今や日本の国民食と言っても過言ではないラーメン。毎日のように行列ができる人気のお店も多く存在します。
日本国民にかかわらず、多くの外国人観光客にも人気のあるラーメンです。いつ食べても飽きないラーメンですが、実は多くの塩分が含まれています。
ラーメンに限らず、うどんやそばといった麺類は、お店で提供されるラーメン1杯に含まれる塩分量は、約6g前後です。
また多くのお店では、8g以上の塩分量を取ってしまうこともあります。
ラーメンにおける塩分を過剰摂取してしまうと、なにが起きるのでしょうか。
今回はラーメンの塩分はどれくらいなのか。取りすぎないようにする方法について紹介していきます。
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目次
1日に必要な塩分量
18歳以上の男女を対象にしたところ、1日あたりの平均必要量は1.5gです。日本人の食事摂取基準(2020年版)で定められている目標量は、18歳以上の男性が7.5g未満、女性は6.5g未満です。
(出典元:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」)
目標量は日本人の平均塩分摂取量で、WHO(世界保健機関)協会が推奨している1日あたり5g未満を上回っています。
この結果からわかる通り、日本人の塩分摂取量は多いのです。
(出典元:公益社団法人日本WHO協会「塩分の削減」)
調査によると、日本人1人1日あたりの平均塩分摂取量は男性が10.9g。女性が9.3gです。塩分は多くの料理に含まれているため、知らず知らずのうちに取りすぎているのでしょう。
(出典元:厚生労働省「国民健康・栄養調査(2019年)」)
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塩分取りすぎのリスク
「塩分の取りすぎはよくない」とよく耳にするかもしれませんが、実際塩分取りすぎのどこがいけないのでしょうか。
ここでは塩分の取りすぎによるリスクをいくつか紹介していきます。主に以下のことがあげられます。
・高血圧
・心血管疾患のリスク増加
・腎臓への負担
・骨の健康への悪影響
・胃がんのリスク増加
それぞれ詳しくみていきましょう。
高血圧
一つ目のリスクは、高血圧です。塩分の過剰摂取は血液中のナトリウム濃度を高めます。また、血管の収縮を引き起こすため、血圧が上昇してしまいます。
高血圧は心臓病や、脳卒中のリスクを高める主要な要因です。
心血管疾患のリスク増加
二つ目のリスクは、心血管疾患のリスク増加です。高血圧に加え、塩分の多い食事は心臓に過剰な負担をかけてしまい、心臓病や心不全。さらに、冠動脈疾患のリスクを高めるとされています。
また、塩分過多が直接的に心血管系に悪影響を及ぼすことも示唆されています。
腎臓への負担
三つ目のリスクは、腎臓への負担です。腎臓は血液中の塩分を調節する役割を持っています。しかし、過剰な塩分摂取は腎臓に負担をかけてしまい、腎機能を低下させる可能性があります。
それにより、慢性腎臓病のリスクも高まるでしょう。
骨の健康への悪影響
四つ目のリスクは、骨の健康への悪影響です。高塩分摂取は、体内のカルシウム排出を増加させるため、骨密度の低下や骨粗しょう症のリスクを高める可能性があります。
特に高齢者にとっては、骨折のリスクが増加してしまいます。
胃がんのリスク増加
五つ目のリスクは、胃がんのリスク増加です。一部の研究では、塩分の過剰摂取が胃がんのリスクを高めると言われています。
塩分の過剰摂取は、高塩分の食事が胃の粘膜を傷つけ、発がん性物質に対する感受性を高める可能性があります。
これらのリスクは、ラーメンによる高塩分の食事にかかわらず塩分を多く摂取することによって累積的に増加してしまいます。
このようなリスクに対処するためにも、適度な塩分摂取を心がけることが、これらの健康リスクを予防するために重要です。
塩分の取りすぎは本当に悪いの?
