新規開業時に、物件が決まり、内装工事の予定が立つと次は厨房機器の選びになります。厨房のサイズやメニューに合わせた商品を選ぶのも、同じ機器でも何が違うのか考えるのも大変です。
今回はよく使われる機器のそれぞれの違いをまとめてみました。
目次
ガスコンロ
ガスコンロは大きく分けて、外管式、内管式の2種類があります。
【外管式】
・外側に付いているガス管のコックをひねって手動で点火します。
・コックでガス量を調節できるため、微妙な火力調節が可能です。
・安全装置がついていないので、基本的に一度火を付けたらその場を離れずに調理をする必要があります。
【内管式】
・つまみをまわして自動点火します。
・微妙な火力調整はできません。
・安全装置が付いているため、経験の大小に関わらず安全に使用することができます。
上記のように外管式は、微妙な火力調整が必要なメニューがあり、シェフが厨房を離れず調理する場合に選ばれることが多く、内管式はアルバイトを含めシフトで調理者が代わる場合に選ばれることが多いです。
※商品により呼び方が異なります。(呼び方は一例です)
ガステーブルコンロ:
コンロ台などの上に乗せる小型のコンロです。1口から6口程度まであり、厨房の大きさや、調理をするメニュー数等により選ぶことができます。
ガステーブル:
脚付きのコンロでオーブンがついていないため、オーブン不要の場合や別にオーブンがある場合に利用されます。一般的に幅が750mm以上の商品が多いため場所を取ります。
ガスレンジ:
コンロとオーブンが一体化しているため、別途オーブンの場所を取らずスペースの有効利用ができます。オーブンは通常のオーブンやコンベクションオーブンなど、用途に応じ選ぶことができます。
【注意点】
・ガスレンジのコンベクションオーブン付きの商品はガスの他に、電源が必要となり、商品により単相100V、三相200Vの商品があるため、購入前に確認が必要です。
・ガス種(都市ガス、プロパンガス)を間違わないよう、ご注意ください。
鋳物コンロ
鋳物コンロは、火力が強い上に、ある程度設置場所が自由です。なので、鋳物コンロはガス管さえつなげることができれば、どこでも料理に必要な火力を得ることができます。
大きく分けて羽付き、羽なしの2種類があり、その中で種火あり、種火なしがあります。
【羽付き】
・炎が45度に広がり、鍋全体に火が当たるため、スープなどの温めやラーメンのスープ作りに最適です。
・羽なしより油の汚れによる目詰まりが少ないと言われています。
【羽なし】
・炎が真上に出るため、炒め物など、高火力で一気に仕上げる料理に最適です。
【種火あり】
・一度火を付けたら、常に火が付いている状態です。
・中華料理やラーメンのスープなど、長時間火をつけたまま使用する際に向いています。
・火が消えないため、常に料理をしたり、厨房に人がいる状況が必要です。
【種火なし】
・一回ごとに火を付ける必要がありますがその分安全です。
・屋外の調理や厨房内に人がいない時間がある時、長時間火を使い続ける必要がない時などは種火なしを選んだほうが安心です。
【注意点】
・火力が強いため、揚げ物などには利用しないでください。
・ガス種(都市ガス、プロパンガス)を間違わないよう、ご注意ください。
冷蔵ショーケース
冷蔵ショーケースは種類もサイズもさまざまです。用途や厨房サイズに最適な商品を選びましょう。
【卓上冷蔵ショーケース】
・レジ横やカウンターの上に置き、お客様に見せるためのショーケース
【小型冷蔵ショーケース】
・さまざまなサイズがあり、厨房の隙間に置くことができ便利です。
・テーブル型ショーケースは高さが800mmになっているため、作業台としても利用可能
・温度が3度~10度程度となっているため生肉や魚の保管はできません。
【リーチインショーケース】
・照明付き、曇り止め、木目調のスタイリッシュな商品など、ホール設置におすすめ。
・大きいサイズの商品が多く場所を取ります。
※その他、アイランドタイプ(オープンタイプ)、ケーキショーケース、ネタケースなどまだまだたくさんの種類があります。
目的により最適な商品を紹介しますので是非ご相談ください。
更に詳しく知りたい方は過去の記事も参考にしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
是非、お店の大きさやメニューにあった商品選びの参考にしてください。