開業準備中に意外と見落としがちな保険の加入。飲食店を開業すると、様々なリスクが起こる可能性があります。
あらかじめリスクを予想する難しさもあり、どんな保険に加入すべきか迷うことも多いのではないでしょうか。特に飲食店は食事を提供する業態のため、小売業やサービス業とは違って「食中毒」や「異物混入」など、特殊なリスクも多いです。
また、飲食店の保険は戸建てやマンションなどの住居用ではなく「事業用」になります。
この違いは「保険の掛け金」です。住居用の保険は補償額が保険期間によって変わりますが、事業用は店舗の床面積と補償金額によって変わります。
20坪の飲食店と50坪の飲食店では補償額が同じでも掛け金が異なってきます。
上記で述べた違いを踏まえ、今回は飲食店が加入すべき主な保険を紹介します!
テンポスでも保険代理店を紹介しております。
まずは話を聞いてみたいといった方もお気軽に問合せください。
目次
①飲食店には必須!生産物賠償責任保険(PL保険)
生産物賠償責任保険はPL保険とも言われ、主に店側が提供した物が原因で、提供を受けた人に身体的障害が生じた際に店側が被る損害を補償する保険のことを言います。
食中毒や異物混入があった時に補償をしてくれる保険です。
ノロウィルスや鮮魚に含まれるアニサキスによる被害は、しっかり衛生管理をしていても発生してしまう可能性があります。
店舗の規模にもよりますが、一度に感染者が多ければ多いほど賠償額も大きくなってしまいます。
食中毒は梅雨時期や夏だけでなく一年中起こる可能性があるため、食事を提供する飲食店にとっては加入必須な保険といえるでしょう。
↓PL保険について詳しく知りたい方はこちら
https://www.tenpos.com/foodmedia/management/3179/
テンポスでは飲食店向けの衛生・清掃サービスをご案内しております。「衛生環境向上」はもちろん「衛生管理のコストダウン」「経理業務の手間削減」にも貢献できますので、お気軽にご相談ください。
②営業中のトラブルに対応!施設賠償責任保険
施設賠償責任保険とは、営業中に起きたトラブルにより、お客様・通行人・周辺住民などに被害がおよび、損害賠償の責任が生じた場合に補償する保険です。
例えば、
・店内にあった家具が倒れてお客様の持ち物を破損させてしまった
・従業員が熱々の鍋を運ぼうとしたら滑ってお客様にかけてしまい火傷をさせてしまった
・洋服も汚してしまったので弁償することになった
など、常日頃から細心の注意を払っていてもスタッフの不注意で補償せざるを得ないケースが起こってしまうケースがあります。
このような事態が起きた時に賠償金を支払うのが「施設賠償責任保険」です。この保険に加入していれば、あらかじめ決められた支払限度額を上限に、賠償金の補償対象となります。
営業中に発生した人的事故、物的損害を賠償する保険になるため、施設賠償責任保険も飲食店を始めるにあたって必ず加入した方がよい保険と言えます。
③実は災害を幅広くカバー!火災保険
食事を提供する飲食店では、火災に対するリスクが高く、いつ起こってもおかしくありません。
「自分の店では火を使った料理を提供しないので加入は不要」と思っていても、近隣の飲食店や住居が火災になり被害を受ける可能性や、お客様や従業員の不祥事が起因となり火災が起きる場合もあります。
火災保険は火災や自然災害などによる、建物・建物に収容される設備や什器・商品・製品に対して補償する保険です。
火災保険と言っても、火災だけではなく風災・落雷・水漏れ・盗難などのあらゆる災害に対して幅広くカバーしてくれる保険です。
近年ニュースで見かけるようになった突然の大雨による被害など予期せぬ災害にあうことも考えられるので、幅広く補償してくれる火災保険も加入しておくのがおすすめです。
ただし、1点注意が必要なのは、火災保険では地震保険は対象外になることが多いということです。
地震大国の日本においては地震災害にも備えておく必要があるため、火災保険に加えて、可能であれば地震保険も同時に加入することをおすすめします。
↓飲食店における火災の原因、対策についての記事はこちら
https://www.tenpos.com/foodmedia/management/6421/
④店舗総合保険
今までご紹介してきた①から③までの各種保険をひとつにまとめた保険があります。それが「店舗総合保険」です。
「保険には加入したいが、種類が多くいちいち補償内容を選ぶのが大変…」と感じる方もいらっしゃると思います。
そんな時は、飲食店を経営するうえで必要な補償が総合的にセットされている「店舗総合保険」に加入することをおすすめします。
店舗総合保険は一般的な火災保険に加え、店舗の経営中に起こりうる様々なリスクに対応してくれる保険でもあります。
特に【休業】についての補償は考えておく必要があります。
ここ数年の事例で言うと、コロナ禍において多くの飲食店が休業に追い込まれたケースがありました。
・コロナのような予期せぬ事態が起こり長期で営業ができない
・台風の被害が甚大で食材が安定供給できず一定期間営業ができない
・食中毒が起きてしまい検査、指導が入り営業ができない
など様々な要因が考えられるため「休業」のリスクにも備える必要があります。
店舗休業保険をつけておくことで休業期間の粗利益がを補償されるため保険金が支払われます。
家賃や人件費の補填にもなるため加入しておくと安心ですね!
大家さんや不動産屋との契約上、各保険を個別で契約する場合もあると思いますが、自店で保険を決めて契約できる場合はぜひ店舗総合保険を検討してみましょう!
まとめ
飲食店が保険に加入する最大のメリットは経営破綻にならないためのリスク軽減になります!
従業員、お客様、近隣の方々に支えられて経営を行なう飲食店ですが、時に被害者にも加害者にもなり得る可能性があります。
保険に加入していれば、補償内容で解決できることも多いでしょう。
テンポスフードプレイスでは飲食店に必要な保険について相談できる提携先を紹介しています。
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