休憩時間に一息入れたい時や、休日のまったりタイムなどに食べたくなる甘いお菓子といえばプリンという人も少なくはないのではないでしょうか?プルプルな見た目は可愛く、甘くて優しい味は疲れている身体に隅々まで染みわたります。
今回はそんなプリンの中でも某夜のトレンド紹介番組でも取り上げられたり、インスタグラムでは1000件以上の投稿があったりなど、今人気になりつつあるブラジルの家庭料理とも言われる「プヂン」をご紹介します。
目次
プヂンって何?
そもそもプヂンって何?プリンじゃないの?と思ったそこの貴方。この記事を読んで、明日からプヂンの魅力を周りの人にも教えてあげましょう!
この章では、歴史や作り方、その特徴などをわかりやすくご紹介します。
プヂンとは
まずは名前について。発祥国ブラジルではポルトガル語でプリンのことをプヂンと言います。プリンが訛ってしまったわけではありませんのでご注意を。
プヂンの歴史
元々は生クリームを使用し、一般的なプリンと変わらない製法でしたがブラジルにコンデンスミルクが上陸したことで状況が一変。
コンデンスミルクを販売していたネスレが工場を置いたことでブラジル全土にコンデンスミルクが広まり、料理全般にコンデンスミルクを使用するまでになりました。
砂糖=コンデンスミルクのような状況となり、プヂンにも使われるようになったため現在の少し固めで甘いプリンになりました。ネスレの販売促進のレシピが広まったという説もあるようです。
プヂン:作り方の特徴
前出のようにコンデンスミルクを使用するのがプヂンの一番の特徴ですが、その形状も他のものとは少々違います。小さくプルンとしている形がイメージしやすいプリンですが本場のプヂンは大きい型を使用して作るのが一般的。大きく作って切り分けるのがブラジル流のようです。
その際使用される型はエンゼル型と呼ばれるドーナッツが大きくなったような型です。セルクルと呼ばれるその型に、
底:カラメル→真ん中:ココアスポンジ生地→一番上:プヂンの生地の順番で入れて焼くと
一番上:カラメル、真ん中:プヂン生地、底:ココアスポンジの順になって出来上がります。
聞く限り生地同士が交じり合ってしまいそうですが、不思議なことに断面が3層に分かれ、とても綺麗なことから今ブームの「萌断」としても人気があります。プヂンの下にはココアスポンジというのが一般的なようですね。
プヂン:味の特徴
次にプヂンの味についてですが、コンデンスミルク入り(日本でいう所の練乳)ということで普通のプリンよりも非常に甘いようです。固めなのもその特徴で、昨今起きている固めのプリンブームにもマッチしていますね。
この甘みの強さはブラジルという土地柄、腐りやすいものを使用して作るので長期保存を目的として多めの砂糖を入れるということから生まれました。
少々日本人には馴染みのない強めの甘みのようですが、コンデンスミルクを使っていることで生み出された濃厚で独特な味わいがクセになるという人が続出です。
プヂンアレンジ
ここまでくれば貴方もプヂン上級者!家庭でも簡単に作ることが出来るプヂンはその味を少しづつ変化させながらどんどん広まっているようです。そんな変化球プヂンをご紹介しましょう。
食材アレンジ
安納芋
ベーシックなプヂン生地に安納芋をプラスして優しい甘みを楽しめる一品に。口当たりの滑らかさが美味しさを引き立てます。カラメルや下に敷くスポンジ生地を甘さ控えめにすればすっきりした味になりますね。
抹茶
甘味に合うものと言えば抹茶!コンデンスミルクの甘さと抹茶の心地よい苦みをマリアージュさせたプヂン生地で大人っぽいほろ苦スイーツに。
スポンジを抹茶味にしても美味しそうです。カラメルも甘さ控えめな焦がしカラメルにしてみても良さそうです。
イチゴスポンジ
スポンジをイチゴ味に。ピンク色のスポンジが目を惹くかわいらしい一品です。色合いが華やかで切った時の萌断が一層映えそうですね!
イチゴは案外味が強く出ないので風味は変わらず美味しく頂けそうです。
黒糖カラメル
カラメルを黒糖で作るのもアリですね!
黒糖は糖の吸収を抑えたりカルシウムが豊富だったりと身体に良い調味料な上に優しく上品な甘さなので黒糖でカラメルを作れば高級菓子を味わうような贅沢気分を味わえそうですね。
添えてアレンジ
プヂンに添えるのは何がいいのか?その日の気分で簡単アレンジしてみましょう。
プヂンアフォガード
甘いプヂンに甘いアイス、こんな贅沢があっていいのでしょうか。この場合、カラメルやスポンジは苦めにしてあると美味しさが一層引き立ち、すっきり楽しめそうですね。
甘さ=幸福度で言えば、甘い×甘いで幸福度200点満点です。
甘さが気になる方も、プヂン自体が甘く少量でも満足感があるので普段食べるスイーツよりも少ない量でも楽しめるので心配ありません!
プヂンアラモード
言わずと知れたプリンアラモードのプヂン版。味や作り方は違えど同じプリンなので美味しくないわけがありません。
甘めなので生クリームは控えめに盛りだくさんのフルーツを一緒にしてあげれば見た目にも華やかでフルーツの酸味とベストマッチしてくれそうです。
まとめ
数々の人気商品、流行が生まれるデザート業界において注目を集めてTV番組などでも取り上げられる機会も増え、新たなブームを巻き起こしそうなプヂン。作り方も難しくなく、普通のプリンの砂糖を練乳にしてスポンジと共に焼くだけで本格派になるので挑戦しやすいですね。
話題のデザートを提供する事で、お客さんの目にも止まりやすくなりますし、そこから新たなお店のファンを増やす機会を得ることも出来そうです。プヂン作りにはコンベクションオーブンを使うと簡単に調理出来ます。
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