大小に限らず飲食店経営では、美味しい料理、丁寧な接客など多くの重要な点があります。
これらの多くの重要な点をきちんと行うためには正しい資金繰りが大切となります。
正しい資金繰りを行うことができない飲食店では、サービスの質のが下がることもあります。
それを防ぐ方法として税理士に経理を依頼することがあります。
中小の飲食店では「税理士がいなくてもやっていける」「税理士は費用がかかりもったいない」などと思われる方も多いです。
しかし、飲食店の規模に限らず、税理士に経理を依頼するメリットは多くあります。
今回は税理士を選ぶ時のポイントやメリット、デメリットについて紹介します。
目次
税理士とは?
税理士は、税務法に定められた国家資格を保有する税務に関する専門家です。
資金繰りや税務相談、銀行からの融資を受けられるようにしてくれるなど様々です。
税理士のサービス内容
飲食店における税理士のサービス内容は以下です。
・開業時のサポート(事業計画書作成/融資)
・帳簿作成/記帳代行
・資金調達サポート
・節税対策
・確定申告/決算申告
このように飲食店における税理士のサービス内容は様々あり、税理士によって得意な分野があります。
まずは自分が特に何に困っているのか、何に悩んでいるかを洗い出しましょう。
洗い出してから税理士に依頼することで自分の困っていることや悩みを解消できるかを考えることが大切です。
飲食店で税理士に依頼するメリット
税理士に依頼するメリットについて紹介します。
メリットは主に3つあります。
本業に専念できる
税理士に依頼する一番のメリットは経理にかかっていた時間を節約することで本業に専念できることです。
飲食店では、新メニュー開発や仕入れや仕込み、サービスの品質向上のための従業員の指導、調理、片付けなど様々な業務に追われることも少なくありません。
そこで専門知識が必要で慣れない経理に時間を取られるよりは、専門家の税理士に依頼した方がいいでしょう。
本業である、美味しい料理や良質なサービスの提供が出来なくては、本末転倒です。
経理は専門家の税理士に依頼し、本業に専念できる環境を整えることで売上や顧客満足度の向上にも繋がります。
節税・コストを削減できる
税理士に依頼すると節税効果も得ることができます。
飲食店では、売上から実際にかかった費用を引いた額の所得額に応じて税金を支払わなくてはいけないため、所得額が大きいほど支払わなくてはいけない税金も増えます。
そこで税理士は、節税対策をしてくれます。
例えば、請求書や領収書などの入力です。
忙しい業務の中で自分で請求書や領収書などの入力をすると入力ミスや入力漏れが起こることもあります。
そうなると実際にかかった費用よりも少なく申告することとなり、本来払う必要のない税金も払うことになり、損をすることとなります。
また、税理士に依頼することで納税額を抑えるコツや青色申告書の作成などサポートもしてくれるため、自分で申告を行うよりはるかに低い納税額にすることもできるかもしれません。
経営改善を行える
税理士に依頼をすることで経営改善を行えることもあります。
日ごろの帳簿や財務諸表から何にコストがかかっているかが分かり、アドバイスやサポートをしてくれます。
慣れない中で自ら帳簿や財務諸表を作成し、コスト削減や経営改善を行って行くことは難しいですが、財務の専門家である税理士に依頼することで自分のお店の弱点を把握することができ、早くから手を打つことができます。
また、資金繰りのサポートもしてもらえます。
最近ですと新型コロナウイルスの影響で営業すらできない飲食店も少なくありません。
そこで政府からは補助金や助成金など受給できるようになりました。
しかし、補助金や助成金などの申請時にはお店の財務情報が求められます。
一から財務諸表を作成するのは時間と手間がかかりますが、税理士に依頼することでスムーズに受給できるようになります。
このように緊急事態にも税理士がいることで対応でき、リスクヘッジを行うことができます。
飲食店で税理士に依頼する際の注意点
税理士に依頼するデメリットについて紹介します。
デメリットは主に2つあります。
費用がかかる
売上の規模、法人か個人事業主か、従業員数などによって費用は変化するため一概には言えませんが、相場は月々1万円~5万円かかります。
また、確定申告時や日頃の帳簿作成のみなど依頼内容でも費用は大きく変わります。
そのため、月々1万円~5万円の費用を払うべきか検討することが大切です。
自分でできることもある
税理士に依頼せず、自分で行っている飲食店のオーナーも少なくありません。
本やネットの情報で勉強し、最初は時間がかかるものの自分で行っているオーナーもいます。
また、市販の会計ソフトを使用し管理しているオーナーもいるため、必ずしも税理士に依頼する方がいいというわけではありません。
そのため、税理士に依頼するかは自分のお店の状況をみながら検討することが大切です。
飲食店での税理士を選ぶ際のポイント
税理士を選ぶ際の2つのポイントについてご紹介します。
知り合いに紹介してもらう
実際に税理士に依頼している飲食店オーナーの知り合いに税理士を紹介してもらうことも一つの手です。
知り合いなど信頼のおける方からの紹介であれば、税理士も信用でき相談も親身に受けもらえるでしょう。
しかし、知り合いに紹介してもらった税理士が必ずしも自分の店舗に合うとは限りません。
すぐに依頼をするのではなく、自分の店舗に合うかしっかりと話し合うことが大切です。
複数の税理士から話を聞く
複数の税理士から話を聞くことも大切です。
税理士によって得意な分野や特徴があるため、すぐに決めるのではなく、まずは様々な税理士から話を聞き、情報を集めましょう。
お金という飲食店の経営には必要なものを預けることになるため、情報を集めた上で自分自身やお店に合う税理士を選ぶことが大切です。
時間をかけてしっかりと話を聞き、比べたい方にオススメです。
マッチングサービスを利用する
マッチングサービスを利用することで自分に合った税理士を見つけることができます。
マッチングサービスの場合、Web上で診断や見積りを無料で行えるため、コストをかけずに気軽に探すことがでます。
時間とコストをあまりかけずに税理士を探したい方にオススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
以上が、税理士を選ぶ際のポイントやメリット、デメリットのまとめでした。
税理士に経理を依頼する場合、自分自身やお店に合った税理士を選ぶことが大切です。
そのためには、まずは知人からの紹介を受けるなど複数の税理士の話を聞き、それぞれの得意分野や特徴を把握することが大切です。
まずは、いろいろな税理士の話を聞いてみましょう!
記事を読んで税理士に依頼したい方、気になっている方は是非下記よりお気軽にお問合せください!