買取依頼された業務用冷蔵庫や冷蔵ショーケースはどうやって運ばれていくのでしょうか?
今回は買取センターの買取現場をレポートいたします。
目次
徹底した見積り(でもスピーディー)
お客様から買取依頼があったら内容をお伺いしたのちスケジュールを調整してお客様のお店に伺います。
翌日~翌々日に伺うパターンが多いようです。当然お見積りは当然無料です。
機器をリストに書き出し
見積スタッフが商品の型式、年式、状態などを1機種毎に細かくかつ素早くチェックしていきます。
営業中の場合は実温度を見れば正確に動作しているかどうかは一目瞭然です。
現場で動作確認が出来ない場合は持ち帰ってからの動作確認となる場合もあるとの事でした。
経験豊富なスタッフは業務用冷蔵庫や冷蔵ショーケースに標準で付属している棚板の枚数や排水タンクなどを熟知しているため短時間でリストに記入していきます。
画像の例では営業も終了しており食材などもなくすっきりしていますが、実際はこんな現場ばかりではありません。
営業時間内で調理真っ最中の現場、1ヶ月前に営業を終了して食材が残ったまま電気を止められてしまった現場・・・など様々です。
冷蔵庫やショーケースの機種名や状態をチェック
搬出経路を細かくチェック
ひととおりリスト化したあとチェックするのは運び出すための経路となります。
出入口の幅や高さはもちろん、多層階の場合はエレベーターの有無やエレベーター内の広さ、エレベーターが無い場合は階段や踊り場の状態、重量のある機器を運ぶため段差など細かくチェックしていきます。
一見さっとチェックしているように見えてたくさんのポイントを押さえています。
建物によっては養生が必要となりますので、養生部材の数量なども確認していきます。
ここを見誤ると搬出当日えらい目に合います。
特に階段手降ろしの現場などで人数足りないと・・・それはもう事故です。
事故が起こらないよう見積担当者はより真剣にならざるを得ません。
機器の取り外し
お客様より見積金額に納得して頂けたらいよいよ搬出作業となります。
使い込まれて汚れている厨房機器も数日後にはテンポスの店頭に並ぶ立派な商品です。
スタッフは新品の厨房機器と同様に丁寧に扱っていきます。
とはいうものの1日に数件の現場をこなすためにスピーディ―に作業します。
例えば一人で10の作業ができるとすると二人では20どころではなく30~40くらいの作業ができてしまいます。声を掛け合いながら作業をすすめていきます。
買取依頼をされた飲食店の方々はよく作業スピードの早さに驚かれます。
排水設備や扉に注意して
業務用冷蔵庫や冷蔵ショーケースは電源コード以外に排水の設備があります。
機器を傾けて排水の設備を確認します。排水ホースや排水タンクをはずしていきます。
冷蔵ショーケースのガラスは運ぶ前にかならず外します。傾けるとガラス戸が一気に片側によって破損するのを防ぐためです。
あと電源コードなども誤って下敷きにならないように機器にテープで仮止めしておきます。
搬出経路の広さがギリギリの場合は冷蔵庫の扉や上部の冷蔵ユニットまで分解することもあります。
機器の搬出
取り外しながらもどんどん店外に運び出していきます。基本2名で作業をすすめます。
丁寧に運び出し
厨房機器は重量物が多いので、基本的に台車に載せて運びます。
狭い戸口もぶつけないように安全を確保しながら慎重に運び出します。
ここで見積りの時の細かいチェックが生きてきます。
外部スペースに余裕がある場合はどんどん出せば問題ありませんが、スペースに限りがある場合はすぐに車に積み込んでいきます。その場合は出す順番も非常に重要になってきます。車に積む順番を間違えてしまうと最終的に全部を車に積み込めず積み残しが発生してしまいます。
台車に載せると出入口ギリギリに
ガラスの扉は破損しないよう外して搬出
ササっと積み込み
物量に応じた車両に順序よく積み込んでいきます。
重量物はパワーゲート(実は商標らしいです。油圧で荷物を載せたまま上下できるあれです)で持ち上げます。
パワーゲートが付いてない車両の場合は毛布などを敷いて滑らせながら引き上げます。
このやり方でもたいがいの機器は持ち上げることができます。
車両に載せたあとに外しておいたガラス戸などをもとに戻して動かないように養生テープで固定しておきます。
そのあと毛布などで養生しロープやベルトでしっかり固定します。
作業完了確認
積み込みが終了したら現場に忘れ物はないか確認し、最後に清掃して完了です。
まとめ
今回は人気商品である業務用冷蔵庫や冷蔵ショーケースの実際の引揚げ現場について説明させていただきました。
普段はなかなか目にすることのない裏側の世界ですが、この作業が中古厨房機器の店舗を支えています。
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