飲食店開業時に、資金繰りで過剰投資をして失敗してしまう理由とは?飲食店経営を成功させる方法

飲食ニュース

飲食店を経営していくうえで、資金繰りはとても大切です。万が一、資金繰りが悪化してしまうと、黒字であっても閉店に追い込まれてしまう可能性があります。

そのため、店主は常に資金繰りをして過剰に投資しないことが重要です。

飲食店は資格さえ取得すれば、比較的簡単に開業できます。しかし、開業したからといって繁盛するお店になるとは限らないのです。

「飲食店は1年で倒産する確率が30%。10年では90%」と、このように広まっており、飲食業界は厳しい競争が繰り広げられています。

ここ数年で、新型コロナウイルスの影響もあり、さらなる逆風が吹きました。2023年における飲食店の倒産件数は前年2022年に比べて増大し、居酒屋やカフェは過去最多というデータが発表され、取り上げられたのです。

(出典元:「飲食店」の倒産、前年比7割増 居酒屋・カフェは過去最多」帝国データバンク)

このように飲食店経営は難しく、資金操りが重要になります。

今回は飲食店開業に、資金操りで過剰投資をして失敗してしまう理由とは。飲食店経営を成功させる方法について紹介していきます。

資金操りとは?

資金操りとは、どのようなことなのでしょうか。資金操りとは、会社の現金や預金といった資金の増減を調整して、資金が底をつきないように管理することです。

資金というのは現金や当座預金。さらに、普通預金等の支払いとして利用できます。しかし、定期預金や不動産等は、現金化するのに時間がかかってしまうため、資金には含まれません。

資金の流れを止めないためにも、経営が非常に重要です。理由としては、資金がなければ帳簿上黒字になってしまいます。

資金が足りていないと取引先への支払いができなくなってしまったり、従業員に給与を支払えなくなってしまったりするからです。
飲食店店主は、資金が不足しないように、日頃から意識して管理する必要があります。

また、資金と似た名前で利益という言葉があります。しかし、資金と利益はまったくの別物です。

資金はあくまでも帳簿上ではなく、いつでも支払いができる現金や、預金のことです。一方で、利益とは、収益から費用を差し引いたものを指します。

資金と利益が混同してしまい、経理処理が資金繰りと同じだと勘違いしてしまう店主も数多く存在します。

会計上である利益はいつでも支払える現金や預金を指しているわけではないため、会計上の利益と現金ではお互いズレが生じてしまうのです。

発生した利益を回収するまでに時間がかかってしまうこともあり、一時的に資金が無くなってしまう恐れがあるため注意が必要です。

資金繰りで過剰投資をして失敗してしまう理由

資金操りで過剰投資をして失敗してしまう理由とはなにがあげられるのでしょうか。

ここでは資金操りで過剰投資をして失敗してしまう理由について紹介していきます。主に以下のことがあげられます。

・初期費用の過大見積もり
・市場調査の不足
・運転資金の不足
・収支のバランスが取れていない
・広告やマーケティングへの過剰投資
・経営経験の不足

それぞれ詳しくみていきましょう。

初期費用の過大見積もり

一つ目は、初期費用の過大見積もりです。顧客を引き付けるために、豪華な内外装や高額な設備を導入してしまうと、資金が不足してしまう可能性があります。

特に、新しく開業する飲食店では、内外装や設備にかかる費用が膨らむことが多いため、注意が必要です。

食材や飲料の在庫を過剰に補充していることで、運転資金が抑制されてしまいます。また、在庫のロスも費用増加に影響を与えます。

市場調査の不足

二つ目は、市場調査の不足です。開業する立地が、適切な場所でないと、高額な賃料を支払っても集客を見込めない要因となってしまいます。

さらに、どのお客様に向けてターゲットにするのかが明確でないと、集客が難しくなり、売上が見込めないでしょう。

運転資金の不足

三つ目は、運転資金の不足です。お店を開業してから売上が安定するまで半年以上はかかります。その際に、運転資金が不足してしまうと賃金や、仕入れの支払いが困難になってしまうのでしょう。

また、予期せぬ出費や売上の変動に対する備えがなければ、運営に支障を生じてしまうため、注意が必要です。

収支のバランスが取れていない

四つ目は、収支のバランスが取れていないことです。高額な家賃やスタッフの人件費が、売上に対して大きくなってしまうと、収支のバランスは崩れてしまいます。

材料費や調理費用がかかってしまい利益を出せないメニューが多いと、売上が伸びていたとしても利益を残せないため、収支のバランスをうまく取る必要があります。

広告やマーケティングへの過剰投資

五つ目は、広告やマーケティングへの過剰投資です。初期段階での広告や宣伝費に過剰に費用をかけてしまうと、長期間に渡っての経営が難しくなってしまいます。

ターゲットに届かないマーケティングに資金を投入してしまっては、期待した集客効果が得られないことが多いため、軌道に乗らない場合はどうしたらうまくいくのか考える必要があります。

経営経験の不足

六つ目は、経営経験の不足です。飲食業界や経営が未経験の場合、適切な資金計画や運営管理が難しくなり過剰投資のリスクを高めてしまうのでしょう。

そのため、経費管理や費用削減の方法がわからなくては、結果的に支出が増えてしまうため注意が必要です。

これらの要因は、資金計画の立て方や支出の管理。さらに、リスクの予測に関連しています。

過剰投資を避けるためには、計画と市場分析が必要不可欠です。また、費用管理を徹底して、運転資金に余裕を持たせることも重要です。

飲食店経営を成功させるには?

資金操りがうまくいかず、過剰投資により失敗してしまうお店は数多くあります。

その際、飲食店経営を成功させるにはどうしたらよいのでしょうか。

飲食店経営を成功させるには、経費の管理や把握をしておくことが重要です。食材ロスや過剰な人件費を減らすことで、余計な経費を抑えられます。

たとえば、メニュー数が多いと必要な食材も増えて食品ロスが増加してしまいます。安い価格で美味しい食材を調達したり、食品ロスを減らすために冷凍食材に切り替えたりすることで食品ロスの防止となるのです。

また、お客様が少ない時間帯に過剰なスタッフを配置することは人件費が余分にかかってしまいます。

混雑する時間帯をあらかじめ把握しておき、適切な人員配置を心掛けましょう。

まとめ

今回は飲食店開業に、資金操りで過剰投資をして失敗してしまう理由、飲食店経営を成功させる方法について紹介してきました。

資金操りで過剰投資をして失敗してしまう理由として、広告やマーケティングへの過剰投資や経営経験の不足があげられます。

資金操りにより、過剰投資で失敗しないためにも自分自身で費用管理を徹底して行い、運転資金に余裕を持つことが大切です。

また、新規開業時や、出店ペースが早い時にありがちなのは、銀行や公的金融機関から「資金調達ができない」「断られる」といったケース。しかし、いい物件を見つけたときには、ライバル社よりも先に出店したいもの。

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