塩分の取りすぎは、本当に悪いことなのでしょうか。先程まで塩分の取りすぎによるリスクを紹介していましたが、ここでは塩分摂取によるメリットについて紹介していきます。
メリットは以下のとおりです。
・体液バランスの維持
・神経伝達の促進
それぞれ詳しくみていきましょう。
体液バランスの維持
一つ目のメリットは、体液バランスの維持です。塩分とは、食品中に含まれている食塩相当量を示しており、食塩は、塩化ナトリウムを主成分とする調味料を指します。
このナトリウムは、細胞外液の主要な電解質であり、体内の水分バランスを維持するために必要不可欠です。ナトリウムが適切な濃度で存在することにより、以下のような効果があります。
水分の保持
一つ目の効果は、水分の保持です。ナトリウムは体液の浸透圧を調整して、細胞内外の水分バランスを維持します。
これにより、脱水症状を防ぎ、体の各機能が正常に働くのをサポートしているのです。
血液量の調整
二つ目の効果は、血液量の調整です。血液の中のナトリウムが適切に保たれることで、血液量が維持されて、血圧が安定します。
これは、循環器系の健康にとって非常に重要です。
神経伝達の促進
二つ目のメリットは、神経伝達の促進です。ナトリウムは、神経系の働きにとって重要な役割を果たします。主に、以下のような機能があります。
神経インパルスの伝達
一つ目の機能は、神経インパルス(電気化学的な信号で、神経細胞内で情報を伝達するための主要なメカニズム)の伝達です。ナトリウムイオンは、神経細胞の活動に必要であり、ナトリウムポンプ(ナトリウムイオンの能動輸送を行っている膜タンパク質)を通じて細胞膜の電位差を保ち、神経インパルスの伝達を可能にしています。
これにより、脳と身体の各部位との間で情報を迅速かつ効果的に伝達しています。
筋肉の収縮
二つ目の機能は、筋肉の収縮です。神経伝達に加えて、ナトリウムは筋肉の収縮にも不可欠です。
筋肉が収縮する際にナトリウムイオンが必要とされており、運動や日常的な動作をスムーズに行えます。
適切な塩分摂取は、体液バランスの維持や神経伝達の促進といった重要な機能をサポートしています。
これらの役割を通じて、ナトリウムは健康を維持して、身体の基本的な生理機能を支えています。
しかし、過剰摂取は健康リスクを伴うため、バランスの取れた摂取が重要です。
塩分摂取を抑える方法
塩分摂取を抑える方法はなにがあげられるのでしょうか。ここでは、塩分摂取を抑える方法を紹介していきます。
主に以下のことがあげられます。
・加工食品の摂取を減らす
・調理方法を工夫する
それぞれ詳しくみていきましょう。
塩分の摂取を抑える方法として、次の2つがあります。
加工食品の摂取を減らす
一つ目の方法は、加工食品の摂取を減らすことです。加工食品やファストフードには多くの塩分が含まれています。
たとえば、カップラーメンやポテトチップス。さらに、ソーセージなどです。塩分摂取を抑えるためにも、これらを避けるもしくは、摂取量を減らすことで、塩分の過剰摂取を防げます。
また、栄養表示を確認して、低ナトリウムの製品を選ぶことも有効です。
調理方法を工夫する
二つ目の方法は、調理方法を工夫することです。調味料を使い過ぎないようにして、塩の代わりにハーブやスパイスを使って味付けを工夫するのがおすすめです。
たとえば、ローズマリーやバジル。さらに、ガーリックやレモン汁などを使うことで、塩分を控えめにしても、美味しく料理を仕上げられます。
また、調味料の使用量を測ることで、無意識に塩分を取りすぎるのを防げます。
まとめ
今回はラーメンの塩分はどれくらいなのか。取りすぎないようにする方法について紹介してきました。
塩分を過剰摂取することで、高血圧や胃がんのリスク増加が起きてしまいます。一方で、メリットも存在するのです。
メリットとして、体液バランスの維持や神経伝達の促進があげられます。
リスクとメリットをあらかじめ把握しておき、塩分過剰摂取にならないよう注意しなくてはいけません。
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