目指せ!省エネ!電気代削減のために飲食店が出来ること

経営ノウハウ

皆さん、飲食店を開業し、「減らせる経費無いかな~」と考えたことありませんか?もしかしたら、その金額、少しでも削減できるかもしれません!!経費削減の解決策として、「水道光熱費の削減」を提案します。

今回は、その中でも電気料金に焦点を当ててみました。

皆さんは、飲食店に実際にかかる電気料金を知っているでしょうか?実は、身の回りのちょっとした工夫で電気料金をぐっと減らすことが出来るかもしれません。これを読んだその瞬間からできることをまとめました。コツコツ積み重ねていくことが大きな利益へとつながります。お店の経費を見直すことで利益アップにつなげていきましょう!

飲食店にかかる電気代

飲食店において、水道光熱費の約80%が電気代だと言われています。

飲食店に実際に掛かる電気代の内訳は以下のようになっています。

・照明 約30%

・厨房機器 約40%

・空調 約20%

この数字は、おおよその値であるため、変動はします。例えば、お店の大きさや季節によって、空調の使用率は変わります。また、使用している厨房機器の規模感や個数によっては厨房機器にかかる電気料金に差が生じます。

飲食店の経営において利益を上げていくためには、売り上げの数字を上げていくとともに、経費として削減できる料金を下げていく必要があります。その中でも飲食店の電気代は必要経費の中でも多くの割合を占めるということを先程お伝えしました。

参考:生活お役立ち情報 まるっとこらむ

電気代を削減することのメリット

月に1000円の削減が大きな変化に!

お店の経費削減は、利益アップに直接つなげることが出来ます。例えば、毎月1000円の電気代の削減をするとします。この心がけを1年間続けたときに、およそ12,000円もの経費の削減に繋げることが出来るのです。

小さなことでもその心がけを続けることにより、大きな削減につながっていきます。

省エネルギーを目指す

年々環境問題が深刻化している中で、節電をすることが地球温暖化を防止することにつながります。無駄な電気を使わないことが二酸化炭素や温室効果ガスの排出を減らすことにつながります。電気・ガスなどのエネルギーを生み出す際に排出される二酸化炭素量は85%以上を占めています。無駄なエネルギーを使用しないことが環境破壊を止める一歩になります。
参考:https://enechange.jp/articles/shoene

電気代を削減するために出来ること

お手洗いの電気を切る

スイッチの部分に「節電にご協力ください」や「使用後は電気を消していただくようお願いします」などの一言があるだけで、お客様の行動も変わってきます。電気代の節約だけでなく、このお店のオーナーはこまめでしっかりしている人なのだと良い印象を持っていただける可能性もあります。

また、今はセンサー付きの電気もあります。コロナ禍の状況で不特定多数の人が触るトイレのスイッチは「あまり触りたくない」という方もいるかもしれません。多少、初期投資はかかるものの、人がいなくなると消えるため、確実な電気料金の節約につなげることが出来ます。

照明を各場所に適したものに変える

白熱球は、暖色の明かりで、心を和ませるとともに、料理をおいしく見せてくれるというメリットもあります。また、電球自体の値段も比較的安価であると言えます。しかし、蛍光灯やLEDに比べ電気代が高いことがデメリットと言えます。

次に、蛍光灯です。白熱球に比べ、電気代が1/4と長期的な目で見るとお勧めであると言えます。しかし、100%の明るさになるまでに少し時間がかかります。そのため、お手洗いなどの短時間で使用する場所の電球としては不向きであると言えます。

最後にLEDです。長寿命、超省エネと言われているLEDは、白熱球の10倍~20倍の金額とかなり高くなります。しかし、長期的にみると良いことがたくさんあります。電気代は白熱球の1/8であり、寿命は20倍以上といわれています。飲食店で常につけておく必要がある照明部分があるかと思います。そのような部分にはLED電球をお勧めします。
参考:https://www.receno.com/pen/school/u6/2015-08-05.php

厨房機器も不要なものは切る

厨房器具でも、ランチとディナーの間の使用してない時間は、切れる調理器具の電源は切りましょう。また、仕込みなどの調理もない場合には、換気扇もこまめに切るようにしましょう。しかし、今のご時世も考え、『〇分に1回〇分間は換気をする』というように時間を決め、換気を行うことで省エネにつなげていくことができます。

