2021年に一大ブームを巻き起こした「マリトッツォ」をきっかけに、今「イタリアンスイーツ」が注目を集めているのを知っていますか?
イタリアスイーツは食べ飽きない美味しさがあるだけでなく、見た目が可愛く、写真映えもすることからネクストブレイク必須!
そんな魅力溢れるイタリアスイーツについてご紹介いたします。
目次
イタリアンスイーツって?
歴史のあるイタリアンスイーツは、アラブやギリシャ、ドイツなど隣国からの影響を受けながら進化を遂げてきました。
領土が南北に細長いイタリアは、地方それぞれに特色があり、風土や特産物、歴史に基づいた由来がスイーツに影響しています。
粉の味わいを大事にした焼き菓子が豊富で、イタリア各地で収穫された果物やナッツなどの材料をたっぷりと使っているのが特徴です。
日本では、1990年代に一大ブームを巻き起こした「ティラミス」、1993年頃からは「パンナコッタ」などが広い世代で人気を誇っています。
取り入れたい!イタリアンスイーツ
ここからは、ネクストブレイク必須なイタリアンスイーツを8種類ご紹介いたします。
カッサータ
イタリアの伝統的なスイーツ。
シチリア島発祥のアイスケーキです。
ドライフルーツやナッツ、オレンジピールなどをチーズクリームにたっぷり混ぜ込んでいます。
その後ドーム状に冷やして固め、パンやフルーツでデコレーションします。
材料を混ぜて冷やし固めるだけなのに絶品!
見た目もとてもかわいらしいですよね。
おもてなしのデザートとして人気を集めており、最近ではコンビニでも販売されて注目されています。
スフォリアテッラ
イタリアスイーツブームを作った内の1つと言えるスイーツです。
「スフォリアテッラ」または「スフォッリャテッラ (sfogliatella)」は、イタリア、ナポリ地方で名物の焼き菓子。
イタリア語で”ひだを何枚も重ねた”という意味を持っています。
ひだが何層もあるパイ状の生地の中に、リコッタチーズ、カスタードクリームやアーモンドクリーム等を入れ、オーブンで焼き上げます。
スフォリアテッラは、17世紀の修道院で生まれました。
修道女が、牛乳で煮たセモリナ粉のお粥の残り物にドライフルーツやリキュールを加えてパイ生地に包んで焼いたのがその起源です。
アマルフィの修道院で誕生したスフォリアテッラは、19世紀に入ってからナポリの料理人がそのレシピを手に入れたことによって人々に知られることになりました。
見た目はパイ生地を使ったペストリーのようですが、焼きたてを一口かじってみるとそのパリパリッとした食感に驚くこと間違いなし!
カンノーリ
「カンノーリ(複数形)」または「カンノーロ(単数形)」とは、「小さな筒」という意味を持つイタリアの国民的なスイーツです。
発祥は、イタリアの西南、地中海に浮かぶシチリア島。
小麦粉と砂糖、卵などを練って生地をまとめ、薄く伸ばしたものを金属の棒に巻き付けて、じっくり低温で揚げています。
カカオパウダーやシナモン、マルサラ酒などで風味をつける店も多いです。
その生地を筒状にし、リコッタチーズで作ったクリームを詰めています。
朝食やおやつなどによく用いられるスイーツです。
ズコットケーキ
「ズコット」は、半球型のスポンジの中にクリームやセミフレッド、フルーツをたっぷり詰めたスイーツです。
スポンジケーキを使用しないドーム型のケーキを指す場合もあります。
ルネサンス期にトスカーナ地方のフィレンツェで生まれた伝統的なお菓子で、特徴的な丸い形は教会のドーム型の屋根を表したものといわれています。
ボリュームたっぷりでインパクトも抜群。
昨今のトレンドは、クリームやフルーツがたっぷりの溢れるようなボリュームもポイントなため、注目集めること間違いなしのスイーツです。
パンネトーネ(パネットーネ)
「パネトーネ」(パネットーネともいいます)は、ミラノ発祥のイタリアの伝統菓子です。
卵をたっぷりと使った生地に、小麦粉とパネットーネ種という酵母を加え「発酵させて生地を休ませる」という工程を繰り返して作るため、大変手間がかかります。
できあがった生地にレーズンやオレンジピール、レモン、プラムなどのドライフルーツをラム酒に漬けたものを生地に練り込んで、ドーム型に焼き上げればできあがり。
食感はやわらかいパン菓子のようですが、ほんのりラム酒の香りが広がります。
またドライフルーツは日を追うごとに味が変化していくので、その変化を楽しむのもパネトーネの醍醐味なんだそうです。
最近は、イタリアでもパン屋さんで買うのが一般的になっているようで、日本でもお菓子屋さんやパン屋さんなどでも取り扱いが増えています。
パンネトーネをクリスマスに?
