「いつかカフェを開いて、悠々自適に生活することが将来の夢」というように、コーヒーの専門店やカフェを開業したいと思っている人が多いのではないでしょうか。
夢を追いかけていても現実的に考え「開業は難しいのでは?」「失敗したら怖い」と人は新しい挑戦に対して不安を抱えてしまうものです。
初めて開業した飲食店が順調に売り上げを伸ばしたことをきっかけに、2店舗目を開業しようかと考える店主もいるのではないでしょうか。
しかし、2店舗目を効率よく運営していくためには、失敗してしまう理由や重要なことを把握したうえで、ポイントをおさえておく必要があります。
今回は2店舗目のカフェを開きたい人。2店舗目の開業が失敗してしまうのはどうしてなのかを紹介していきます。
これから2店舗目を開業する人はぜひ参考にしてみてください。
目次
2店舗目が失敗してしまうのはどうして?
念願のカフェを開業させて、売上が絶好調となるとすぐに2店舗目の開店に踏み切る人もいるのではないでしょうか。
一方で、「カフェの2店舗目は失敗する」という話を耳にしたことがある人もいるはずです。
そのような噂話を聞くと「2店舗目の出店は辞めよう」と弱気になってしまうのも無理はありません。
しかし、2店舗目の開業が成功するとより一層利益も増加して、お店のブランドの価値が高まるでしょう。
ここでは2店舗目が失敗してしまうにはどのような理由があげられるのか紹介していきます。以下の理由があげられます。
・従業員の人手不足
・立地の選択ミス
・赤字の継続
・コンセプトの変更
それぞれ詳しくみていきましょう。
従業員の人手不足
一つ目は、従業員の人手不足です。近年では、社員やアルバイトの人手不足も飲食店の2店舗目の失敗に起こる例です。
人材不足に限らず、アルバイトや社員の育成が追いついていないことによってサービスの質が低下してしまい、大切なお客様が離れていってしまいます。
特に、2店舗目の運営を担う「店長」の力不足によって良い結果をもたらせなくて失敗してしまうケースも少なくありません。
例えば、従業員やお客様に気を配った対応ができなかったり、店長自身のスキル不足があったりでは2店舗目の経営はうまくいかないでしょう。
「2店舗目も自分が運営するから問題ない」と思っていたとしても、すべての作業を店長が引き受けると、店長自身が体調を崩してしまい最悪なケースでは、現場に戻れないということもあるでしょう。
そのため、人数とスキル。さらに、人材が揃っていない場合では2店舗目を開業したとしても、失敗してしまうと考えておきましょう。
立地の選択ミス
二つ目は、立地の選択ミスです。カフェに限らず飲食店でよくあるケース「開業する立地を間違えてしまう」ことです。
1店舗目ではあらかじめ立地の調査をおこなったにもかかわらず、2店舗目は立地条件を重点に決めずにろくに調査もせずに開業してしまうということがあります。
このように陥ってしまう要因として、1店舗目が成功したという「自信」という見栄えが生まれたからでしょう。
カフェは、多くのお客様に足を運んでもらい喜んでもらえるお店にすることで成り立つビジネスです。1店舗目の傾向の分析や周囲の店舗状況等を考え、適切な立地の選択をしなくてはいけません。
赤字の継続
三つ目は、赤字の継続です。1店舗目ではうまくお店が周り成功したのにもかかわらず、2店舗目は赤字状態が続く例もたくさんあります。
業態戦略やブランドの概念等、出店計画をあらかじめ練っておかなくては、集客は見込めないでしょう。
また、1店舗目の穴埋めで2店舗目を開業してしまうのも、赤字による閉店に陥りやすいです。よくある事例として、1店舗目は失敗してしまったけど、2店舗目で巻き返しを狙って開業してしまうことです。
1店舗目が失敗した理由は、知識や経験が不十分であったという証拠であるため、2店舗目が成功する確率は低いといえます。
コンセプトの変更
四つ目は、コンセプトの変更です。2店舗目のカフェを開業する際に、大幅なコンセプト変更をしてしまうと失敗してしまう確率が高くなってしまいます。
理由としては、コンセプト変更をすることで1店舗目の知識を十分に活かせないからです。
また、1店舗目のファンで訪れていたお客様が2店舗目に来た時に、好きなメニューが置いていなかったり、お店の雰囲気が異なったりすると困惑してしまうのでしょう。
2店舗目開業するうえで重要なこと
2店舗目を開業するうえで重要なことはなにがあげられるのでしょうか。
ここでは重要なポイントについて紹介していきます。主に以下のことがあげられます。
・タイミングを測る
・戦略が必要不可欠
・従業員の育成
それぞれ詳しくみていきましょう。
タイミングを測る
一つ目は、タイミングを測ることです。開業には「もっとも適切でぴったりなタイミング」が重要です。
そのためにも、初めて開業したお店の売り上げが順調でなくてはいけません。例えば、人気メニューがテレビに放送されたり、コアタイム以外でも一定数のお客様が入ってきたりするのであれば、2店舗目の開業を考えてもよいでしょう。
また、開業する地域における類似店舗の現状を把握もしておくことも重要です。カフェに似たようなジャンルの飲食店であれば、競合するお店はたくさんあります。
2店舗目を開業する際は、事前に競合他社の調査をしておきましょう。
戦略が必要不可欠
二つ目は、戦略が必要不可欠なことです。2店舗目に限らず、さらに3店舗目と多店舗展開を目標に掲げている店主も多いのではないでしょうか。
1店舗のみの経営と2店舗目の経営では戦略は方法が大きく異なります。2店舗目では、人材の確保や教育からはじまり、必要な食材や備品の調達方法。さらには、資金繰りといった選択すべき項目がいくつも存在します。
1店舗目ではうまくいったにもかかわらず、2店舗目をいざ開業してみるとまったく経営方法が違い厳しいものになってしまうので、戦略は念頭に立てておきましょう。
従業員の育成
三つ目は、従業員の育成です。カフェを効率よく運営するためには、店長や一人ひとりの従業員が力を合わせなくてはいけません。また、従業員の育成も大事になってきます。
2店舗目を開業する際に、店長やフロアリーダーなどを任せられる人材が確保できているかが重要です。数多くのお店を見渡してみると、開業時は思うように運営できないことがあります。
店舗経営をスムーズに進めるためにも、店長やフロアリーダーなどを任せられる人材が確保できるように従業員の育成は必ずしておきましょう。
まとめ
今回は2店舗目のカフェを開きたい人。2店舗目の開業が失敗してしまうのはどうしてなのかを紹介してきました。
2店舗が失敗してしまう理由として、赤字の継続やコンセプトの変更でお客様に提供する目的がなんなのか見失う人がたくさんいます。
そのようにならないためにも、2店舗目を開業する目的や戦略を立てておきましょう。