パン屋を開業する際に、必ず必要となる厨房機器の一つがオーブンです。
オーブンの種類はさまざまですが、パン屋で特におすすめなのがコンベクションオーブンです。
コンベクションオーブンは、庫内にファンを搭載し、熱風を循環させて加熱する「熱風対流式」のオーブンです。熱風が食材の表面を素早く加熱することで、ムラなく焼き上げることができます。
また、熱風が食材の水分を飛ばすため、サクッとした食感に仕上がります。
そのため、パン屋でよく焼かれる食パンやバゲットなどの菓子パン、また、サクサクの食感が求められるクロワッサンやパイなどの洋菓子作りに最適です。
パン屋を開業する際には、ぜひコンベクションオーブンの導入を検討してみてください。
テンポスではこれから開業される方、開業後半年未満の方を対象に味の素の調味料セットを無料でプレゼントしております。応募者全員にプレゼントしておりますので、ぜひ応募ください。
目次
パン屋開業に必要な厨房機器
【1】オーブン
☆①コンベクションオーブン
庫内にファンを搭載し、熱風を循環させて加熱する「熱風対流式」のオーブンです。熱風が食材の表面を素早く加熱することで、ムラなく焼き上げることができます。また、熱風が食材の水分を飛ばすため、サクッとした食感に仕上がります。
②スチームコンベクションオーブン
コンベクションオーブンに蒸気発生装置を搭載した「熱風対流式蒸気式」のオーブンです。熱風と蒸気のダブルで加熱し、庫内を湿度を保ちながら焼き上げるため、パンにふっくらとした食感と、表面に艶やかな焼き色を付けることができます。
また、蒸し焼き機能を使うことで、パンの内部にしっかりと水分を閉じ込めることができ、よりしっとりとした仕上がりになります。
【2】ミキサー
ミキサーは、パン生地を混ぜるために必要な設備です。ボウルやヘラを使って手で混ぜることもできますが、ミキサーを使うことで、効率的にパン生地を混ぜることができます。
【3】ホイロ
パン生地を発酵させるための設備です。手で発酵させる方法もありますが、発酵機を使うことで、より安定した発酵を行うことができます。
【4】作業台
パン生地をこねたり、成形したりするための設備です。作業台は、広くて丈夫なものを選びましょう。
【5】ラック
パン生地を休ませたり、焼いたパンを冷ますための設備です。パン生地を休ませる際には、湿気がこもらないように注意しましょう。
【6】その他
その他にも、パンを包むための袋や、パンを切るためのナイフなど、さまざまな厨房機器が必要です。パン屋の規模や提供するパンの種類に合わせて、必要な厨房機器を揃えましょう。
今回の記事では☆マークがついたコンベクションオーブンを中心にご紹介します。
少しでも参考になれば嬉しいです。
パン屋開業に必要な厨房機器の選び方
パン屋開業に必要な厨房機器を選ぶ際には、以下のポイントを押さえましょう。
・機能や価格を比較する
厨房機器には、さまざまな機能や価格の製品があります。必要に応じて、必要な機能や価格の製品を選びましょう
・メンテナンス性も考慮する
厨房機器は、定期的にメンテナンスが必要です。メンテナンスがしやすい製品を選びましょう。
パン屋開業に必要な厨房機器は、高額になるため、慎重に選ぶことが大切です。必要な厨房機器を把握して、予算に合わせて、適切な製品を選びましょう。
コンベクションオーブン メリット
メリット その①
【ムラなく焼き上げられる】
コンベクションオーブンは、庫内にファンを搭載し、熱風を循環させて加熱する「熱風対流式」のオーブンです。熱風が食材の表面を素早く加熱することで、ムラなく焼き上げることができます。
デッキオーブンの場合は、食材の表面だけが加熱され、内部まで火が通りにくいため、焼きムラが発生しやすくなります。また、食材の表面だけが焦げてしまうことも少なくありません。
一方、コンベクションオーブンの場合は、熱風が庫内の隅々まで循環するため、食材の表面だけでなく、内部までムラなく加熱することができます。そのため、焼きムラや焦げを防ぐことができ、食材の美味しさを最大限に引き出すことができます。
