おでんは地域によっていろいろ豊かで、だしや味つけ、種もの（具）などに名産を使ったご当地ならではの、おでんが全国にはたくさんあります。
特におでんは、寒い季節に食べたくなる料理です。基本的に、おでんの具が提供されており、自分が食べたい具を選んで購入します。
寒い季節に最適なおでんですが、おでんが有名な地域とはいったいどこなのでしょうか。
今回は、おでんが有名な地域はどこ？おでんの美味しい食べ方について紹介していきます。
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目次
おでんの始まり
おでんの起源は、室町時代（14〜16世紀）にまでさかのぼると言われています。
当時、「田楽（でんがく）」と呼ばれる料理があり、豆腐を串に刺して味噌を塗り、炙ったものです。
この田楽が進化し、煮込み料理として発展したものが、おでんの原型と考えられています。
江戸時代に入ると、味噌ではなく出汁で煮込む「煮込み田楽」が登場し、これが「おでん」と呼ばれるようになったのです。
江戸時代後期になると、屋台文化の発展とともにおでんは庶民の間で広まり、練り物や大根、こんにゃくなどの具材が加わりました。
当時の屋台では、関東風のしょうゆベースの出汁が使われ、現在の「関東炊き」のスタイルが確立されていきます。
明治時代に入ると、西日本でもおでん文化が広がり、関西では昆布と薄口醤油を使った上品な味わいの出汁が主流になりました。
こうして地域ごとに異なる味付けが生まれ、日本全国で親しまれる冬の定番料理になったのです。
現代では、家庭だけではなくコンビニなどでも、手軽に食べられるようになり、具材も多様化しています。
おでんは、日本の食文化を象徴する煮込み料理として、今も進化を続けていくでしょう。
おでんが有名な地域とは？
おでんは、日本全国で食べられているものの、地域ごとに特徴があり、特に有名な地域がいくつか存在します。
ここでは、おでん文化が根付いた代表的な地域について紹介していきます。
主に以下の地域があげられます。
静岡おでん（静岡県）
静岡おでんは、濃い黒いスープと串に刺した具材が特徴です。牛すじや、魚粉を使ったダシに、しょうゆやみりんを加えて煮込むため、深みのある味わいが楽しめます。
さらに、食べる際には青のりやだし粉をふりかけるのが一般的です。具材には、黒はんぺんが欠かせず、静岡のソウルフードとして親しまれています。
関東おでん（東京・神奈川など）
関東地方のおでんは、しょうゆベースのあっさりしたダシが特徴で、全国的に広く知られる、一般的なおでんのスタイルです。
江戸時代には「煮込み田楽」として発展し、明治時代に現在のおでんの形になっています。
東京では「お多幸」や「日本橋おでん」などの老舗おでん屋があり、根強い人気を誇ります。
名古屋おでん（愛知県）
名古屋のおでんは、八丁味噌を使った濃厚な「味噌おでん」が特徴です。関東のおでんとは異なり、具材に味噌をたっぷり絡めて煮込むため、甘みとコクのある仕上がりになります。
特に、大根やこんにゃくに味噌がよく染み込み、赤味噌文化の名古屋ならではの味わいが楽しめます。
金沢おでん（石川県）
金沢おでんは、上品な薄口しょうゆのダシが特徴で、関西風の味付けに近いです。加賀野菜を使用した「赤巻」や「車麩（くるまふ）」など、独自の具材が多いのも魅力の一つです。
特に、冬の寒い時期には、地元の人々に愛される郷土料理として親しまれています。
長崎おでん（長崎県）
長崎おでんは、鶏ガラや豚骨をベースにしたスープが特徴で、和風ダシとは異なる独特の風味が楽しめます。
具材には、長崎特産の「ハトシロール（魚のすり身をパンで巻いたもの）」や、豚の角煮が使われることもあり、異国文化の影響を感じさせるユニークなおでんになっています。
沖縄おでん（沖縄県）
沖縄おでんは、豚足（てびち）が入っているのが特徴的です。豚足のコラーゲンが溶け出し、スープに深いうまみを加えています。
ダシは、カツオや豚骨ベースで、沖縄そばのスープに近い味わいです。具材には、沖縄特有の食材である「島豆腐」や、「ソーキ（豚のスペアリブ）」が使われることも多いです。
（これらのおでんは、テンポスフードメディア独自の視点で分析し作成しました。）
おでんは全国に広がる料理ですが、地域ごとに個性的な味付けや具材が存在しています。
静岡の「黒はんぺん」・名古屋の「味噌おでん」・沖縄の「てびち」など、それぞれの地域ならではの特徴を持つおでんを楽しむのも、日本の食文化の醍醐味（だいごみ）のひとつといえるでしょう。
おでんの美味しい食べ方
おでんを美味しく食べるためには、具材の選び方や食べる順番、薬味の使い方など、いくつかのポイントがあります。
ここでは、おでんのおいしい食べ方について紹介していきます。
主に以下のことがあげられます。
・食べる順番を工夫する
・薬味や調味料で味の変化を楽しむ
・〆にスープを味わう
それぞれ詳しくみていきましょう。
食べる順番を工夫する
一つ目は、食べる順番を工夫することです。おでんの具材は、味の染み込みやすさが異なるため、食べる順番を意識するとよりおいしく楽しめます。
初めに、大根やこんにゃくのようなダシをたっぷり吸った具材から食べることで、おでんのスープのうまみをしっかり感じられます。
特に大根は、じっくり煮込むことで柔らかくなり、口の中で「ジュワッ」とダシが広がるため、最初に味わうのがおすすめです。
また、練り物や卵、豆腐など、ダシの風味を吸収しつつ、食感が楽しめる具材を味えます。
ちくわやさつま揚げは、魚の風味とダシの相乗効果でうまみが増し、卵は黄身にダシが染み込んでいるため、半分に割ってスープと一緒に食べるとよりおいしくなるでしょう。
薬味や調味料で味の変化を楽しむ
二つ目は、薬味や調味料で味の変化を楽しむことです。おでんは、そのままでもおいしいですが、薬味や調味料を加えることで味の変化を楽しめます。
たとえば、からしを少しつけると、「ピリッ」とした辛さがアクセントになり、さっぱりと食べられます。
また、ゆずこしょうを加えると爽やかな香りが広がり、特に鶏肉やこんにゃくと相性がよいです。
静岡おでんのように、だし粉や青のりをふりかけることで、よりコクのある味わいを楽しめます。
味噌おでんの場合は、甘めの味噌だれを絡めることで、さらに濃厚なうまみを堪能できるでしょう。
〆にスープを味わう
三つ目は、〆にスープを味わうことです。おでんのダシには、具材のうまみが溶け込んだ、最高のスープになっています。
最後にスープを飲むことで、おでんの味を余すことなく楽しめます。日本酒や、焼酎との相性も抜群で、温かいおでんを肴に一杯飲むのも格別な味わいです。
このように、おでんは食べる順番や薬味の使い方によって、より一層おいしく味わえます。
寒い季節に、じっくり煮込んだおでんを楽しんでみてください。
おでんに使う調理器具や食器
テンポスで扱っている、おでんを作る際に使う調理器具や、おすすめの食器をご紹介！
田舎杓子 黒
電気おでん鍋 6仕切
まとめ
今回は、おでんが有名な地域はどこ？おでんの美味しい食べ方について紹介してきました。
おでんが有名な地域として、静岡県や愛知県などがあげられます。おでんは、その地域ならではの味わいを持っているため、自分が好きなおでんの味を探してみてください。
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