランスのデザイナーに依頼することで、費用を抑えることができます。
・クラウドソーシングサイトを利用する
・知人の紹介で依頼する
設備をリースする
厨房機器や客席設備などをリースすることで、初期費用を抑えることができます。
・リース料は月額費用となるため、資金繰りが楽になります。
・リース期間満了後は、機器を買い取ることができる場合もあります。
行政機関の補助金・助成金を利用する
長野県や長野市は、飲食店開業を支援する補助金・助成金制度を提供しています。
これらの制度を利用することで、開業資金を軽減することができます。
詳しくは、長野県や長野市のホームページなどで確認してください。
低コストで集客できる方法を活用する
SNSやブログなどを活用することで、広告宣伝費を抑えることができます。
地域イベントへの参加も、効果的な集客方法となります。
経費管理を徹底する
開業後は、経費管理を徹底することで、利益を最大化することができます。
簿記ソフトなどを活用し、しっかりと記録をつけることが大切です。
専門家に相談する
開業資金を抑えるためには、専門家に相談するのも有効な手段です。
税理士や会計士などの専門家は、資金調達や税務に関するアドバイスをしてくれます。
長野で飲食店を開業する際には、上記のようなコツを参考に、開業資金を抑える努力が必要です。
開業資金を抑えることで、リスクを軽減し、成功の可能性を高めることができます。
まとめ
長野で飲食店開業の夢を実現するために、計画的な準備と積極的な情報収集が重要です。融資制度や補助金・助成金の活用、専門家への相談も有効な手段となります。熱意と努力で、成功への道を切り拓きましょう！
開業に際してご相談、ご質問お気軽にお待ちしております。