そのため、パンを焼く際には、特に焼きムラが気になりますが、コンベクションオーブンを使用することで、焼きムラを抑え、ムラなく焼き上げたパンを作ることができます。
メリット その②
【サクッとした食感に仕上がる】
デッキオーブンの場合は、熱風が食材の表面に直接当たる形で加熱されます。そのため、パンの表面だけが乾燥して、サクッとした食感になります。一方、コンベクションオーブンの場合は、熱風が庫内の隅々まで循環するため、パンの内部からも熱が伝わり、全体的にサクッとした食感になります。
また、コンベクションオーブンの場合は、食材の水分が蒸発しやすいため、パンの表面にパリッとした食感の層ができます。
コンベクションオーブンを使用すると、以下のようなパンを作ることができます。
・サクサクの食パン
・カリッとした食感のクロワッサン
・パリッとした食感のパイ
パン屋さんで、サクッとした食感のパンを提供したい場合は、コンベクションオーブンの導入を検討しましょう。
メリットその③
【コンパクトで省スペース】
コンベクションオーブンは、デッキオーブンに比べて、コンパクトで省スペースです。そのため、限られたスペースでパン屋を開業したい方にもおすすめです。
デッキオーブンは、庫内に加熱皿を設置するタイプのオーブンです。そのため、加熱皿のサイズに合わせて、オーブンのサイズも大きくなります。
具体的には、デッキオーブンの標準的なサイズは、幅60cm×奥行き60cm×高さ180cm程度です。
一方、コンベクションオーブンは、熱風を循環させて加熱するタイプのオーブンです。そのため、加熱皿のサイズを気にする必要がなく、オーブンのサイズをコンパクトにすることができます。
コンベクションオーブンの標準的なサイズは、幅45cm×奥行き60cm×高さ180cm程度です。
また、コンベクションオーブンには、天井にファンを搭載したタイプのオーブンもあります。このタイプのオーブンは、熱風を庫内の隅々まで循環させるため、さらにコンパクトなサイズで設計することができます。
パン屋さんで、限られたスペースでパンを焼きたい場合は、コンベクションオーブンの導入を検討しましょう。
コンベクションオーブンのコンパクトで省スペースのメリットを活かして、パン屋さんのレイアウトを工夫することで、効率的にパン作りを行うことができます。
コンベクションオーブン デメリット
デメリットその①
【熱風によって食材の水分が飛びやすい】
コンベクションオーブンは、庫内にファンを搭載し、熱風を循環させて加熱する「熱風対流式」のオーブンです。熱風が食材の表面を素早く加熱することで、ムラなく焼き上げることができます。
しかし、熱風によって食材の水分が飛びやすくなるというデメリットもあります。
パンを焼く際には、パン生地の水分が重要です。水分が適切にあれば、パンはふっくらと膨らみ、しっとりとした食感になります。
しかし、コンベクションオーブンを使用すると、熱風によってパン生地の水分が飛びやすくなり、パンが乾燥して、パサパサとした食感になることがあります。
また、パンの焼き色も、熱風によって影響を受けます。熱風によってパンの表面が焦げやすくなり、焦げ目が濃くなることがあります。
デメリットその②
コンベクションオーブンは、熱風を循環させて加熱するタイプのオーブンです。そのため、熱風を循環させるファンや、温度調節などの機能を搭載するために、デッキオーブンよりも高価な価格になる場合があります。
コンベクションオーブンの標準的な価格は、10万円台~50万円です。
デッキオーブンは、庫内に加熱皿を設置するタイプのオーブンです。そのため、加熱皿の価格だけでも、数万円程度かかります。デッキオーブンの標準的な価格は、容量にもよりますが、40万円台〜数百万円と高額です。
コンベクションオーブンもデッキオーブンも価格は安くない金額になります。
コンベクションオーブンには、天井にファンを搭載したタイプのオーブンもあり、このタイプのオーブンは、熱風を庫内の隅々まで循環させるため、さらに高価な価格になる場合があります。