環境省が推奨している換気時間は、『1時間に2回以上』です。窓がある店舗に関しては、換気扇を使うのではなく、窓を開けることを推奨します。

参考:https://www.env.go.jp/earth/zeb/ventilation/index.html

エアコンクリーニングを定期的に行う

エアコンは定期的に掃除をしないと、部屋のホコリがエアコンの内部やフィルターを汚してしまいます。このことで、部屋の空気は汚れ、エアコン自体も本来の力では、部屋を設定温度に出来ず、余計な電力を使用してしまうという悪循環が生まれます。せっかく出来た美味しい料理もホコリだらけの空気の中ではさすがに嫌ですよね。また、エアコンの故障にもつながってしまい、結果的によりお金がかかってしまう可能性もあります。そのため、定期的にクリーニングを行うことが節約につながります。

エアコンのクリーニングを行うと風速が42.3%上がったというデータもあります。(ダスキン調べ)効率よくエアコンを使っていくには、

『年に一回プロに依頼し、2週間に一回ご自身でフィルター掃除を行う』

という頻度がベストであると言えます。

参考:エアコンクリーニングをすると電気代が安くなるってホント? (duskin-homes.com)

参考:エアコンクリーニングの頻度を間違えると、電気代を1万円程損する話|YOURMYSTAR STYLE by ユアマイスター

新電力に切り替える

新電力に切り替えることで、多種多様なプランの中から、自分自身にあった料金プランで電気を使用することが出来ます。どの電力会社を選ぶか、どのプランを選ぶかにより、電気料金を抑えることが可能となりました。次の章で詳しく新電力についてお伝えします。

新電力について

参考:https://looop-denki.com/home/denkinavi/energy/electricity-en/new-power/

電力会社を選べる時代に!!

2016年4月から、企業や一般家庭向けの電力会社が、全面自由化となりました。このことにより、電気を利用する側が電力会社や料金メニューなどを自由に選択できるようになりました。今まで、住んでいる地域に合わせた電力会社を選ぶ必要がありました。

東京に住んでいるから、東京電力を選ばなくてはいけない!この考えが変わったのです。関東方面に住んでおり、関西の電力会社を使用している方も電気を買うことが可能になりました。

新電力とは?電力自由化について

新電力とは、「電力自由化以降、新たに参入した小売電気事業者(電気を販売する企業)」を指す言葉のことです。

電力自由化とは、「特定の企業に独占されていた電気事業に自由な参入を促すための法改正や制度改革」のことです。取り組み自体は、1995年からスタートしていました。

新電力に切り替えるメリット

①電気の安定供給の確保が出来る!

電力の需要管理は、原則として地域ごとに行われてきました。例えば、東京であれば東京電力にすることが一般的でした。しかし、電力の自由化により、電気が足りない地域にも供給できるように、現在は、地域を超え電力を融通できるような仕組みづくりがなされています。

このことにより、災害などで停電が起こりにくくなるだけでなく、再生可能エネルギーや自家発電などが電気の供給源として利用しやすくなります。まし、営業中に停電が起こったとしても、停電の心配が少しでもなくなると、停電による食材の保存などの心配やロスを減らすことができます。

②電気料金の抑制

電気の小売りが自由化されることで、新規参入する会社が増えます。そうすることで、消費者のニーズに応じたサービスも多様化します。消費者は、各会社、各店舗ごとの電気使用量に合わせたプランを選択することで、電気料金を抑えることが出来るのです!今までかかっていた電気料金をより抑えることで、そのお金を他の材料費や機会費用に回すことも可能になります。

③環境にやさしいエネルギーを選択できる

電力の自由化により、電気の購入を通して地球環境を考えた電気の購入が可能になりました。太陽光発電や風力発電、水力発電、地熱発電などの再生可能エネルギーを利用しての発電を行っている会社を選ぶことも可能です。どの電力会社がどのような発電を行っているのか、また、環境によい発電方法を選んでいる会社を選ぶことで、私たちの選択が環境を守ることにも繋がります。 
参考:電力自由化について|事業概要|関西電力 (kepco.co.jp)

相談で電気料金が抑えられる?!

先程、新電力についての話をしましたが、新電力の会社は多く存在するため、実際どの会社に問い合わせればよいか分からない…という方がおられるかもしれません。

そんなお悩みの解決をお手伝いします!!テンポスフードプレイスでは、『店舗電気代削減』のサービスをご案内しています。お問い合わせは無料でどなたでも行うことが出来るので、お気軽にご相談ください。

店舗電気代削減

まとめ

出来ることからコツコツと。
今回取り上げたことは、電気料金のみですが、電気だけでなく、ガス、水道など飲食店にかかる光熱費は様々です。これを機に見直してみるのはどうでしょうか。
環境のことを考え、省エネルギーに努めるため、お店の経営のためにも、削減できる部分から、コツコツ続けていくことが売上アップにつながる近道かもしれません。

水道料金削減

ガス料金削減

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