山口県で飲食店を開業したい！そんな熱い想いをお持ちの方、いらっしゃいませんか？
しかし、開業には資金が必要…そこで気になるのが融資ですよね。
今回の記事では、山口県で飲食店開業時に融資を受ける際のポイントと、開業までの流れを徹底解説します！
目次
山口の開業率は全国38位
2015年度の厚生労働省の調査によると、飲食店を含む山口の開業率は4.1％と全国で38位です。また廃業率は4.0％となっています。山口県の開業率は、4.1%と全国38位です。これは、全国平均を下回っており、開業率が低い地域と言えます。
開業率が低い原因としては、以下のようなものが挙げられます。
・人口減少や高齢化による労働力不足
・コロナ禍による経済状況の悪化
・大都市圏への人口流出
一方で、山口県には以下のような開業率を高める可能性があるものもあります。
・豊かな自然や歴史、温暖な気候による観光客の増加
・政府による創業支援の強化
今後、山口県の開業率がどのように推移するかは、これらの要因に左右されると考えられます。
まずは融資、補助金、助成金、それぞれの特徴を知りましょう！
融資、補助金、助成金は、いずれも事業資金を調達する手段として活用できますが、それぞれに特徴があります。
融資
融資は、金融機関から借り入れを行うことです。利子をつけて返済する必要があるため、返済計画をしっかりと立てることが大切です。融資のメリットとしては、資金調達が早いこと、事業の自由度が高いことなどが挙げられます。
一方、デメリットとしては、利子がかかること、返済義務があることなどが挙げられます。
補助金
補助金は、国や地方公共団体などの公的機関から、事業の実施に必要な経費の一部を支給されるものです。返済の必要がないため、利子や返済の負担がありません。補助金のメリットとしては、資金調達が早いこと、利子や返済の負担がないことなどが挙げられます。
一方、デメリットとしては、申請に手間がかかること、採択率が低いことなどが挙げられます。
助成金
助成金は、補助金と似ていますが、補助金よりも受給要件が緩やかであるのが特徴です。補助金と同様、返済の必要がないため、利子や返済の負担がありません。助成金のメリットとしては、資金調達が早いこと、利子や返済の負担がないことなどが挙げられます。
一方、デメリットとしては、申請に手間がかかること、採択率が低いことなどが挙げられます。
それぞれの特徴をまとめると、以下のようになります。
資金調達の主体
融資：金融機関
補助金：国や地方公共団体など
助成金：国や地方公共団体など
返済の必要性
融資：必要
補助金：不要
助成金：不要
利子
融資：必要
補助金：不要
助成金：不要
申請の難易度
融資：やや高い
補助金：やや高い
助成金：比較的低い
資金の使い道
融資：自由
補助金：指定された用途に限る
助成金：指定された用途に限る
事業資金を調達する際には、それぞれの特徴を理解した上で、自社に最適な方法を選択することが大切です。
山口県で利用可能な融資・補助金・助成金とは？
山口県で飲食店を開業する場合、資金調達には様々な方法があります。ここでは、代表的な融資、補助金、助成金について詳しく説明します。
山口県で利用可能な融資
公的な融資制度
日本政策金融公庫
創業支援融資制度：最大3,000万円の融資を受けられます。
新型コロナウイルス感染症特別事業継承資金：事業継承を行う場合に最大3,000万円の融資を受けられます。
中小企業庁
創業・小規模事業者向け融資制度：最大1,500万円の融資を受けられます。
山口県
創業支援資金：最大300万円の融資を受けられます。
民間金融機関
銀行
事業計画や財務状況に基づいて融資を検討します。
信用金庫
地域密着型の金融機関として、創業支援に力を入れているところも多いです。
商工中金
中小企業向けの金融機関です。
山口県で利用可能な補助金・助成金
山口県中小企業総合支援センター
創業支援補助金
最大50万円の補助金を受けられます。
小規模事業者等販路開拓支援事業
販路開拓のための費用の一部を補助します。
山口市
商業・サービス業振興補助金
新規出店や店舗改装のための費用の一部を補助します。
その他