パン屋さんで、コンベクションオーブンを導入する場合は、予算を十分に考慮する必要があります。
コンベクションオーブンの高価な設備になるデメリットを理解した上で、パン屋さんの規模や予算に合わせて、適切なオーブンを選ぶことが大切です。
コンベクションオーブン 使用に伴う注意
コンベクションオーブンの正しい使い方について、以下の点に注意しましょう。
注意点①
【食材の水分を適切に調整する】
コンベクションオーブンは、熱風によって食材の水分が飛びやすいため、食材の水分を適切に調整することが大切です。
食材の水分が多すぎると、パンが膨らみすぎてしまい、食感がぼやけてしまうことがあります。逆に、食材の水分が少ないと、パンがパサパサになってしまいます。
食材の水分の適切な量は、パンの種類によって異なります。一般的には、食パンの場合は60〜65%、クロワッサンの場合は50〜55%、パイの場合は45〜50%程度が適量と言われています。
食材の水分量は、レシピに記載されている量を目安にしてください。また、実際にパンを焼いてみて、食感が好みになるように水分量を調整してみてください。
注意点②
【焼き時間を調整する】
コンベクションオーブンは、デッキオーブンに比べて、庫内の温度が均一になるため、焼き時間が短くなります。
焼き時間が長すぎると、パンが焦げてしまい、食感が硬くなってしまいます。
焼き時間は、食材の種類やパンのサイズによって異なります。一般的には、食パンの場合は20〜25分、クロワッサンの場合は15〜20分、パイの場合は10〜15分程度が目安と言われています。
焼き時間は、レシピに記載されている量を目安にしてください。また、実際にパンを焼いてみて、焼き具合が好みになるように焼き時間を調整してみてください。
注意点③
【食材を均等に並べる】
コンベクションオーブンは、熱風によって庫内の隅々まで加熱されるため、食材を均等に並べることが大切です。
食材を偏って並べると、熱風が当たる部分と当たらなくなる部分ができてしまい、焼きムラが発生することがあります。
食材を均等に並べることで、熱風が食材全体に行き渡り、ムラなく焼き上げることができます。
おすすめサイズと商品
パン屋開業に伴い、コンベクションオーブンのおすすめのサイズは、庫内サイズが42L以上あるものです。
食パン4斤やクロワッサン30個程度を焼くためには、庫内サイズが42L以上ある必要があります。庫内サイズが小さいと、パンを焼く際に並べるスペースが狭くなり、焼きムラが発生しやすくなります。
パン屋さんの規模に合わせて、庫内サイズを選ぶことも大切です。
小規模のパン屋さんであれば、庫内サイズが42L程度のものでも十分です。
中規模以上のパン屋さんであれば、庫内サイズが46L以上のものを選ぶと良いです。
庫内サイズが大きいほど、一度に焼くパンの量を増やすことができます。また、庫内サイズが大きいほど、焼きムラが発生しにくくなります。
(その中でおすすめ商品はこちら)
【業務用/新品】【マルゼン】ベーカーシェフシリーズ ベーカリーコンベクションオーブン 天板5枚仕様 MBCO-5E 三相200V 幅900×奥行800×高さ705(mm)【送料無料】
【業務用/新品】【マルゼン】ベーカーシェフMシリーズ コンベクションオーブン MBCO-4ME 幅700×奥行700×高さ580mm【送料無料】
【人気の記事】毎月更新!飲食店が知っておきたい補助金・制度・法令まとめ
※ぐるなびの飲食店向けサイト「ぐるなび通信」へジャンプします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
パン屋開業に伴い、コンベクションオーブンについて、以下に締めの言葉を述べさせていただきます。
コンベクションオーブンは、パン屋さんにとって、欠かせない設備の一つです。
ムラなく焼き上げられるため、美味しくふっくらとしたパンを作ることができます。
また、焼き時間の短縮や、焼きムラの解消にも役立ちます。
パン屋開業を検討している方は、ぜひコンベクションオーブンの導入を検討してみてください。