最近はコロナが落ち着き、旅行や食事など、外に出る人が多くなってきました。
人の動きが戻ってきた今こそ、新たに飲食店を始めたい、という方もいるのではないでしょうか。
本記事では、「飲食店を始めてみたいけど何から準備したらいいのかわからない」そんな人に向けて開業までのフローチャートを作成しました。
目次
【3〜6ヶ月前】 開業準備
まずは飲食店を開業するために必要な計画、準備を紹介します。
開業場所の選定と契約の交渉
周辺の競合店や顧客の流れを考慮し、集客やアクセスの良い場所を選びます。
アクセスの良さについては公共交通機関の利便性や駐車場の有無、歩行者や車の通行量をチェックしてみてください。
集客面では商業施設やオフィスビルの近く、観光地や繁華街の周辺など、集客のポテンシャルが高い場所を優先的に検討するとよいでしょう。
また、物件の契約条件や賃料なども交渉し、経営に適した条件を確保します。
開業に必要な許可や手続きの準備
営業許可や衛生許可、営業税の申請など、地域の規制や法律に基づく許可を取得するための手続きをします。関連する機関と連携して必要書類の作成を進めていきましょう。
メニューの開発と食材の調達先の確保
飲食店のコンセプトやターゲット顧客に合わせて、魅力的なメニューを開発します。
レシピの作成や味のテスト、原価計算などを行い、収益性を考慮しましょう。
また、信頼できる卸業者や生産者との関係を構築し、安定的な食材の供給を確保することが重要です。
スタッフの採用と研修計画の策定
スタッフの人数と役割を決定し、採用活動を行いましょう。
面接や選考プロセスを通じて適切な人材を採用し、経験やスキルに応じた研修計画を策定します。
スタッフの能力向上とチームの一体感を醸成するために重要なプロセスです。
財務管理と資金調達の計画
開業に必要な予算を計画し、資金調達の方法を検討します。
経費の見積もりや収支予測、資金調達のための申請書類の作成、会計システムやPOSシステムの導入計画も立て、正確な財務管理を行いましょう。
広告・宣伝とマーケティング活動
開業前からマーケティング活動を開始し、ターゲット顧客へのアピールや集客を促進するのが重要です。
広告や宣伝手法の選定、ソーシャルメディアの活用、周辺地域のマーケットリサーチなどを行い、話題性のある飲食店として認知されるようにしましょう。
【2〜4ヶ月前】 内装・設備の準備
内装デザインの計画
店舗のコンセプトやターゲット顧客に合わせて、雰囲気やイメージを決定します。
例えば、モダンで洗練された雰囲気や、温かみのあるアットホームな雰囲気などを表現するために、色彩や照明、家具のスタイルなどを検討します。
レイアウトの設計
キッチンエリア、ダイニングエリア、バーカウンターなどの各エリアの配置を考慮し、効率的な動線やスペースの使い方を計画しましょう。
スタッフと顧客の動線がスムーズであり、快適な食事やサービスを提供できるようにすることが理想です。
壁や床の仕上げ
清潔さやデザイン性、耐久性を考慮して素材を選びましょう。
特にキッチンや調理エリアでは、衛生基準を満たす防水性や耐摩耗性のある素材が必要です。
また、床の選定には滑り止め効果や騒音対策も念頭に置きましょう。
照明の設計
適切な照明設計により、快適な雰囲気を演出し、料理や店内の魅力を引き立てることができます。
明るさや色温度、照明の配置などを考慮し、コンセプトに合う雰囲気を作り出します。
設備の準備
キッチン設備や調理器具、冷蔵庫や冷凍庫、食器やカトラリー、POSシステムなど、飲食店の運営に必要な設備を準備します。
信頼性の高いブランドや耐久性のある品質を選ぶことで、スムーズな業務運営を実現します。
【1〜3ヶ月前】 計画立案
開業のビジョンと目標の確定
開業する飲食店のビジネスコンセプトを明確にしましょう。
料理のジャンルやスタイル、価格帯、ターゲット顧客などを含む事業の特徴や方向性です。
その上で売上目標や顧客数の目標など、飲食店の目標を具体的に設定しましょう。