国や他の自治体も、様々な補助金・助成金制度を用意しています。
融資・補助金・助成金を受けるためのポイント
・事業計画をしっかりと立てる
・必要な書類を準備する
・早めに相談する
山口県には、飲食店開業を支援する様々な融資・補助金・助成金制度があります。これらの制度を有効活用することで、資金調達をスムーズに進めることができます。
詳細は各制度の窓口に問い合わせることをお勧めします。
※こちらは2024年1月5日現在の情報です。最新の情報はこちらからご確認ください。
融資を受ける際に気を付けるべきポイントとは
山口県で飲食店開業時に融資を受ける際には、以下の点に注意が必要です。
金利
金利は、借入金額に対する利息です。金利は金融機関によって異なるため、複数の金融機関を比較して金利の低いところを選ぶことが重要です。
返済期間
返済期間は、借入金額を返済するまでの期間です。返済期間が長ければ月々の返済額は低くなりますが、支払う利息総額は高くなります。返済期間は、事業の収益性などを考慮して無理のない範囲で設定する必要があります。
担保・保証人
融資を受ける際には、担保や保証人を求められる場合があります。担保とは、返済が滞った場合に金融機関が差し押さえることができる財産です。保証人は、借り主が返済できない場合に代わりに返済する義務を負う人です。
事業計画書の作成
事業計画書とは、飲食店の経営計画を示す書類です。事業計画書には、以下の内容を盛り込みましょう。
店舗の概要
店舗の立地や規模、コンセプト、内装、設備などをまとめたものです。大まかにどのような店舗を想定しているのかまとめましょう。
メニューやコンセプト
競合店を分析したり独自の強みを打ち出したりすることで競争に勝てるよう考えましょう。
ターゲット顧客
ターゲット顧客を明確にすることで店舗の方向性や立地の条件なども明確になってきます。
売上計画、収支計画
収支計画を実現可能なものにすることで明確なビジョンを打ち出しましょう。売り上げの計画もしっかりとすることで事業の実現性を明確にします。
事業計画書は、金融機関から融資を受ける際にも必要となります。
審査基準
金融機関にはそれぞれ独自の審査基準があります。融資を受けるためには、審査基準を満たす必要があります。審査基準は、金融機関のホームページなどで確認することができます。
早めに相談する
融資を受けるには、審査に時間がかかる場合があります。開業までに必要な資金を確保するためには、早めに金融機関に相談することが重要です。
専門家に相談する
融資制度は複雑な場合があり、自分で手続きを進めるのは難しいと感じるかもしれません。そのような場合は、融資の専門家に相談することをお勧めします。
その他
・複数の金融機関を比較して、自分に合った融資を選ぶ
・借入金額は必要最低限に抑える
・返済計画をしっかりと立てておく
・金融機関とのコミュニケーションを密にする
山口県で融資を受ける際には、金利、返済期間、担保・保証人、事業計画、審査基準など、様々な点に注意する必要があります。事前にしっかりと準備しておくことで、スムーズに融資を受けることができます。
山口県で開業する際の費用の相場とは？
山口県で飲食店を開業する際の費用は、店舗規模、業態、設備、内装などによって大きく異なります。
店舗取得費用
テナント
敷金：1～2ヶ月分の賃料
礼金：1ヶ月分の賃料
仲介手数料：賃料の1ヶ月分＋消費税
居抜き物件
譲渡金：100万円～300万円
仲介手数料：譲渡金の5%～10%
改装費用
スケルトン状態からの内装工事
100万円～300万円
居抜き物件の改装
50万円～100万円
設備費用
厨房設備
100万円～300万円
客席設備
50万円～100万円
厨房用品
20万円～50万円
食器類
10万円～30万円
許認可費用
営業許可
1万円～2万円
酒類販売免許
25万円～30万円
その他費用
広告宣伝費
50万円～100万円
運転資金
3ヶ月～6ヶ月分の売上
費用の相場例
喫茶店
100万円～200万円
居酒屋
200万円～300万円
ラーメン店
150万円～250万円
山口県で飲食店を開業する際の費用は、店舗規模や業態によって大きく異なります。費用の相場を参考に、事業計画をしっかりと立てて開業準備を進めることが重要です。
