近年、様々な業界で”代行サービス”が増えつつあります。
飲食業界でも、”運営代行”という言葉を聞くことが増えてきました。
今回は、そんな「飲食店での運営代行」についてご紹介します。
目次
飲食店の運営は大変
飲食業界の現状
「飲食業界は厳しい」という声をよく聞きます。
一般的に、飲食店の5割が5年未満、7割が3年未満で閉店するといわれており、店舗の運営に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
飲食店が開業してから10年経つと、廃業率は90%にまで及ぶといわれています。
この数字だけでも、どれだけ厳しい業界なのかがよくわかります。
さらに、2020年のコロナ禍によって状況は悪化しました。
マスクを外して食事をする飲食店は感染リスクが高いとされ、人数制限や酒類提供の制限、さらに営業時間までも制限されることとなりました。
最近は行動の制限も緩和されてきた関係で、外食市場も少しずつ回復しています。
ですが、コロナ禍によって大きく業界は変化し、今まで通りのやり方では生き残るのは難しいのが現状です。
飲食店の運営が大変な理由
では、なぜこんなにも飲食店の運営は厳しいとされているのでしょうか。
まず大きな理由として、「ライバルが多い」ことが挙げられます。
日本には、飲食店が約70万軒以上あります。
必要な資格を取れば誰でも開業できてしまうことから、参入障壁が低い業界ともいえます。
加えて、近年ではファミレスやコンビニでもクオリティの高い食事を楽しめるようになりました。
飲食店だけではない、強力なライバルが次々に現れているのです。
また、「長時間労働」も理由の1つです。
飲食店は圧倒的に業務数が多いです。
営業時間外でも、仕込みや片付けなどの作業が必須なため、必然的に労働時間が長くなってしまいます。
このように、「拘束時間が長い」といった理由から、人材の確保も難しいとされています。
上記のような理由から、飲食店を運営していくことは大変なことだという認識が多くの人に広まっているのです。
飲食店の運営代行とは?
ここまで、飲食店を運営していくことの大変さについてご説明してきました。
では、どうしたらこの悩みを少しでも軽減することができるのでしょうか。
その解決方法の1つとして挙げられるのが、「飲食店の運営代行」です。
”あるある”の悩みを解決!
先ほども述べた通り、飲食店を運営していく中でたくさんの悩みが発生します。
その悩みは、営業時間内のものから営業時間外の事務的な部分まで、多岐にわたります。
そしてこれらの悩みは、ほとんどの飲食店に共通する内容です。
「問題なのは分かっているけれど、解決する時間がない…。」
といった飲食店に向け、”運営を代行する”ことで問題の解決を実現するサービスが生まれました。
「代わりに誰かがやってくれたら…」という言葉に心当たりがある方は、ぜひサービスを活用してみてください。
”あるある”の悩みが解決されることで余裕が生まれ、これまで手が行き届かなかった業務にも着手することができるかもしれません。
運営代行の種類
飲食店の運営代行には、主に下記の種類があります。
人材育成
飲食店を運営していくうえで、店舗の顔となるスタッフの教育は欠かせないものです。
しかし、1人1人を見ていくところまで手が回らないのが現状。
特に個人経営の店舗では、マニュアルが用意されておらず、各スタッフの独自のやり方に任せてしまうといったこともあります。
これでは、接客に関してクレームをいただいても、うまく改善に繋げられません。
そこで、代行サービスを活用することで
・研修
・マニュアル作成
・スタッフ育成
等を実現することができます。
研修に関しては、細かいスケジュールを立てるのにも一苦労ですが、
代行サービスによって丁寧に予定を組んでいくことも可能になります。
またスタッフの育成により、接客面でも高い評価を得られる店舗を目指すこともできます。
スタッフ1人1人の個性を伸ばせるような環境にするのも、店舗を運営していくうえで大切なことといえますね。
勤怠管理
事務的な業務の1つとして、勤怠管理は最低限必要な業務になります。
また飲食店ではアルバイトやパートを雇うことも多く、
シフトの作成もしなければなりません。
スタッフの給与に関係することもあり、慎重に行いたい業務ですが、
飲食業務が忙しく、ついつい後回しにしてしまうこともありますよね。
重要度が高く、時間をとられるこの作業こそ、代行してもらうことで他の業務に集中できるようにしましょう。
衛生管理
飲食店は食事をする場所ということもあり、「清潔感」が絶対に求められます。
お客様に不快な思いを少しでもさせてしまっては、お店の信用を失ってしまいます。
そのため、細かい部分でも清潔感を意識した対応が必要です。
また、2020年6月に改正食品衛生法が施行され、飲食店ではHACCPの実施が義務化されました。
HACCPとはこれまで、主に食品工場の製造工程の中で、衛生管理の手法として導入されてきたものです。
義務化によって、これまで以上に厳しく衛生管理が求められるようになりました。
HACCPについて詳しく知りたい方はこちら↓
今一度、店舗で働くスタッフ全員で衛生に対する意識を高め、管理表などを用いて厳しく管理したいところ。
お客様にとっても大切な部分であるからこそ、代行サービスを活用することをお勧めします。
テンポスフードプレイスでは、衛生管理に関するサービスがございます。
こちらもぜひご活用ください。
発注・コスト管理
料理をするうえで、発注作業は必ず必要になります。
発注でミスをすると、お客様が希望するメニューを作れないといったことにもなりかねません。
材料費は変動するものであり、お店の管理によって削減できるものです。
店舗全体のコスト管理を含め、プロの方と話し合うことで余分な出費を減らし、
益向上を目指しましょう。
売上管理
飲食店に限らず、売上を管理することは店舗を運営していく上で必須条件です。
日々お店をアップデートしていくためには、毎日の売上を日報で管理し、どんな客層が多かったのか、どの時間帯にどんなメニューが売れたのかなどのデータを分析していくことが求められます。
テンポスでは、売上のデータ集計や分析までを一括で管理可能なPOSレジを取り扱っています。
またこれらの分析によって、お店の今の課題が浮き彫りになることもあります。
今後の運営の方向性を決めるためにもかなり重要な作業となるので、
きちんと時間を作り、見直していくことが重要です。
こちらも代行サービスを利用することで、時間をかけずに「お店の現状」を把握し、
対策に専念することができます。
運営代行するメリット
飲食店における様々な業務を代行してくれる「運営代行サービス」。
活用することで、具体的にどのようなメリットが生まれるのでしょうか。
飲食本来の仕事に集中できる
飲食店が運営代行サービスを利用する理由として1番に挙げられるのが、
「飲食の業務に集中したい」
という意見でしょう。
営業時間外に行う作業や、隙間時間に行うような事務作業を代行してもらうことで、
メニュー開発や味の改良など、飲食の部分に特化した仕事ができるようになります。
自店の個性を伸ばせる
売上管理がしっかり行えるようになると、”自店の強み”が見えてくるようになるでしょう。
また、事務的業務の代行により、今まで以上にお店のことを考える時間ができます。
どういったお客様に来店していただくことが多いのか
ランチとディナーではどちらが人気なのか
など、自店の分析を深めることで個性を伸ばし、差別化ができるようになります。
競合が多い飲食業界では、とても重要なメリットといえるでしょう。
まとめ
飲食店の運営代行サービスについてご紹介してきました。
時間を多くとられる事務作業を代行することで、細かい業務にもしっかり目が行き届くようになります。
運営代行サービスが活用されることで、飲食店経営者は今まで以上に飲食業を楽しめるようになるでしょう。
飲食店の経営に関して何かお困りな方は、ぜひ利用してみてください。