イタリアではクリスマス4週間前に、イエス様の降誕を待ち望む「待降節期間」があり、その期間に1日3食そしておやつにまで食べる習慣があるそうです。
そのため、友人や親せきに配るために、それぞれの家庭で作られる手作り菓子として広く知られています。
使うフルーツなどもご家庭によって様々で、いろいろなパネトーネを食べ比べしているのだとか。
カントゥッチーニ
カントゥッチーニは、トスカーナ・プラート伝統のお菓子。
アーモンド入りの堅焼きビスケットで、日本では「ビスコッティ」と呼ばれることの方が多いようです。
素朴で深い味わいで、優しい甘さのため飽きません。
カントゥッチーニの中には歯が立たないほど固いものもあり、エスプレッソやデザートワインに浸して柔らかくなったものを食べることが多いそうです。
食後のデザートによく用いられるスイーツです。
ザバイオーネ
「ザバイオーネ」はピエモンテの名物デザートです。
卵黄に砂糖を加えて泡立て、あたためながら、シェリー酒、白ワインなどの洋酒を少しずつ加えて煮詰めた、甘い大人のクリーム菓子です。
お酒が苦手な方や小さなお子様には牛乳を使うこともあります。
カスタードのような見た目のクリーム菓子ですが、デザートとしてそのまま食べられます。
また、洋菓子用のソースとしてティラミスなどのケーキに用いられたり、クッキーなど焼き菓子と一緒に食べたりと、用途は様々です。
グラニータ
「グラニータ」は別名「イタリア版かき氷」。
シチリア発祥の氷菓で、フルーツ・コーヒー・ナッツ類などで味付けされたシロップを凍らせてから砕いて作っています。
日本ではジェラートの方が有名なのであまり知られていませんが、実はイタリア全土で食べられている有名スイーツです。
また、グラニータの味付けは地域によって異なっており、ジェラートのように滑らかなものから、かき氷に近いシャリシャリしたものまであります。
グラニータはシロップとフレーバーを混ぜて作りますが、その種類は数多くあります。
王道はレモン・オレンジ・イチゴなどですが、他にもコーヒー・ジャスミン・ミントなどや、アーモンドやピスタチオといったナッツ類が使われることも多いです。
このように、個性豊かなフレーバーが楽しめるのも、グラニータの魅力です。
夏の暑い時期には、朝食時にもグラニータが食べられています。
シチリアでは朝食にはコーヒーとパンを食べることが一般的ですが、夏の暑い時期にはコーヒーの代わりに冷たいグラニータが好まれているそうです。
グラニータの名前の由来
「グラニータ」はイタリア語で「粒上にする」という意味の「Granire(グラニーレ)」が由来しているといわれています。
名前の通り、シャーベットやジェラートに比べると、シャリシャリした粒上の食感を楽しむことができます。
フレンチの「グラニテ」との違い
フランス料理には、「グラニテ(Granité)」と呼ばれるグラニータと似ている氷菓があります。
こちらはグラニータをもとに作られたフランスのスイーツで、主にコース料理の料理間の口直しのために出されます。
スイーツではあるものの、目的が口直しであるため、甘みが抑えられているのが特徴となっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
1つでも気になるイタリアンスイーツがあれば、ぜひ食べてみてください。
今回ご紹介したもの以外にもまだまだ沢山のイタリアンスイーツがありますので、ぜひ一度調べてみてください。