山口県で開業する際の資金調達の方法
山口県で飲食店を開業する際に必要な資金は、店舗規模や業態によって異なりますが、一般的には数百万円から数千万円かかります。
資金調達には、以下の方法があります。
自己資金
自己資金は、返済義務がないため、最も負担の少ない資金調達方法です。開業資金の一部または全てを自己資金で賄うことができれば、借入金による利息負担を軽減できます。
融資
金融機関から融資を受ける方法です。融資には、返済義務と利息が発生します。
民間金融機関
銀行、信用金庫、信用組合などの民間金融機関からも融資を受けることができます。
銀行
・大手銀行は、比較的に金利が低く、融資額も大きくなります。
・審査基準は厳しめです。
信用金庫
・地域密着型の金融機関であり、創業支援に力を入れているところも多いです。
・銀行よりも審査基準が緩やかです。
信用組合
・中小企業や個人事業主向けの融資に力を入れているところが多いです。
・金利は、銀行や信用金庫よりも高くなります。
補助金・助成金
国や自治体から補助金や助成金を受けることができます。
国
中小企業庁：創業支援補助金
農林水産省：農山漁村振興交付金
山口県
・山口県創業支援資金
・山口市商業・サービス業振興補助金
クラウドファンディング
インターネットを通じて多くの人から資金を集める方法です。
日本政策金融公庫を利用する
日本政策金融公庫は、中小企業や創業者を支援するために設立された金融機関です。飲食店開業向けの融資制度も充実しており、以下の融資制度があります。
創業融資制度
新規事業を始める方に、最大3,000万円の融資を受けられます。
無担保・無保証で融資を受けられる制度もあります。
小規模事業者向け融資制度
500万円以下の融資を受けられます。
比較的審査基準が緩やかです。
新型コロナウイルス感染症特別事業継承資金
事業継承を行う場合に最大3,000万円の融資を受けられます。
※こちらは2024年1月5日現在の内容です。最新の情報など詳しくは日本政策金融公庫の公式ＨＰなどで確認してください。
その他
・友人・知人からの借入
・リース
資金調達方法を選ぶ際には、以下の点を考慮する必要があります。
・必要な資金額
・返済能力
・金利
・審査基準
・補助金・助成金の要件
複数の方法を組み合わせて資金調達するのが一般的です。
山口県で飲食店を開業する際には、自己資金、融資、補助金・助成金、クラウドファンディングなど、様々な資金調達方法があります。それぞれのメリットとデメリットを理解し、事業計画に合った方法を選択することが重要です。
山口県で開業する際の実際の開業までの流れを解説
山口県で飲食店を開業するには、以下の流れで準備を進める必要があります。
コンセプト・業態の決定コンセプト・業態の決定：1～2ヶ月
まず、どのような飲食店を開業するのか、コンセプトと業態を決定する必要があります。ターゲット顧客層、競合店分析、収益計画などを考慮して、具体的なイメージを固めていきます。
あわせて事業計画書を作成しましょう。
資金調達資金調達：1～2ヶ月
開業に必要な資金を調達します。自己資金、融資、補助金・助成金などを活用し、資金計画を立てましょう。
物件探し：1～2ヶ月
コンセプトに合った物件を探します。立地条件、広さ、設備、賃料などを考慮して、最適な物件を選びましょう。
許認可取得許認可取得：1～2ヶ月
営業許可、酒類販売免許などの必要な許認可を取得します。
店舗設計・内装工事店舗設計・内装工事：2～3ヶ月
店舗の設計・内装工事を行います。厨房設備、客席設備、インテリアなどを設置します。
開業準備：1～2ヶ月
メニュー開発、スタッフ募集、食材仕入れ、宣伝広告などの開業準備を進めます。
合計：約6～12ヶ月
開業前にやっておくことはたくさんあります。ここに記載したものは一般的な日数なので店舗の規模や業種などによっても変わってきます。開店後に困ったことにならないようしっかり準備しましょう。
開業
いよいよ開店です。
・開店セレモニー
・広告宣伝
開業後は、顧客満足度向上に努めましょう。
開業までの流れで注意すべきポイント
・計画的に準備を進めること