目標達成のため、競合分析やマーケット調査を通じて、顧客ニーズや競争環境を把握し、独自の差別化ポイントやマーケティング戦略を立案します。
予算の設定と資金調達の計画
収入と経費の見積もりを行い、財務プランと予算を作成します。
開業時の投資費用、月次の固定費や変動費、人件費、原材料費、広告宣伝費などを考慮しましょう。
収支予測やキャッシュフローの予測を通じて、経営の健全性や収益性を評価します。
営業計画と運営プロセス
営業時間、メニュー開発、サービスの品質基準、顧客対応など、飲食店の運営に関する計画を立案します。
スタッフのトレーニングやプロセスの改善、顧客フィードバックの収集などを通じて、効率的で質の高い運営を目指します。
【1〜2ヶ月前】 マーケティング活動
ターゲット顧客の特定と理解
飲食店の成功にはターゲット顧客を明確に特定し、そのニーズや好みを理解することが不可欠です。
年齢層、性別、興味関心、消費行動などの要素を考慮する必要があります。
オンライン上での存在感
ウェブサイトやソーシャルメディアの活用により、オンラインでの存在感を高めましょう。
魅力的なウェブサイトを作成し、SNSプロファイルを活用して情報発信や顧客とのコミュニケーションを行います。
ローカルマーケティングの実施
飲食店は地域に密着したビジネスであるため、地元のコミュニティとの関わりを大切にしましょう。
地元イベントへの参加やスポンサーシップ、地域メディアへの露出などを通じて、地元顧客へのアピールを積極的に行っていくことで、地域の方との関係性を構築することに繋がります。
【開業前数日〜数週間前】 ソフトオープン
ソフトオープンは、正式なオープン前に一部の顧客を対象にした試運転的な開業形式です。
主な目的は、実際の運営を始める前に店舗の機能やシステムをテストし、改善点を洗い出すことです。
スタッフのトレーニングやプロセスの確認、料理の提供方法の調整など、運営上の問題を特定し、改善する機会を提供します。
フィードバックの収集
ソフトオープン期間中に顧客からのフィードバックを積極的に収集しましょう。
アンケートや意見箱、口コミの傾向分析など、さまざまな方法で意見を集め、改善点や顧客の要望を把握します。
顧客の声に耳を傾け、問題点を修正し、サービスの向上に取り組むことが重要です。
マーケティングと宣伝
ソフトオープンの情報を事前に周知しましょう。
ソーシャルメディアやウェブサイト、地域の広告などを通じて、開業日や特別なプロモーションをアナウンスします。
ソフトオープン中の口コミや写真共有を促し、興味を持った顧客を誘引します。
【開業日 グランドオープン】
グランドオープンは、飲食店の成功に向けて大切な一歩です。
広告や宣伝、特別なイベント、メニューとサービスの充実、ブランドイメージの確立など、慎重に計画し、顧客に魅力的な体験を提供することが重要です。
ブランドイメージの確立
グランドオープンを機に、飲食店のブランドイメージを明確にしましょう。
店舗デザイン、ロゴ、スタイル、コンセプトなど、独自の特徴を強調します。
ブランドメッセージを一貫して伝えることで、顧客に印象付けを行います。
グランドオープン後のフォローアップ
グランドオープン後も、顧客との関係を継続的に築くためのフォローアップを行います。
顧客のフィードバックに対応し、サービスやメニューの改善に取り組みましょう。
ニュースレターやメールマーケティング、ソーシャルメディアの活用など、定期的な情報発信を行い、顧客とのコミュニケーションを継続的に維持していく事が大切になります。
まとめ
ここまででざっくりと飲食店開業のフローチャートを説明しました。
いかがだったでしょうか?
開業前には、専門家や業界関係者のアドバイスを受けることも推奨いたします。
テンポスでは、飲食店の開業についてどんなシーン・どんなお困りごとでもお手伝い可能です。
ぜひお気軽にお問い合わせ下さい!