・資金計画をしっかりと立てること
・許認可取得の手続きを早めに始めること
・開業前に試食会やプレオープンなどを行い、準備を万全にすること
山口県で飲食店を開業するには、様々な準備が必要です。計画的に準備を進め、しっかりと準備をしておくことで、スムーズな開業を実現することができます。
山口で飲食店を開業するメリットデメリット
メリット
豊かな自然と歴史に恵まれた地域
豊かな自然と歴史に恵まれた地域です。そのため、郷土料理には、豊富な海の幸や山の幸を使ったものが多く、地元の人々に愛されています。
生活費が安く、人件費も抑えられる
生活費が安い地域です。そのため、初期費用やランニングコストを抑えることができます。
創業支援制度が充実している
創業支援制度が充実しています。創業資金の融資や、経営のノウハウを学べる講座などが利用できます。
競合店が少ない
他県に比べて競合店が少ない地域です。そのため、差別化を図ることで、成功の可能性を高めることができます。
コロナ禍による影響が緩和されつつある
コロナ禍による影響が緩和されつつあります。飲食店の営業再開や、観光客の増加が期待できるため、開業後の経営が安定しやすくなる可能性があります。
デメリット
人口減少や高齢化による市場縮小
人口減少と高齢化が進んでいる地域です。そのため、市場規模が縮小しており、飲食店の売上や利益を伸ばすことが難しくなる可能性があります。
競争激化
他県より少ないとはいえ近年は、新規開業や業態転換する飲食店が増えているため、競争が激化しています。そのため、差別化や集客力のあるお店づくりが求められます。
観光客の減少
コロナ禍の影響で、観光客の減少が続いています。そのため、観光客をターゲットとした飲食店は、売上や利益に大きな影響を受ける可能性があります。
物流コストの上昇
原材料や食材の物流コストが上昇しています。そのため、仕入れコストの増加が、収益性の低下につながる可能性があります。
人材不足
人口減少や高齢化による労働力不足が、人材確保の課題となっています。そのため、人手不足による営業時間の短縮や、サービスの低下などのリスクがあります。
山口県で開業する際の開業資金を抑えるコツとは
山口県で飲食店を開業する際には、資金調達はもちろん、開業資金を抑えることも重要です。
以下に、開業資金を抑えるコツをご紹介します。
中古機器を活用する
厨房機器や客席設備は、新品を購入すると高額な費用がかかります。中古品であれば、新品の半額以下で購入することができます。
・中古厨房機器販売店で購入する
・オークションサイトやフリマアプリで購入する
・知人から譲ってもらう
テンポスでは多くの中古商品を取り揃えております。
DIYで内装を行う
内装工事は、業者に依頼すると費用がかかります。DIYで内装を行うことで、費用を大幅に抑えることができます。
・壁を塗り替える
・床を張り替える
・家具を自作する
フリーランスのデザイナーに依頼する
ロゴやメニューのデザインなどは、フリーランスのデザイナーに依頼することで、費用を抑えることができます。
・クラウドソーシングサイトを利用する
・知人の紹介で依頼する
行政の補助金・助成金を利用する
山口県には、飲食店開業向けの補助金・助成金制度があります。これらの制度を活用することで、資金調達を有利に進めることができます。
・山口県創業支援資金
・山口市商業・サービス業振興補助金
クラウドファンディングを活用する
クラウドファンディングで開業資金を調達する方法もあります。
・魅力的なプロジェクトページを作成する
・リターンを充実させる
その他
・開業時期をオフシーズンにする
・格安レンタルスペースを利用する
・フードトラックから始める
山口県で飲食店を開業する際には、様々な方法で開業資金を抑えることができます。事前にしっかりと情報収集を行い、自分に合った方法を選択することが重要です。
まとめ
山口県で飲食店開業を目指すあなたへ。夢を実現するために、綿密な計画と資金調達戦略を立てましょう。自己資金、補助金、そして融資を組み合わせ、開業への道を確実に歩み始めましょう。専門家のサポートも活用し、成功への扉を開きましょう！
開業に際してご相談、ご質問お気軽にお待ちしております。
